箕面市では、人手不足となっているゆず農家を応援するため、平成22年度から、毎年11月にゆずが好きで農作業に関心のあるかたを公募し「ゆず収穫サポーター」を結成しています。今年度も、約20名の会社員や学生などが集まり、ゆず収穫のサポートを行っています。
大阪府内で唯一、ゆずを生産・出荷している止々呂美地区では、約40軒の農家が出荷用にゆずを栽培しており、サポーターたちは、農園に出向き、止々呂美ゆず生産者協議会のアドバイスを受けながらゆずの収穫を手伝います。
ゆずは、昔から「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言われるほど、実が収穫できるまでに年数がかかります。そのため、通常は5年ほどで結実する接ぎ木栽培が主流ですが、止々呂美のゆずは、種からじっくり育てる実生(みしょう)栽培です。実生ゆずは接ぎ木のものと比較して、実が大粒で香りが良いのが特徴です。
また、実生栽培のゆずの木は、全国に5,000本ほどしかないといわれており、大変希少性が高いゆずとなります。
11月16日(水曜日)、収穫作業に参加したサポーター11人のうちの1人の小野さんは「5年前から参加させていただいており、箕面の大切な特産物の実生ゆずを育てている農家のかたに協力したいという思いで応募しました。今では、ゆず農園の景色にも愛着が湧いていて、仲良くなったサポーターのかたもいるので、毎年参加することを楽しみしています。」と話しました。
止々呂美ゆず生産者協議会副会長の中上さんは「今年のゆずは不作でしたが、その中でも参加してくださるたくさんのサポーターのかたがいて、とてもありがたく思っています。ゆずの収穫を楽しんでいただきながら、実生ゆずやゆず農家のことを知っていただけると嬉しいです。」と話しました。
なお、ゆず収穫サポーターによる収穫作業は、11月17日(木曜日)及び20日(日曜日)にも実施します。
<11月19日(土曜日)の農業祭には、ゆずマーマレードなどの止々呂美のゆずを使った加工品が販売されるモミ~!
箕面市では、9月1日から11月30日まで、統一キャンペーン「子どものSOSサインに1つでも気づいたら迷わずにお電話を!」を行っています