箕面市北部の止々呂美地区では、例年9月下旬から10月中旬にかけて特産の栗「銀寄(ぎんよせ)」が収穫されています。農家のかたが営む農園では、豊かな自然の中で秋の涼しい風を感じながら「栗ひろい」を体験することができます。
止々呂美地区では、山の斜面を利用して栗の栽培が行われており、栽培されている栗の多くは「銀寄」という品種です。銀寄栗の特徴は、1個の重さが平均20~25グラムと大変大きくどっしりとした見栄えの大きな粒と、美しい光沢を放つ皮にあります。香り高くこくのある甘みがあることから、栗ご飯や栗を砂糖漬けにしたマロングラッセなどに用いられます。食物繊維やビタミン類も豊富で、高血圧予防に効果があるといわれるカリウムを多く含んでいます。
(昨年の選別作業のようす)
銀寄栗は、江戸時代に広島から栗を持ち帰り、歌垣村(現在の能勢町)近隣で立派な果実をつける樹に増殖させたことが栽培の始まりとされています。「銀寄」という名前の由来は、歌垣村で大干ばつが起こった際に、銀寄栗を丹波国亀山藩に出荷したところ、多くの銀札(当時の貨幣)を得ることができ、災害にあった農民が救われたことから、その名で呼ばれるようになったといわれています。
銀寄栗は、地元の特産品がならぶ止々呂美ふれあい朝市などで購入できるだけでなく、止々呂美地区の農家のかたが営む農園で「栗ひろい」を体験することもできます。「栗ひろい」の体験農園を営む中上さんは「今年の銀寄栗は、気温が高かった影響で、数は少ないですが、味が良く粒の大きい栗に育ちました。栗は、冷蔵庫のチルド室で保存もできますし、水に浸してあく抜き等の作業をすれば冷凍保存もできますので、色々な調理方法で食べてほしいです。栗ひろいのほかに、いも堀りやしいたけ狩りも体験できるので、この時期でしか味わえない秋の味覚狩りを存分に楽しんでいただきたいです。」と話しました。
<モミジーヌも栗ご飯食べたいモミ~!
箕面市では、9月1日から11月30日まで、統一キャンペーン「子どものSOSサインに1つでも気づいたら迷わずにお電話を!」を行っています