70年代におけるメンフィス・ソウルの代名詞ハイ・レコードの立役者、ウィリー・ミッチェルが亡くなられたそうです。1月5日、メンフィスの病院にて。享年81歳。昨年12月に心不全により入院していたそうです。
ハイ・レーベルでプロデューサーとして敏腕を振るい一時代を築いたウィリー・ミッチェルですが、数ある仕事の中でも一番有名なのは、やはりアル・グリーンですよね。ウィリー・ミッチェルはアル・グリーンに敢えてシャウトせずに囁き声のようなソフトな声で歌うように指示したとか。それがアル・グリーンのセクシーな個性を育み、「Let's Stay Together」という大ヒット曲を生むに至った訳です。さらにアン・ピーブルズ、オーティス・クレイ、シル・ジョンソン、OVライト…。
ウィリー・ミッチェルが作り出す魔法のようなサウンドはハイ・サウンドと呼ばれました。かなめはホッジス兄弟を中心にしたハウス・バンド、ハイ・リズム。そしてメンフィス・ホーンズ、メンフィス・ストリングス、さらにローズ、チャルマーズ&ローズによるコーラス。ロイヤル・スタジオという小さなスタジオから生まれる、その重くキレのあるグルーヴと芳醇なアンサンブルは、聴く者の心を一瞬にしてメンフィスへと運んでくれます。ハイ・サウンドと称されるその愛すべきソウル・ミュージックは、我々ソウル・ファンにとってかけがえのないものなのです。
ウィリー・ミッチェルはプロデューサー稼業で成功する前はトランペットを吹いていまして、40年代後半から50年代にかけてトランぺッターとして既にメンフィスでは知られた存在だったようです。その頃のバンド仲間にブッカー・T.&ザ・MG’Sのオリジナル・メンバーとなるルイス・スタインバーグ(b)とアル・ジャクソン(ds)が居たことなどから、ウィリー・ミッチェルは陰ながら、元祖メンフィス・ソウルであるスタックスのサウンドにも影響を与えていたとも言われています。まさに華やかなりしメンフィス・ソウルの陰にこの人あり!って感じですね。
近年では03年に再びアル・グリーンのアルバム「I CAN'T STOP」を手がけ大変話題になりましたね。この作品はこの年を代表するソウル名盤ともなり、次作の「EVERYTHING'S OK」にも二人のタッグは引き継がれました。最近ではロッド・スチュワートの最新作「SOUL BOOK」にも参加していましたね。他にも色々なところでウィリー・ミッチェルの名を見たようにも思えるのですが、あまり思い出せません。ジョン・メイヤーの「CONTINUUM」とか、バディ・ガイの「SKIN DEEP」とか。
ウィリー・ミッチェルさんのご冥福をお祈りいたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/5c/4a631bebc781513796f7a954fdc27ace.jpg)
AL GREEN / LET'S STAY TOGETHER
アル・グリーンにとってはもちろん、ハイ・レーベルそのものをも黄金期に導いた72年の大名盤。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/1b/f5e6d03a5ab02e6d7d3d16432101af8e.jpg)
OTIS CLAY / TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU
近年の来日も記憶に新しいオーティス・クレイ、73年の名盤。私はこれ、大好きです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/53/a82d1206fe20e3271e017753f6f92d82.jpg)
ANN PEEBLES / I CAN'T STAND THE RAIN
ハイが誇るソウル・レディ、アン・ピーブルズによる74年の傑作。タイトル曲も大名曲。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e7/5f78b829c89606bd1f8a8eafab5cda62.jpg)
AL GREEN / I CAN'T STOP
03年の新名盤。たんなる同窓会では決してない、瑞々しく生きたソウルが詰まっています。
ハイ・レーベルでプロデューサーとして敏腕を振るい一時代を築いたウィリー・ミッチェルですが、数ある仕事の中でも一番有名なのは、やはりアル・グリーンですよね。ウィリー・ミッチェルはアル・グリーンに敢えてシャウトせずに囁き声のようなソフトな声で歌うように指示したとか。それがアル・グリーンのセクシーな個性を育み、「Let's Stay Together」という大ヒット曲を生むに至った訳です。さらにアン・ピーブルズ、オーティス・クレイ、シル・ジョンソン、OVライト…。
ウィリー・ミッチェルが作り出す魔法のようなサウンドはハイ・サウンドと呼ばれました。かなめはホッジス兄弟を中心にしたハウス・バンド、ハイ・リズム。そしてメンフィス・ホーンズ、メンフィス・ストリングス、さらにローズ、チャルマーズ&ローズによるコーラス。ロイヤル・スタジオという小さなスタジオから生まれる、その重くキレのあるグルーヴと芳醇なアンサンブルは、聴く者の心を一瞬にしてメンフィスへと運んでくれます。ハイ・サウンドと称されるその愛すべきソウル・ミュージックは、我々ソウル・ファンにとってかけがえのないものなのです。
ウィリー・ミッチェルはプロデューサー稼業で成功する前はトランペットを吹いていまして、40年代後半から50年代にかけてトランぺッターとして既にメンフィスでは知られた存在だったようです。その頃のバンド仲間にブッカー・T.&ザ・MG’Sのオリジナル・メンバーとなるルイス・スタインバーグ(b)とアル・ジャクソン(ds)が居たことなどから、ウィリー・ミッチェルは陰ながら、元祖メンフィス・ソウルであるスタックスのサウンドにも影響を与えていたとも言われています。まさに華やかなりしメンフィス・ソウルの陰にこの人あり!って感じですね。
近年では03年に再びアル・グリーンのアルバム「I CAN'T STOP」を手がけ大変話題になりましたね。この作品はこの年を代表するソウル名盤ともなり、次作の「EVERYTHING'S OK」にも二人のタッグは引き継がれました。最近ではロッド・スチュワートの最新作「SOUL BOOK」にも参加していましたね。他にも色々なところでウィリー・ミッチェルの名を見たようにも思えるのですが、あまり思い出せません。ジョン・メイヤーの「CONTINUUM」とか、バディ・ガイの「SKIN DEEP」とか。
ウィリー・ミッチェルさんのご冥福をお祈りいたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/5c/4a631bebc781513796f7a954fdc27ace.jpg)
AL GREEN / LET'S STAY TOGETHER
アル・グリーンにとってはもちろん、ハイ・レーベルそのものをも黄金期に導いた72年の大名盤。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/1b/f5e6d03a5ab02e6d7d3d16432101af8e.jpg)
OTIS CLAY / TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU
近年の来日も記憶に新しいオーティス・クレイ、73年の名盤。私はこれ、大好きです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/53/a82d1206fe20e3271e017753f6f92d82.jpg)
ANN PEEBLES / I CAN'T STAND THE RAIN
ハイが誇るソウル・レディ、アン・ピーブルズによる74年の傑作。タイトル曲も大名曲。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e7/5f78b829c89606bd1f8a8eafab5cda62.jpg)
AL GREEN / I CAN'T STOP
03年の新名盤。たんなる同窓会では決してない、瑞々しく生きたソウルが詰まっています。