市立東小学校では、特別授業「楽曲『茜空』~『パパの柿の木』に想いを込めて~」を、同校の4・5・6年生244人を対象に、7月18日(水曜日)実施しました。これは、普段当たり前だと思ってしまいがちな家族の存在や、命の大切さに気付いてもらうことを目的に行われたものです。
この特別授業では、昭和60年8月12日の日航機墜落事故で夫の正勝さんを亡くした、箕面市在住の谷口真知子さんが、2年前に自身が出版した絵本「パパの柿の木」の読み聞かせを行いました。
「パパの柿の木」は、正勝さんが生前に自宅に植えた柿の木と、家族を描いた絵本です。正勝さんを失って悲しみに暮れる家族が、柿の木に初めて実がなったことで、それを心の支えに力強く生きていこうと決心する姿を、当事者である谷口さんが想いを込めて読むと、児童らは真剣に聞き入っていました。
また、東小学校の卒業生で、箕面市特命大使「箕面J-POP大使」でもある、シンガーソングライター・北川たつやさんが、「パパの柿の木」から着想を得て制作した楽曲「茜空」を発表しました。
6年生の児童(85人)は、ピアノの音色に合わせて、北川さんと一緒に「『ありがとう』も『さようなら』も言えなかった」、「長い冬を越えていつか春が来る」といった歌詞を、大きな声で合唱しました。
(会場に掲げられた「茜空」の歌詞)
読み聞かせと合唱の後には、谷口さんと北川さんが、それぞれ絵本と楽曲に込めた想いについて話しました。
谷口さんは、「愛する人をなんの前触れもなく失った悲しみや、家族と過ごす何気ない日常がいかに大切なものであるかを、『パパの柿の木』と『茜空』を通じて、知ってもらえれば嬉しいです」と話しました。
北川さんは、「谷口さんと『パパの柿の木』に出会って、家族や友達がそばにいてくれることは、当たり前ではないということに気付きました。みなさんには、この『茜空』という曲を思い出して、大切な人に『ありがとう』と素直に言ってもらえると嬉しいです」と話しました。
(児童からは「『茜空』の制作にあたって苦労したことはありますか?」といった質問がありました)
今回の授業に参加した6年生の髙岡大翔さんは、「『パパの柿の木』を読んでもらったり、『茜空』を歌ったことで、家族が一緒にいられることは当たり前ではない、と気付きました。これからは、『ただいま』や『ありがとう』を、家族に欠かさず言うようにします」と話しました。
(会場には「パパの柿の木」の絵が飾られていました)
楽曲「茜空」は、8月1日(水曜日)から、北川たつやさんのオフィシャルウェブサイト及び、紀伊國屋書店の一部店舗で購入することができます。ミュージックビデオは同ウェブサイトで公開中です。絵本「パパの柿の木」は各書店及びネットで購入できます。また、東小校区内の博文堂書店(粟生間谷西2-6-2-107)では、CD「茜空」と絵本「パパの柿の木」のどちらも購入することができます。
【参考】
北川たつやさんのオフィシャルウェブサイト
http://tatsuya-kitagawa.com/
【お問い合わせ】
箕面市 市政統括 箕面広報室
TEL 072-724-6716 FAX 072-724-6971
<家族や友達の存在は当たり前ではないと、気付くきっかけになったね♪谷口さん、北川さん、ありがとうございました!