こんにちは!ニュージーランド出身の国際交流員ズィアです。新年度に入ると忙しくなりますが、休憩する時に綺麗な桜や花を見るとホッとしますね。
前回の投稿ではニュージーランドの特徴的な植物について書きましたが、今回は全く違うトピックを紹介します。ニュージーランドの美術や建築は日本であまり有名ではないと思いますので、今回の投稿では2人の画家と建築家を紹介します。
まずはRita Angus(リータ・アンガス)という画家を紹介します。1908年に北島で生まれました。20世紀にニュージーランドの美術家たちはイギリスやヨーロッパのスタイルから離れ、「ニュージーランドのスタイル」を発展させることに感心を高く持ちましたが、Rita Angusはあまり興味がなかったそうです。それより自分の美術に力を入れました。そして20世紀の代表画家になりました。
Rita Angus painting Self portrait, 1936-1937, by Jean Bertram. Te Papa (CA000242/001/0002)
Rita Angusは1927年にクライストチャーチ(南島にある都市)に引っ越し、大学で美術の勉強を始めました。30年代と40年代は主にクライストチャーチに住み、絵を描きながら先生として働いたり、新聞のイラストを描いたりしました。彼女の絵はとても魅力的で、ビザンティン美術とキュビスムの影響を受け、自分のスタイルを発展しました。
自画像と風景画を多く描き、その中で「Cass(1936年)」という絵は一番有名な風景画かもしれません。是非インターネットで検索してみてください。最初からRita Angusは他の美術家や画家に認められましたが、1960年代からは特にそうでした。そして亡くなった後にRita Angusの評判がより高くなりました。
次にJohn Scott(ジョン・スコット)という建築家について紹介します。1924年に北島に生まれ、マオリの祖先、ヨーロッパ系の祖先の両方を持ちました。建築の大学に3~4年間ぐらい行きましたが、卒業証明書を持つ意味が分からないという考えで卒業しませんでした。建築会社に入社後、しばらくして都会の生活に飽きて、奥さんと子どもたちと田舎に引っ越し、自営業を始めました。
John Scottは主に家屋の建築をしながら、有名な教会や記念館などのデザインもしました。彼のデザインはとてもユニークで、そんな家に住むと、まるで美術館の中に住んでいるかのように感じるそうです。John Scottは自分の働き方、自分のやり方、自分のペースで建築をしました。彼が建築をしていた時はマオリ(ニュージーランドの先住民族)とパケハ(ヨーロッパ系ニュージーラド人)の間の社会と政治における様々な問題に関心が高い時代でしたが、彼の建物には区別なく、マオリの文化も、パケハの文化も感じられます。
私の友だちの祖父母の家はJohn Scottがデザインした家です。来日する前に訪れたことがあります。友だちの祖父母は陶芸家で、庭に穴窯があり、家の中には綺麗な陶器がたくさんおいてあります。家の美しさと陶芸の美しさを同時に見ると感動します。
ニュージーランドと日本の美術は異なるので、興味があればぜひインターネットで見てみてください。そしていつかニュージーランドに行く機会があれば美術館に行ってみてください。
災害から大切な家族や自分の命を守るため、自治会に加入していない、または、お住まいの地域に自治会がないかたに向けて、加入(結成)サポートキャンペーンを実施します。