

Kia ora! (マオリ語の挨拶)
国籍:ニュージーランド(NZ、アオテアロア)
氏名:トレース
職業:箕面市国際交流員
趣味:イラスト、アニメ、ビンテージ服
Kia ora koutou! Did you see the fireflies this month?
([マオリ語]皆さん、こんにちは![英語]今月、蛍を見ましたか?)
ニュージーランド(以下、NZ)出身の国際交流員トレースです。
箕面市で蛍を見に行くのが6月の楽しみです。NZの場合、「蛍」と言えば、「Fireflies(ファイアフライズ、蛍)」より、「Glowworms(グローワームス、土蛍)」と言います。NZの土蛍は独特で、洞窟や降雨林に生息し、青く光ります!しかし、あまり見る機会がなく、箕面市では頻繁に蛍が見られるので嬉しく思います。
NZ「ワイトモ洞窟」の土蛍
(提供:Манько Марко, CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons)
さて、季節が日本と逆のNZでは、初冬となる6月をどのように過ごすでしょうか?今回のブログでは、6月の大きな二つの祝い事を紹介します!
Pride Month(プライド マンス)
6月と言えば、「プライド マンス」(略してプライド)です!
「プライド」は「誇り」という意味で、世界各国でLGBTQ+の権利についての取り組みが6月中に行われます。元々アメリカでLGBTQ+の権利運動が6月に行われていたためです。
日本に来る前、NZで私はよく友達とウェリントン市内にあるフェスティバルに行っていました!そこでグッズ販売(虹色の旗のピンバッジなど)や、募金団体の出店、フォトスペース、ステージパフォーマンスなど、LGBTQ+をテーマにした様々な催しがあります。しかし、屋外のイベントですから、NZの場合はフェスティバルだけは6月(冬)ではなく2月ごろ(夏)に開催することが多いです。
他にも色んなプライド活動があります。LGBTQ+について学ぶセミナーや、LGBTQ+アーティスト専用の美術展、図書コーナーを虹色にデザインする大会などです!
上:NZでのプライドフェスティバル、図書コーナー大会の参加品
下:友達からもらったプライド限定のカップケーキ、スーパーで見かけたプライドの虹色バラ(両方の売上の一部が募金として使用)
今年のプライドでは、NZの友達が「SweatWithPride(意味「プライドと共に汗をかこう」)」という募金活動チャレンジで、6月中毎日運動をして、NPO団体への募金を集めています!NZでは時期によって、学校や職場で色んな募金活動チャレンジがあり、それぞれのテーマについて学ぶ機会にもなります。
友達の「SweatWithPride」チャレンジの進捗ページです!
Matariki(マタリキ)
続いて、6月末の大きなイベントは「マタリキ」です!
「マタリキ」とは「おうし座」にある「プレアデス星団」、または「すばる」(日本の呼び名)のことです。NZのマオリ文化では、マタリキの星団が輝き始めると「マオリの新年」を象徴します!星を祝う祭りとして、日本の「七夕」と似ています。
マタリキの星団とそれぞれの星の名前(マオリ語、英語)
(提供:Robert Gendler, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)
2022年より、「マタリキ」が祝日となり、マオリ文化とマオリの占星学にとって大きな一歩となりました。マタリキの祝祭期間はグレゴリオ暦ではなく、マオリ暦で決めています。そのため他の祝日と違って、マタリキの祝日の日がマオリ暦で定められた期間(6~7月)で決められ、輝き始めてから最も近い金曜日に祝います!NZと日本で見られる星座が異なりますが、どちらもマタリキの星団を見ることができます!
NZで通りかかった店外の看板:
(日本語訳)「中冬至・マタリキ:昼が短く、夜が長い。お祭り、愛する人と過ごす時間、ごちそう、焚き火、感謝を捧ぐと前を向く時期」
マタリキをどのように祝うかというと、星空観察はもちろん、マオリ文化をテーマにしたイベントも沢山あります。箕面市との国際協力都市ハット市では、市内のマオリの集会場やコミュニティーセンターで伝統的な地中オーブン料理「Hangi(ハンギ)」を食べる機会や、伝統舞踊の「Kapa Haka(カパハカ)」パフォーマンスもあります!2021年、NZのウエリントン市で友達とマタリキの祭りに行って、様々なイルミネーションやプロジェクションマッピングを見ました。
左:マタリキの祭りで海の中にある噴水に映し出されたマオリ芸術
右:その周辺や拝見者の様子
(提供:L Maule, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)
日本ではこれから夏祭りの季節になりますが、皆さんは6月中、どのように過ごしますか?私は大阪のプライドのフェスティバルにも行ったことがあり、NZとの違いやイベントの雰囲気を楽しみました。マタリキの祝いにちなんで、今月末は星座を探してみようと思っています。
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箕面市はNZとメキシコと姉妹都市関係があり、国際交流員の私とオーランドさんがそれぞれの国の文化を紹介しています。
それでは、カ・キテ(マオリ語で「またね」)!
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