歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

疲れたら旅に出る。そんなことを昔、書いたような・・・・

2019-08-12 | 旅行

真夏の軍楽隊。

そんな暑さだ。

おまけに、相方の体調は悪い方向へと限りなく近づいていて、

最悪のケースが真近い。

だから、と言う訳ではないが、車を北に向けた。

行先は、5年前に行ったことのある宿。

真夏にも関わらず、食堂には暖炉があって夕食時には薪をくべる。

あの時もそうだった。明々と暖炉で燃え盛る炎は行動するには歳を摂り過ぎていて

周りの人間の邪魔をするだけだ。

“大切なことは・・・やれるけれど、敢えてやらないこと”そんな言葉が宙に舞っていた。

もはや、誰かに勝とうなどと思わないが、負けるのは悔しい。

男らしさとか女らしさとか、この「らしさ」に惑わされてはならない。

現実は老いている。ただただそんな惨めな姿を認めたくないだけなのだ。

諦めではなく、認めるのだ。

自分の弱さに立ち向かうのではなく、弱い自分も自分自身なのだ・・・

そんな簡単な理屈を、身体に浸み込ませる。

苦しいだとか、悲しいだとか、寂しいだとか、

感情は豊富であった方がよいのだ。ただ、その感情の入れ物を大きくするだけなのだ。

誰もかれもが幸せになれる訳ではないが、

眠りに落ちる前に、

「眠りは、なんて心地がよいのだろう・・・」と。

そう、思えばいいだけなんだ。