ひとり歩きのハイカラ味来人

北海道は日本海側の田舎マチ<増毛>
人生の折り返しポイントを大きく過ぎてしまった太っちょ男が綴る食べ歩き日記。

ロケの記憶

2010-11-05 23:00:00 | たてもの
雨降りだった文化の日。
靴の中をベチャベチャにしてマチをブラついたときの画像がもう少し残っているので、さらに紹介しちゃいます。

旅館富田屋。
駅前広場に立って、まず目に入るものと言えば、木造3階建てのレトロな宿。
昭和初期のものなのですが、傷みが激しくなっています。
ワタクシが増毛に戻った平成元年の時には既に廃業されていましたから。
ずっと住宅として使われているだけの大きな建物。

今でも。

こんなに魅力的なのにねぇ。
中がどうなっているのか、とっても興味があるんですけど…。



なので、意味もなくバチバチと写真を撮ってしまいます。
きっと「あぁー。」とか「おぉー。」なんて感動の声が口から漏れてたんじゃないかな。

増毛に観光で来られた方が、ほとんどと言っていいくらい写真に撮るスポットですからね。

ここはちょっと古い映画になりますけど、1983年公開の松竹映画“魚影の群れ”のロケが行われたところ。
緒方拳さん、夏目雅子さん、佐藤浩市さん、十朱幸代さん…。
相米慎二監督の作品でしたね。

賑やかだったんだろうなぁ。
あぁー、その頃に戻りたいです。



そんなロケ地的に由緒ある建物をよく見ると…。
2、3階の正面にはガラス戸タイプの雨戸がはめられています。
よそのものは見たことがないのですが、これって珍しいんですかね。
下の方はトタンです。
寒いとき用のものでしょうから、これを開けたところを見てみたいもの。
どんな雰囲気になるんでしょうか。



こうして見て歩くと、増毛って残さなければならない建物が多いんですよね。
そう思っているうちに、先月も“丸舟”という元料理屋だった建物が解体されてしまいました。
古い建物ですからね、壊すときは一瞬です。
主もなく、ボロボロに朽ちていく建物たち。
レトロさがマチの魅力の一つなら、増毛的な保存方法も是非考えてみたいです。
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和洋どちらも

2010-11-05 19:00:00 | 飲み食べ
寒くなると飲み歩く回数も減ってきます。
11月って全然出歩かない時期なんですよね。
マチの経済も停滞気味。
そんな…、ワタクシが出歩かないくらいで影響出る訳ないですよね。
ああ、マチの灯りが恋しいですっ。

なので、空きっ腹を満たすためにも、先月末にオーベルジュましけで撮らせていただいた食事メニューを見ながらオーベルジュにまつわる話などを。



オーベルジュのイメージって。
ワタクシの中では洋食そのものなんですけど。
ナイフとフォークがズラッと並んでいるやつ。

そうそうナプキンを首から下げて(果たしてこれがいいのかどうか…)出されてくる料理を待つ感じ。
アツアツのステーキが出てくるんですよねぇ。
スペシャルなソースが添えられて…。
オーベルジュで仕入れられるお肉はとてもいいものなのだとか。
道内産地でも屈指のものを取り寄せています。
既に食べている方もいらっしゃるのでしょうけど、いかがなものですか?

そう言いながら画像はお寿司。

地元に住んでいても、なかなかお肉を食べる機会は無いですからね。
食べるきっかけを作らないと…。



魚があるとホッとしてしまう自分がいます。
地産地消の精神からすると、それでいいんですよね。
浜のマチですから、魚が中心の食生活。

でも、「たまには変わったものが食べたい!」
って気持ちもある。
そんな時は何だろう。

やっぱり焼肉ですかね。
手っ取り早いから。
最近は、ホルモンとかカルビだとか、お肉のバリエーションが豊かになってしまって。
ジンギスカンそのものをじっくり楽しむことが少なくなりました。
少しクセのある味。
味付きじゃない丸いスライス肉。
ワタクシ、あれが好きなんですよねぇ。
ベルのジンギスカンのタレをつけて…。
小さい頃から食べ慣れた味が一番いいと思えちゃう。

ガバガバ食べていた頃は、それで良かったんですけど。
年をとると食べる量を減らして体重が増えるのを防がなければなりません。
ロクに運動もしないですからね。
そんな時にはステーキなんですよ、きっと。
ジュワァーッと肉汁が出てくる厚みのあるやわらかなお肉。
それをちょっとだけいただきたい。
そう、願望なんです。
まだ食べていないので…。



飲みものは、やはりワインですかね。

さて、ここまで肉の画像は一つも出せませんでしたけど、それは今度行ったときに撮ってきますからね。
もちろん美味しいやつ。

それまではここのお魚を…。
素材を吟味するオーベルジュなので、お肉に限らず美味しいのが揃っておりますよっ。



増毛で美味しいとこって何処?
よく聞かれる質問ですけどね。
ずっと増毛に住んでいる人に聞くのはちょっと問題。

「だいたいこんなもんだべな。」
増毛人の味覚は鋭いので、滅多なことで「美味い。」なんて言葉を発しないんです。
と言うワタクシの場合、いつも連呼していますよねぇ…。

もう遅いかも知れませんけど、味蕾を研ぎ澄ませて本物の味を求め続けましょう。
食に終わりはないのですから。
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オフ間近

2010-11-05 08:00:00 | たてもの
駅前通りにある重要文化財の旧商家丸一本間家。
終着増毛駅から始まる通りの魅力は、地酒國稀の酒蔵とこの商家の存在がとても大きいのです。
大きな看板と言えば、志満川食堂と居酒屋忠の2つだけ。
ギラギラした看板もなく、静かな雰囲気が漂う駅前通り。
11月ともなれば、その静けさが寂しさに変化してしまうのが悲しいところ。

レトロ。
と言ってもほとんどが昭和初期あたりの建物ですが、それらがあまり手を加えられないまま残されているのが観光客の皆さんにウケているみたいですね。
その中心にドンと構える本間家。
佐渡から来た初代本間泰蔵さんが一代で築き上げた豪邸。
これは明治の建物です。

重要文化財なのに、ごくフツーに通りに馴染んでいますよね。
ここがいいところ。



文化財指定される前の本間家は、呉服店舗の2階に企業事務所が入っていて、直接出入りできる鉄製の階段が付けられていたんです。横側には車も入れそうなシャッターもあったんじゃないかな。
完全に修復されてしまった今となっては、想像もできませんけどね。



この広場になっているところにも事務所用の建物がありましたね。

このスペースは、本間家の雰囲気に無料で浸れる数少ない場所なんです。
もう5年以上も前になりますが、この広場で青空喫茶を開いたことがありました。
抹茶とコーヒー、ジュースなんかを出してみたんですけど。
一応、抹茶をウリにしていたんですよね。
中村製菓店に頼んで和菓子も出したなぁ。
真夏にはかき氷にもチャレンジしてみたり…。

抹茶を出すからには雰囲気が大切、と言うことで茶器も揃えたんだけど。
今は眠らせっぱなし。

商家だった建物なので、人の出入りが多い賑やかな風景が似合うと思うんです。
またやってみたいなぁ。



この重厚な雰囲気は、今ならどんな商売が似合うんでしょうかね。
呉服店舗はやっぱり呉服展示ですか。
寄席ってのはどうでしょうか。
番頭さんが使う机に噺家さんが座り、お客さまは土間に椅子席。
飲食店でお昼を楽しまれるお客さまの休憩時間に、ちょっと小話でも。
そんな笑いのある雰囲気。
欲しいなぁ。



そんなことを考えながら、建物の周りをグルグル。
回っているといい知恵が出てくるような気がするんです。

結局、あまりいいものは出ませんでしたけど…。





商家は10日で今年の公開を終了します。
広すぎる建物ですから、冬は寒いんです。
冷え切った板の間を歩くと、足の指の先までガチガチになっちゃいますから。
なんぼか暖かいうちに。
一度ご来館くださいませ。

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