歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

生き方より在り方なんだ…

2016-09-06 | 日記
今朝の新聞に書いてあった言葉だ。
書いたのは沢木耕太郎。
某新聞連載小説「春に散る」のあとがきの様なもの。キーウエストから始まったこの小説は老人の一年間を追った物語だった。何かを成す為に生きるのではなく歩き続けるコトに意味があったと老人に言わせることで終わる。誰もが自分が何もかを見つけようと躍起になって歩き進もうとする。それはそれ。いいんだ。でも、少し驕ってる気がする。生まれてきた価値ある人間なんだ。そんな幻想に囚われてしまう。でもね、元々そんな価値なんかあるはずもないんだ。僕は自身には。
例えば偶然にも人の手助けができることがある瞬間にあったとしてもね。過去の積み重ねで今があると人はいうけれど。そんな嘘は、ちょっと立ち止まって考えれば理解できるはずなんだ。かこを創作捏造しながらカッコイイ自分を作り上げてしまうものなんだ。ヘミングウェイがそうだったように都合のいい生き方を演出してしまう。生き方と言う連続性ではなく在り方という瞬間生が年寄りには最も大切なことなんだ。
気付いたからと言ったってどうすることもできやしない。ヘミングウェイのように猟銃を自分の頭に向ける勇気すらない僕にはね。