Buddy Guy / Born To Play Guitar
いよいよグラミー賞授賞式が近づいてまいりました。主要4部門を誰が受賞するのか?各方面で予想など騒がしくなってきましたが、「ルーツな日記」的に気になるのは、もっともっと奥の方。例えば『BEST BLUES ALBUM』部門とか。という訳で『BEST BLUES ALBUM』部門、ノミネートは以下の5作品。
Cedric Burnside Project / Descendants Of Hill Country
Shemekia Copeland / Outskirts Of Love
Buddy Guy / Born To Play Guitar
Bettye LaVette / Worthy
John Primer & Various Artists / Muddy Waters 100
なんだかんだで注目はバディ・ガイ。もうすぐ80歳になろうとしているとはとても思えない、生命力に溢れたブルースを聴かせてくれます。ギターの暴君ぶりはもちろん、歌声も衰え知らず。脂ぎったブラック・フィーリングにロックな勢い、そこに年齢を重ねた渋みが良い塩梅に加わり、バディにしか成し得ない豪腕ブルースを生み出しています。ギタリストとして一生をブルースに捧げるような人生を振り返る「Born To Play Guitar」に始まり、ZZトップのビリー・ギボンズと共にロックする「Wear You Out」、キム・ウィルソンのハープが疾走する「Too Late」、ジョス・ストーンとのスウィンギーなデュエット「(Baby) You Got What It Takes」、ヴァン・モリソンを招きB.B.キングに捧げた「Flesh&Bone」などなど、要所要所に魅力的なゲストを配しながら、全てを飲み込むようなバディ・ガイのギターとその歌声は、まさに人生をブルースに捧げたリヴィング・レジェンドの存在感。またその破格なエネルギーを、太く躍動感溢れるボトムでがっつり支えるプロデューサー、トム・ハンブリッジのサウンド・プロダクションも流石です!! 今回受賞すれば、おそらく2010年の「Living Proof」以来、7個目のグラミーとなるはず。
対抗は、マディ・ウォーターズ生誕100年を記念したトリビュート・アルバム「Muddy Waters 100」でしょうか。こちらは歴史あるマディ・ウォーターズのバンドの最後のギタリストだったジョン・プライマーを中心に、ジェイムズ・コットン、ボブ・マーゴリンというマディ・バンド卒業生の他、ビリー・ブランチ、ケブ・モ、ジョニー・ウィンター、デレク・トラックス、ゲイリー・クラーク・JR.などなど、多彩なゲストが参加。それでいて散漫にはならず、まるでマディ・ウォーターズの魂ここにあり!と感じさせられるような、太く濃い、一本の筋の通った力作であります。
そして前作に引き続いてのノミネートとなるシェメキア・コープランド 。故ジョニー・コープ ランドの実娘という出自も折り紙付きの彼女は、グラミー受賞で名実共に新たな「ブルースの女王」となるか? いやいや、ベテランさんも黙ってはおりません。今年の1月で70歳になったベティ・ラヴェット。ジョー・ヘンリーのプロデュース作「Worthy」ではディラン、ビートルズ、ストーンズのカヴァーなどを、旨味たっぷりの激渋な声で歌っております。さらにノース・ミシシッピ・ヒル・カントリーの今を伝えるセドリック・バーンサイドのノミネートも嬉しいですね!!
いよいよグラミー賞授賞式が近づいてまいりました。主要4部門を誰が受賞するのか?各方面で予想など騒がしくなってきましたが、「ルーツな日記」的に気になるのは、もっともっと奥の方。例えば『BEST BLUES ALBUM』部門とか。という訳で『BEST BLUES ALBUM』部門、ノミネートは以下の5作品。
Cedric Burnside Project / Descendants Of Hill Country
Shemekia Copeland / Outskirts Of Love
Buddy Guy / Born To Play Guitar
Bettye LaVette / Worthy
John Primer & Various Artists / Muddy Waters 100
なんだかんだで注目はバディ・ガイ。もうすぐ80歳になろうとしているとはとても思えない、生命力に溢れたブルースを聴かせてくれます。ギターの暴君ぶりはもちろん、歌声も衰え知らず。脂ぎったブラック・フィーリングにロックな勢い、そこに年齢を重ねた渋みが良い塩梅に加わり、バディにしか成し得ない豪腕ブルースを生み出しています。ギタリストとして一生をブルースに捧げるような人生を振り返る「Born To Play Guitar」に始まり、ZZトップのビリー・ギボンズと共にロックする「Wear You Out」、キム・ウィルソンのハープが疾走する「Too Late」、ジョス・ストーンとのスウィンギーなデュエット「(Baby) You Got What It Takes」、ヴァン・モリソンを招きB.B.キングに捧げた「Flesh&Bone」などなど、要所要所に魅力的なゲストを配しながら、全てを飲み込むようなバディ・ガイのギターとその歌声は、まさに人生をブルースに捧げたリヴィング・レジェンドの存在感。またその破格なエネルギーを、太く躍動感溢れるボトムでがっつり支えるプロデューサー、トム・ハンブリッジのサウンド・プロダクションも流石です!! 今回受賞すれば、おそらく2010年の「Living Proof」以来、7個目のグラミーとなるはず。
対抗は、マディ・ウォーターズ生誕100年を記念したトリビュート・アルバム「Muddy Waters 100」でしょうか。こちらは歴史あるマディ・ウォーターズのバンドの最後のギタリストだったジョン・プライマーを中心に、ジェイムズ・コットン、ボブ・マーゴリンというマディ・バンド卒業生の他、ビリー・ブランチ、ケブ・モ、ジョニー・ウィンター、デレク・トラックス、ゲイリー・クラーク・JR.などなど、多彩なゲストが参加。それでいて散漫にはならず、まるでマディ・ウォーターズの魂ここにあり!と感じさせられるような、太く濃い、一本の筋の通った力作であります。
そして前作に引き続いてのノミネートとなるシェメキア・コープランド 。故ジョニー・コープ ランドの実娘という出自も折り紙付きの彼女は、グラミー受賞で名実共に新たな「ブルースの女王」となるか? いやいや、ベテランさんも黙ってはおりません。今年の1月で70歳になったベティ・ラヴェット。ジョー・ヘンリーのプロデュース作「Worthy」ではディラン、ビートルズ、ストーンズのカヴァーなどを、旨味たっぷりの激渋な声で歌っております。さらにノース・ミシシッピ・ヒル・カントリーの今を伝えるセドリック・バーンサイドのノミネートも嬉しいですね!!