あの手術から一ヶ月あまりが過ぎた。
頭の中には疲労感が鈍よりと内臓脂肪のように横たわっている感じがする。
どうにもこうにもすっきりしない。
5年周期。
僕の人生の節目のサイクルだ。
少しは身に染みて自分を責めさいなむタイミングの周期なんだ。
もっとも、覚悟だけはできているから・・・・・何かを改めようなどと言う気はさらさらないんだ。
無碍もなく君を捨て去ったあの雨の夜以来、そう思っている。
平穏の日々が続くとは思えない。
実際にそうなっている。
このまま目が覚めなくてもいいと思った。
確かに・・・・逃げ切れるかな・・・・・しかし、甘かったようだ。
僕の罪深さを知らない他人は言う。
まだやらなくちゃいけないことが残ってるんだよ。
だから生かされているんだ・・・。
まあ、そんな戯言はお人好しのきれいごと的社交辞令に過ぎない。
死ぬときに自覚なんてあるわけない。
そう、気が付いたら死んでた・・・てなもんじゃないの。
ほざけ・・・・この野郎!
随分とひどい言い方だ。
誰かに生かされているんだなんて、さも自分が見てきたことのようにいう輩。
そんな人間の言うことなんて信じちゃいけないよ。
死ぬときは自覚なんてできないんだ。
自覚できるのは幸せなことなんだ。
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