明治の森箕面国定公園指定50周年を記念して、箕面公園の移り変わりを明治時代から振り返ることができる企画展「ようこそ箕面へ!」が、7月11日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。
企画展「ようこそ箕面へ!」では、明治31(1898)年の箕面公園開園から、昭和42(1967)年の国定公園指定までの歴史を、当時の写真やパンフレットなどの資料、計74点を見ながら振り返ることができます。
箕面公園は、箕面山への行楽客の増加などを受け、明治31(1898)年に開園しました。今回の企画展では、開園当時の絵はがきやパンフレットなどが紹介されています。夏目漱石も訪れた「大阪朝日新聞社の社員保養所」や、東洋一の大きさといわれた全長約50mに及ぶ「大山すべり台」などの写真もあり、箕面公園が古くから行楽地であったことが分かります。
箕面公園の開園から12年後、明治43(1910)年には箕面山に「箕面動物園」が開園しました。箕面動物園に関する展示ブースでは、当時の入園券やパンフレットのほか、観覧車や水鳥舎といった施設、ライオンやゾウといった動物など、園内のようすが分かる写真が数多く展示されています。
(白クジャクも飼育されていたことが分かります)
そして、昭和42(1967)年に箕面公園は国定公園に指定されたことにより、自然歩道や展望広場などの整備が進められます。その整備の最中に、大規模な崖崩れが発生し、滝つぼ前の休憩所が押しつぶされるなど、大きな被害が出ました。今回の企画展では、その被害のようすを写真で紹介しています。さらに、災害後は多くの人の尽力により復興し、被災前以上にたくさんの人が訪れる人気の観光地となったことも、あわせて紹介しています。
郷土資料館を訪れた吉村明恵(よしむらあきえ)さん(23歳)は「箕面公園には何度も訪れていますが、展示を見て初めて知った歴史もたくさんあり、とても勉強になりました」と話しました。
また、郷土資料館は4月20日(金曜日)にリニューアルオープンしたばかりで、常設展示が一新されました。川端康成(小説家)や三島海雲(カルピスの生みの親)など、箕面にゆかりのある人物を紹介したブースなどが新設されているほか、「体験しよう!」のコーナーでは、足踏みミシンや黒電話を実際に触って動かすことができます。
同資料館館長の泉谷英雄(いずたにひでお)さんは「今回の企画展は、箕面公園の歴史を、開園当初から振り返ることができる内容となっています。リニューアルした常設展示と一緒にぜひご覧ください」と話しました。
(常設展示には、ミスタードーナツ1号店が箕面に開店したことが分かる資料も)
(箕面動物園を再現した模型の展示も)
【企画展「ようこそ箕面へ!」】
開催期間 平成30年4月20日(金)から7月11日(水)まで(休館日:毎週木曜日)
開館時間 午前10時から午後5時まで
開催場所 郷土資料館(箕面6-3-1、阪急箕面駅から東へ徒歩約2分)
電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
入場料 無料
<郷土資料館は、みのおサンプラザ1号館の地下1階にあるよ!みなさんぜひお越しください♪