みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『犬の日本史 人間とともに歩んだ一万年の物語』

2008年05月15日 | 本・マンガ
谷口研語/著

 一応日本犬(甲斐・血統書なし)を飼っている私。実際に日本犬を飼ってみて、以前に比べて柴や甲斐だけでなくそのほかの日本犬のこともいろいろ気になるようになりました。これは日本犬の歴史かな?と思ったんですが、想像とは違い、縄文時代から現代に至るまでの歴史の中で犬のエピソードを取り上げた本です。だから日本犬の歴史というのとはまた違いました(^^;

 それでも、ユニークな視点で歴史が語られていて、面白かったです。平安時代の貴族と犬との関わり方、鎌倉~室町期に武士の間で流行った犬追い物、そして江戸時代の犬公方綱吉の生類憐みの令のことから軍用犬のことなど。犬は古代から人間とともに生活をしてきたということが分かります。
 甲斐は武田の忍者犬だったということですが、甲斐のことではなかったですが、戦国時代のこういったスパイ犬(?)は伝令犬として使われたようですね。首輪に密書の入った筒をつけて放されたという。もっとこの忍者犬については知りたいですね。(ハットリくんの獅子丸をなぜか思い出す私^^;)