みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『ダ・ヴィンチ・コード』

2006年05月25日 | 映画(DVD含む)
 今、世界中でいろんな意味で話題の『ダ・ヴィンチ・コード』を観に行ってきました。原作を読んだのは昨年ですので、細かいところを忘れていましたが観てきました。
 原作が世界的に売れ、世界同時上映ということや、ある国では上映が禁止されたり、何かと問題になっていますが、これからこれを見る人は、ただ話題になっているからという理由だけで見るのはあまりおすすめできないかも・・・。
映画を見る前に原作を読むべきです!!!!!!!
 事前に特集番組を見たか、キリスト教か美術に興味のある人でなければ、きっとつまらなくなるっていうか意味分からないと思います・・・。でも原作を読まずに観た方も、ぜひ原作は読んで下さい。

 映画はなかなか面白かったと思います。原作は一度読んでそれきりですし、しかも一年前なので細かい内容を忘れていたのもあるとは思いますが、まあまあ楽しめました。(脳内補完箇所多々ありでしたが・・・)。でもやっぱり原作の方がどきどき感はあるし、端折っていた・・・。私はキリスト教も美術についてもそんなに詳しいというわけではありません。なので、原作を読んだ時もイメージしながら読んでも、追いつかない部分もありました。映画はその点、モナリザなど作り物とはいえ、実際の建物(じゃない所もあるけど)や美術品がイメージできたので、そこはこの映画の最大の価値ですね。

 一度読んでいたので、キーワードを理解はできました。ただ、やはり原作にあったような歴史的事実を権力者が都合良いように封じ込めるということがあまり分からなかったかもしれません・・・。あと暗号のことも・・・・。アナグラム(文字の並び替え)やフィボナッチ数列、黄金比のことなど肝心のコード=暗号の解読も端折られすぎていたので、ちょっと不満。ここら辺も原作を読んでいないと冒頭のルーブルの謎解きが理解できないかも・・・^^;。ていうかルーブルのシーンがあまり印象的でないんだよね^^;。原作はルーブルにちりばめられたダイイングメッセージの暗号が楽しかったし。やっぱりもう一度原作を読もうっと。(借りて読んだので、今度は文庫を買います・・・)

 トム・ハンクスは私の好きな俳優の一人ですが、良かったです。髪もいつもよりちょい長め。ソフィー役の女優も綺麗でした。ジャン・レノは期待していたよりも影薄かったような・・・。でもフランス語訛の英語、フランス語でも進行していくのは良かった(^^)全体的にちょっと物足りなかった感はありましたが、私は割と楽しめました。

 感想は賛否両論ありますし、いろんな説や意見があるとは思いますが、だからこそ、この作品は「これはこれ」という感じで観るべきだと思います。少なくとも、私はキリスト教や西洋の文化や歴史にますます興味が持てました。

 これを見終わって改めて、ミュージカル『キャッツ』の娼婦猫グリザベラはマグダラのマリアをあてているのだろうなと思いました。オールドデュトロノミーはキリストで・・・。なんて思ってしまいます(^^;。