みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

十五夜とお能

2009年10月03日 | 雑感~ひとりごと
 今日は十五夜です。昼間は雨が降ったり、曇りだったりしたので、お月様は見られないかなと思いましたけれど、夜に犬をちょっとそこまで連れてこうと外に出たら綺麗なお月様が出ていましたデジカメで撮ってみたけれど、所詮コンパクト・・・(^^;。

 お能でも月に照らされて・・・という情景が描かれている曲がいくつかあります。実際にそこにセットとしての月や照明効果がなくても、「月光」を感じた瞬間、ハッとさせられたことがあります。もちろん今日のような月も綺麗ですけれど、そのときの見えない月もまた印象的でした。

 今月半ばに松涛で見る予定の『小督』もそんな曲です。高倉天皇の寵愛を受けている小督の局が、中宮の父の清盛の怒りを買い、嵯峨野に身を隠します。そのことを嘆く高倉帝の命を受けた源仲国は、中秋の名月の夜に「想夫恋」を奏でる琴の音が聞こえてくるのを頼りに馬を走らせ、小督の隠れ家を探し当てるというお話。

 よくあることですけれど題名は『小督』でもシテ(主人公)は仲国です。私自身もこの曲は、「駒之段」という部分と、仲国が帝の文の返事を小督から受け取った後のクライマックスの酒宴の場面を舞囃子でお稽古しました。舞囃子は発表というか勉強会みたいな会で打たせていただきましたが、稽古ではよかったのに本番では納得いかなかったので(ということは稽古が足りないということなのですが)もう一度チャレンジしたい曲です・・・。

 私が見に行く日のおシテさんは、私の一番のお気に入りの能楽師さん。(だから切符を取ったのですが・・・笑)行けるか微妙な日程でしたが、なんとかなりました。さて、どんな「中秋の名月の夜」を能舞台で感じることができるのでしょうか・・・・。今から楽しみです