Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
皆さま、こんにちは!
It has gotten cold so fast this year!(英語:今年は寒くなるのが早かった!)
毎年、クリスマスをどのようにお過ごしですか?
今回のブログでは、NZのクリスマスについて紹介したいと思います!🎅
NZで最も休暇を取る時期はクリスマスです。12月25日と26日が祝日で、職場によっては、もう少し長く休業をする場合があるので、長期休暇になることもあります。さらに、学校の夏休み(12月中旬から1月末まで)もクリスマスと重なりますので、家族で里帰り旅行に行くことが多いです。
クリスマスの日(25日)
クリスマスの祝い方は家庭によります。私の家庭はほとんど無宗教ですので、クリスマスは文化的な習慣として祝います。家庭の民族や宗教によって、クリスマスを祝うこともありますし、他の祝日を祝うこともあります。例えば、インドのヒンドゥー教のディワリ祭(10月下旬~11月上旬)もNZで盛大に祝われます。
私の場合、クリスマスの日は母方の家族と過ごします(父方より母方の親戚が多いためですが、父方の家族とは別の日に過ごします)。親戚の家に家族全員が集まって、以下のようなことをします。
- Christmas Dinner(クリスマスディナー)
12月25日午前11時ごろ、親戚の家に到着します。料理を持ってきて、仕上げてから「クリスマスディナー」を昼ごろから食べ始めます。料理は「シャンパンハム」(ハチミツ風味のハム・レッグ丸ごと1本)がほとんどですが、バーベキューやローストチキンなどもあります。
クリスマスのシャンパンハム
写真提供:Tim Dawson via Wikimedia Commons
- Secret Santa(シークレットサンタ)
その次に、プレゼント交換を始めます。「シークレットサンタ(内緒のサンタ)」では、事前に名前を引いてその人宛のプレゼントを用意します。そして、プレゼントを渡す人が誰か分からないように「サンタさんから」として匿名にしたプレゼントをクリスマスツリーの下に置いておき、皆が集まってから交換します。ちなみに私の家族では、カードに詩を書く習慣もあります。基本的に親戚の中から男性1人が「サンタさん」役に指名されて、皆さんにプレゼントを渡していますが、冬用の衣装を夏に着ると、辛そうです!
クリスマスツリーの下にプレゼントがいっぱい!
- Christmas Dessert(クリスマスデザート)
プレゼント交換が終わってからは、デザートの時間です!ドライフルーツで作られている伝統的なクリスマスケーキや、NZ名物である「Pavlova」(パブローバ、あっさりしたメレンゲのケーキ)がよく出てきます。生クリームや新鮮なイチゴやチェリーと一緒に食べます。一年ぶりの親戚と一日中おしゃべりしてから、夜10時ごろに帰ります。
私のクリスマスの写真記録はデザートだらけ
(左:パブローバ、右上:新鮮なフルーツとチョコレートディップ、右下:色んなクリスマスデザート)
クリスマス前後の祝い
- 夏中はKiwi Summer(キウイサマー)
夏であることに加え、クリスマスの時期がNZで最も長い休暇期間ですので、ゆっくりと過ごすことで気分転換になります。この時期の愛称は「Kiwi Summer(キウイサマー)」です。
ビーチでピクニックをして、NZ夏の定番である「Fish and Chips(フィッシュアンドチップス)」を持ってきて食べます!普段はフィッシュアンドチップス専用の店でテイクアウトの注文をするのですが、フィッシュとチップスだけではなく、色んな揚げ物がのせられています(例えば、揚げしらすのホワイトベイトフリッター)。私なら必ず追加で注文するのは「パインアップルリング」(衣で揚げたパインのスライス)です!
※地元住民しか知らない裏技:フィッシュアンドチップスを注文するとき、普通の塩かけの代わりに「Chicken Salt(チキンソルト、鳥の味付け塩)」で注文するとよりおいしいです。
フィッシュアンドチップス
- 26日はBoxing Day(ボクシングデイ)
クリスマスの次の日は、NZではボクシングデイと呼ばれています。名前の由来は定かではないですが、私は子どもの頃から「プレゼントの箱を片付ける日だから『Boxing(箱にする)』」という意味で知っています。
NZではボクシングデイ当日がおそらく一年で最大の販売日であり、多くのお店でプレゼント用の残っている商品等のセールが行われます。 - 31日はNew Year's Eve(ニューイヤーズ・イブ)
日本との大きな違いは、お正月とクリスマスの目的が逆です。クリスマス当日は家族と過ごす日で、大晦日は友達と夜12時までパーティをします。クリスマスディナーの残り物もまだ余っていれば、それを31日に皆で食べきります!12時まで起きていれば、市内の花火や、自宅からの花火を楽しみます。お正月の日は徹夜の後回復する日です。
数年前、ビーチの近くに住む友達の家へニューイヤーズパーティをしに行きました!
クリスマスは楽しい時期ですが、私にとってクリスマスの少し大変なところは、当日までの慌ただしさです。日本のお正月も同じだと思いますが、家族で大慌てで準備することがストレスになって・・そういうところに関しては、たまに日本でゆっくりとクリスマスを過ごすのもいいですね!
日本でクリスマスを過ごすと、暖かい服を着てイルミネーションを見に行ったりすることができるので、NZより典型的なクリスマス・ムードを味わえます。
今年は残りわずかですが、年末年始を楽しんで、のんびりお過ごしください!
今年、ゆずるくんとモミジ~ヌのクリスマスカードを描いてみました!
【イベント開催のお知らせ】
「ニュージーランド・マオリの伝統的なマント作りワークショップ」
最後に、速報です!来月2025年1月11日(土曜日)、マオリの伝統工芸グループが本市を訪問し、「ニュージーランド・マオリの伝統的なマント作りワークショップ」を開催します。詳細や申し込みについては、市のホームページをご覧ください。
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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。
それでは、メリ・キリヒメテ(マオリ語で「メリークリスマス」)!
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ユー ア モミ クリスマス~
箕面市では、12月1日から1月31日まで、統一キャンペーン「阪神・淡路大震災から30年 ~今、できることを始めよう~」を行っています