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~戦争のない平和な世界を願って~郷土資料館企画展示「戦時生活資料展」が開催中!

2018年07月20日 | こんなことがあります!

戦時中の庶民の暮らしぶりや戦争の悲惨さを伝え、平和の大切さを訴える「戦時生活資料展」が、7月20日(金曜日)から8月29日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で開催されています。

「戦時生活資料展」では、戦時中の新聞や雑誌のほか、国民服やもんぺなど、当時の生活の様子が伝わる資料84点が展示されています。これらの展示品のほとんどが、戦時中に実際に使用されていたものです。

資料は、開戦から終戦までの時間の流れに沿って展示されています。開戦の詔書や赤紙(臨時召集令状)に始まり、戦時中の衣服や防火用品、最後は終戦を知らせる当時の新聞で、企画展示は締めくくられています。


(終戦を知らせる当時の新聞)

今回は資料とともに、戦時中に撮影された写真も数多く展示されています。


(常照寺による金属供出)


(出征前に桜ヶ丘もみじ橋で撮影された写真も)

子どもが防毒マスクをつけて避難訓練を行うようすや、戦争ごっこをして遊んでいるようすを写した写真と、展示資料をあわせて見ることで、当時の様子をより具体的にイメージすることができます。

このほか、戦時中の庶民の暮らしの記録をまとめた「暮しの手帖96号 特集 戦争中の暮しの記録」(1968年出版)を初めて展示しています。

この雑誌の巻頭では、1945年の東京大空襲について特集しており、焼夷弾の威力や、空襲の翌日に焼け野原を歩く子ども達のようすが、生々しく記されています。

今回の企画展示では、この巻頭特集を写真とともに大きく拡大して展示し、戦争や空襲の残酷さを伝えています。

また、「戦時生活資料展」の期間中は、国宝級の至宝である「中尊寺経(紺紙金銀字交書一切経)」の特別公開も同時に開催されています。

「中尊寺経」は、平安時代、奥州藤原氏が岩手県平泉町の中尊寺に奉納した写経で、一部が国宝にも指定されている貴重な資料です。中でも、箕面山瀧安寺に古くから伝わる「紺紙金銀字交書一切経」は、その名のとおり、紺色の紙に銀で罫線を引き、一行おきに金字と銀字で交互に書写され、表紙の見返りには金銀の鮮やかな仏画が描かれている、豪華絢爛な経典です。

郷土資料館館長の泉谷英雄さんは、「展示している資料の多くは、戦時中に実際に使用されていたものなので、汚れや傷跡などが生々しく残っています。これらの資料を見ていただき、平和の大切さに気付くきっかけにしてほしいです」と話しました。


(千人針など)


(軍隊手帳)

また、見学に来られていた芝坂武彦さんは、「資料と戦時中の写真をあわせて見たことで、当時の生活が厳しく制限されたものであったことを、思い出しました。また、『暮しの手帖』の戦争特集からは、空襲の激しさやその被害にあった人々の思いを想像することができ、戦争について考える良い機会になりました」と話しました。


(戦時中の雑誌)


(火を消すのに使用された防火砂弾)

●企画展示「戦時生活資料展」
【期間】7月20日(金曜日)~8月29日(水曜日)※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料


(郷土資料館は、平成30年4月にリニューアルオープンしました。昔のおもちゃを触って遊べるコーナーなどを新設していますので、親子連れでぜひお越しください)

 <戦争や平和について考えるきっかけになるね。リニューアルした常設展示とあわせてご覧ください♪


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