護摩木(ごまき)を焚き、新しい年のご多幸と安全を祈念する伝統行事「節分会 福護摩(ふくごま)祭り」が、令和6年2月2日(金曜日)に帝釈寺(箕面市粟生外院2丁目14番11号・小西 徹定(こにし てつじょう)住職)で行われました。
「節分会 福護摩祭り」は帝釈寺で半世紀以上続く伝統行事で、厄除祈願、家内安全、無病息災などを願うお祭りです。
当日、本堂では御礼のご祈禱「新年星祭護摩祈祷(しんねんほしまつりごまきとう)」が行われ、境内では、「柴燈大護摩(福護摩)(さいとうおおごま(ふくごま))」、福護摩の残り火で行う「火渡り修行」が行われました。
正午頃になると、ほら貝を吹きながら現れた山伏の登場とともに、柴燈大護摩(福護摩)が開始しました。その後、清められた薪とヒノキの葉で建てられた護摩壇(ごまだん)に火がつけられると、積み上げられた薪が大きな火柱を立てて燃え上がり、辺り一面が白い煙で覆われました。そして、山伏が祈祷を行うなか、願い事が書かれた護摩木が、次々に火の中へと投げ入れられました。
その後、住職や山伏が般若心経を唱えながら、まだ煙が立ち上がる護摩木の灰の上を素足で歩く「火渡り修行」が行われました。
「火渡り修行」とは、修験道に伝わる厳しい修行の一つで、火の上を歩くことにより、日ごろから知らず知らずのうちに犯している罪を焼き祓い、心身ともに清め、心願成就、無病息災、厄除などのご利益を授かるといわれています。
住職や山伏は、約5メートルもある赤々と熱を持った炭の上を、素足で力強く一歩一歩踏みしめながら、厳かに渡りきりました。
住職や山伏が渡った後は一般参拝者の火渡り修行が行われました。子どもからご高齢のかたまで幅広い年齢層の参拝者が、それぞれの願いを抱いて、素足で灰の上を渡りきっていました。見守っていた参拝者から「大丈夫か!」や「絶対熱い!」などの声が上がり、厳かな境内がにわかに熱気に包まれました。
渡りきった参拝者は、「火渡り成満(火渡り修行を無事終えました)」と書かれた半紙に、灰のついた足の裏を押しあてて足形をとり、「火渡り修行」に挑戦した記念として持ち帰っていました。
一般参拝者で火渡り修行をされた谷口さんは「参加は二日目でしたが、コロナなどの制限もなく、今年はより一層火も熱かった気がします。渡りきったあとは凄くすっきりしてこの感じがくせになります。来年も是非行きたいです。」と感動冷めやらぬ様子で話してくれました。
帝釈寺住職の小西徹定さんは「コロナの制限もなく、好天に恵まれたことは、とてもありがたく思います。元旦から大きな地震や事故など多くの不祥が立て続けに起こっていましたが、二月の節分は一年の生まれ変わり、新しくなる時ですので、これを機に良い方向に向かっていくことを願っています。」と話しました。
<節分会 福護摩祭り>
毎年、2月2日に開催
・午前10時30分 新年星祭護摩祈祷
・正午頃 柴燈大護摩(福護摩)
・柴燈護摩終了後 火渡り修行
<お問い合わせ先>
高野山真言宗宝生山 帝釈寺
電話:072-729-4028(直通)
<火柱が迫力満点だったモミ~!修行をした人は良い1年になるモミ~!