しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

本四備讃線(茶屋町~宇多津)に乗る 

2022年01月08日 | 令和元年~
乗車区間・岡山~多度津
乗った日・2021.12.23と12.25

かつて「夢の架け橋 」と呼ばれていた本四架橋は、
あっと驚く三本が出来るという結果となった。

完成当初は通行料が馬鹿高く、お金のことを覚悟して利用していた。
しかし瀬戸大橋は鉄道併用橋で、これ(瀬戸大橋線)を利用すると普通の電車賃で橋を渡ることができた。

笠岡から金毘羅さん、讃岐の高松・屋島、丸亀、が身近で気軽な日帰り観光地となった。

瀬戸大橋は車でも電車でも景観がいいが、距離が短くあっという間に終わってしまうのが泣きどころ。



(下津井ふきん)


「山陽本線・四国各線」  山と渓谷社  2020年発行

本四備讃線


本州と四国を「瀬戸大橋」でつなぐ絶景路線
本四備讃線は宇野線茶屋町駅から分岐し、瀬戸大橋を渡って香川県の予讃線宇多津駅との31kmをつなぐ。

瀬戸大橋を渡りきった列車は宇多津駅の手前のデルタ線で高松方面と多度津方面に分岐する。
別名「瀬戸大橋線」。


(与島)


(与島)


列車は寝台特急「サンライズ瀬戸」を除く全列車が岡山を起終点としている。
快速「マリンライナー」は岡山~高松間を1時間前後で結んだ。
香川・岡山の通勤・通学定期旅客数は約2.000人に達した。
特に児島地区から坂出の私立高校に進む生徒が増えたという。


(宇多津。瀬戸大橋を渡り宇多津で線路は二つに分かれる。四国に向いて左折が高松行、右折が高知や松山行)



本四線には「しおかぜ」、「南風」、「うずしお」、「サンライズ瀬戸」など、
多彩な特急列車群が行き来する。


(岡山駅に着いた南風)



開業年 1988年(昭和63)
起終点 茶屋町・宇多津
駅数 6駅
電化/所属 JR西日本・JR四国





(乗客にとっての終始駅は岡山駅)


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予讃線(高松~宇和島)に乗る

2022年01月08日 | 令和元年~
乗車区間・宇和島~松山~岡山
乗った日・2021.12.25

「山陽本線・四国各線」  山と渓谷社  2020年発行

予讃線(高松~宇和島)

瀬戸内沿岸をたどる四国の大動脈ルート

瀬戸内海沿いに高松~新居浜~松山~宇和島間を結ぶ、
本四備讃線を介して岡山との直通運行も頻繁な沿線には、
山と海の織りなす絶景が展開する。


(山は石槌山)


(海は瀬戸内海)


予讃線のルーツは1889年(明治22)開業の讃岐鉄道(丸亀~多度津~琴平)にある。
金毘羅さんへの参拝ルートを形成したが、1890(明治30)の高松~丸亀間開業、
明治39年国有鉄道讃岐線となった。
ひたすら西へ延ばして宇和島まで到達した路線である。


(宇和島駅)


(松山駅)



1927年(昭和2)にようやく愛媛県庁所在地の松山に到達したが、
すでにそこには明治21年開業の伊予鉄道によって、都市交通のネットワークができていた。
松山から先は地形が険しく、地元の誘致合戦もルートの選定を遅らせたが、
結局は戦時中の輸送需要が追い風となり、終戦直前のゴールインとなった。


ディーゼル王国
四国は蒸気機関車の引退が早く、予讃線では昭和43年に無煙化(ディーゼル化)を達成していた。
昭和47年に四国初の特急「しおかぜ」(予讃本線)「南風(なんぷう)」(土讃本線)が登場。
平成2年には振り子式気動車が登場、さらに平成5年には高松~伊予市間の電化が完成。
岡山~松山間はさらなるスピードアップを遂げている。


(海や山を見ながらの乗り心地は非常によかった)




貨物列車
坂出・新居浜・西条・今治・伊予三島には大きな工場が立ち並ぶ。
そのため、予讃線には現在の四国の鉄道路線では唯一、貨物列車が運行されている。


(代表する産業は造船。新来島ドッグや日本最大の今治造船が車窓から見える。写真は今治市の新来島ドッグ)


(四国中央市のエリエール)


予讃線は海の見える区間が多い
多度津の西の海岸寺~津島の宮臨時駅~詫間間は、絶景区間の代表と言える。

海上に津嶋神社を望みつつ
波打ち際のそばを列車が走る


(瀬戸内海・津嶋ふきん)


(宇和海の入江・吉田)




法華津峠の難所
法華津峠は標高436mの高所、周囲は一面のミカン畑。
海岸まで続くミカン畑の先には宇和海の入江が横たわる、高所ゆえの絶景である。





内子線

内子線は、大正9年の建設した軽便が起こりである。
その後、予讃線短絡ルートに組み込まれることになり、
路盤強化や曲線緩和などの工事が行われた。
昭和61年に完成した。



(二つの伊予線の終始駅・大洲駅、大洲城を望む)



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