6月21日(金曜日)、環境クリーンセンター(大字粟生間谷2898番1)で、箕面市立東小学校の4年生70人を対象に食品ロス削減のための出前講座が行われました。
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを指し、日本では、年間約523万トン(令和3年度食品ロス量推計値(農林水産省及び環境省 推計))も発生し、国民1人あたりに換算すると毎日おにぎり1個分(約114グラム)の食品が捨てられている計算になります。日本で発生する食品ロスの量は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(令和3年は年間約440万トン)の約1.2倍に相当しています。そもそも食品ロスのどこに問題があるのでしょうか。
問題点としては、2点挙げられます。
①国連WFP(世界食糧計画)によると、世界には約7億8300万人の満足のいく食事ができずに苦しんでいる人々がいる一方、世界各国では多量の食品が廃棄されている実態があり、不均衡な状況になっている。
②食品ロスが発生するまでには「生産・保管・加工・輸送・消費・廃棄」の流れがあり、それら全ての過程でエネルギーが使用され、二酸化炭素が排出されることから、食品ロスは地球温暖化の原因にもなっている。
箕面市では食品ロス対策として、「てまえどり活動」を推進しています。この活動は、日々の買い物で買ってすぐ食べる場合は、商品棚の手前にある商品を積極的に選ぶようにする取り組みです。商品棚の手前には、賞味期限、消費期限が近い商品が陳列されているので、期限が近いものから食べることで食品ロスを削減することができます。
また、今回の講座の中で「おうちでできる食品ロス対策」として、児童がおうちの方とも一緒に取り組める5つの対策を紹介しました。
①必要に応じた買い物:必要な分だけ購入し、食品の直接廃棄を削減
②食べきれるごはん作り:家族の体調や予定を共有して、食べ残しを削減
③食材の使い切り:生鮮食品などの傷みやすい食材を早めに使い切り、直接廃棄を削減
④過剰除去の削減:野菜や果物の皮などの可食部分を必要以上に除去してしまう過剰除去への注意
⑤ローリングストック:普段から日持ちする食品は少し多めに買い、使った分だけ新しく買い足し、常に一定量の食品を家に備蓄する方法
講座を聞いている児童たちは、真剣な表情でメモを取り、自分にもできる食品ロス対策を友達同士で話し合っていました。また、講座の最後の質問コーナーでは積極的に手を上げ、疑問に思ったことなどを質問していました。
講座を受けた児童は、「好き嫌いをせずに、食べ物を無駄にしないようにしたいと思いました。お昼のお弁当も残さず食べました。」と話しました。
【お問い合わせ先】
<施設見学や食品ロス出前講座について>
箕面市 市民部 環境クリーンセンター
電話:072-729-4280
<食品ロス削減について>
箕面市 市民部 環境整備室
電話072-729-2371
<みんなも好き嫌いなく、残さず食べるモミ~!
箕面市では、6月1日から8月31日まで、統一キャンペーン「あなたの大切な一票が未来の箕面を築きます 8月25日は箕面市長、市議会議員選挙」を行っています