Chris Stapleton / Traveller
グラミー賞ノミネート特集、第4回はカントリー。という訳で『BEST COUNTRY ALBUM』のノミネート作は以下の5作品。
Sam Hunt / Montevallo
Little Big Town / Pain Killer
Ashley Monroe / The Blade
Kacey Musgraves / Pageant Material
Chris Stapleton / Traveller
何と言っても注目は、今年のグラミー賞において台風の目となるか?という注目が集まるクリス・ステイプルトン。何せこの初ソロ作「Traveller」は主要部門の『ALBUM OF THE YEAR』にノミネートされていますからね!さらにこの『BEST COUNTRY ALBUM』も含め計4部門にノミネートされている訳ですから、注目されない訳がありません。おそらくアメリカでのブレイク振りというのは凄まじいものがあるのでしょうが、悲しいかな、ここ日本にはそれがなかなか伝わってきません。案外、『ALBUM OF THE YEAR』のノミネートを受けて初めてクリス・ステイプルトンの歌を聴いたという人も多いのではないでしょうか?かくいう私もその一人だったり。
で、このクリス・ステイプルトン、良いんですよ!!髭にカウボーイハットは伊達じゃない!昨今のポップ・カントリーとは一線を画す、骨太な南部フィーリングにやられます。1978年、米ケンタッキー州の生まれ。父親は炭鉱夫という、なんかそれだけで音楽に対する実直さが伝わってきそうですよね。ナッシュヴィルに出ていくつかのバンドで活躍し、昨年の2015年に初のソロアルバム「Traveller」を発売。同年のカントリーミュージック協会賞 (CMA Awards)で『ALBUM OF THE YEAR』を含む3部門を受賞という、この年の最多受賞を成し遂げ、授賞式でジャスティン・ティンバーレイクと共演パフォーマンスをしたことで人気に拍車がかかったそう。またこれまでに数々のカントリー・シンガーに楽曲を提供するなど、ソングライターとしても名高く、かのアデルも彼の曲を歌っているとか。まさに時の人です。
1曲目タイトル曲「Traveller」から朴訥としたカントリー・フィーリングが気持ち良い!ダミ声混じりの泥臭い歌声が広大な米南部へとトリップさせてくれます。サザン・ロックな「Nobody To Blame」、郷愁を誘うスロー「Whiskey And You」、雄大な情景を感じさせる「When The Stars Come Out」、スワンプ・テイスト香る「Might As Well Get Stoned」、漢らしさに溢れる「Outlaw State Of Mind」、アメリカン・ロックに突き抜ける「Parachute」、そして絶品のサザン・ソウル・バラード「Tennessee Whiskey」などなど。激しくも味わい深いクリス・ステイプルトンの歌声に聴き惚れてしまいます。また彼の野太い声に寄り添うようにハーモニーを付ける奥方モーガン・ステイプルトンの存在も大きい。さらにロビー・ターナーのペダル・スティールやミッキー・ラファエルのハーモニカも良い味出しています。特に「Daddy Doesn't Pray Anymore」での鄙びたハーモニカは滲みますね~。プロデュースを務めたデイヴ・コブは、今回のグラーミーで『PRODUCER OF THE YEAR』にノミネートされています。
ちなみに奥方のモーガン・ステイプルトンという名前、どこかで聞いたことあるな、と思いましたら、ガイ・クラークの「MY FAVORITE PICTURE OF YOU」でも美しいハーモニーを聴かせてくれている人で、その奇麗な声に私も気になっていたんですけど、その時は大した情報を得られなかったんです。まさかクリス・ステイプルトンの奥様とは。これは嬉しい発見でした。
対抗は、カントリーミュージック協会賞でクリス・ステイプルトンと最多受賞を分け合ったリトル・ビッグ・タウンでしょうか?個人的には麗しの美声の持ち主、ケイシー・マスグレイヴスやアシュリー・モンローを応援したいところ。それにしても、クリス・ステイプルトンに比べるとやはりポップですよね。サム・ハントは、モダンすぎて私の耳にはカントリーには聞こえないんですけど…。
よろしければ、こちらもどうぞ!!
グラミー賞 ノミネート『BEST FOLK ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST AMERICANA ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUES ALBUM』
グラミー賞ノミネート特集、第4回はカントリー。という訳で『BEST COUNTRY ALBUM』のノミネート作は以下の5作品。
Sam Hunt / Montevallo
Little Big Town / Pain Killer
Ashley Monroe / The Blade
Kacey Musgraves / Pageant Material
Chris Stapleton / Traveller
何と言っても注目は、今年のグラミー賞において台風の目となるか?という注目が集まるクリス・ステイプルトン。何せこの初ソロ作「Traveller」は主要部門の『ALBUM OF THE YEAR』にノミネートされていますからね!さらにこの『BEST COUNTRY ALBUM』も含め計4部門にノミネートされている訳ですから、注目されない訳がありません。おそらくアメリカでのブレイク振りというのは凄まじいものがあるのでしょうが、悲しいかな、ここ日本にはそれがなかなか伝わってきません。案外、『ALBUM OF THE YEAR』のノミネートを受けて初めてクリス・ステイプルトンの歌を聴いたという人も多いのではないでしょうか?かくいう私もその一人だったり。
で、このクリス・ステイプルトン、良いんですよ!!髭にカウボーイハットは伊達じゃない!昨今のポップ・カントリーとは一線を画す、骨太な南部フィーリングにやられます。1978年、米ケンタッキー州の生まれ。父親は炭鉱夫という、なんかそれだけで音楽に対する実直さが伝わってきそうですよね。ナッシュヴィルに出ていくつかのバンドで活躍し、昨年の2015年に初のソロアルバム「Traveller」を発売。同年のカントリーミュージック協会賞 (CMA Awards)で『ALBUM OF THE YEAR』を含む3部門を受賞という、この年の最多受賞を成し遂げ、授賞式でジャスティン・ティンバーレイクと共演パフォーマンスをしたことで人気に拍車がかかったそう。またこれまでに数々のカントリー・シンガーに楽曲を提供するなど、ソングライターとしても名高く、かのアデルも彼の曲を歌っているとか。まさに時の人です。
1曲目タイトル曲「Traveller」から朴訥としたカントリー・フィーリングが気持ち良い!ダミ声混じりの泥臭い歌声が広大な米南部へとトリップさせてくれます。サザン・ロックな「Nobody To Blame」、郷愁を誘うスロー「Whiskey And You」、雄大な情景を感じさせる「When The Stars Come Out」、スワンプ・テイスト香る「Might As Well Get Stoned」、漢らしさに溢れる「Outlaw State Of Mind」、アメリカン・ロックに突き抜ける「Parachute」、そして絶品のサザン・ソウル・バラード「Tennessee Whiskey」などなど。激しくも味わい深いクリス・ステイプルトンの歌声に聴き惚れてしまいます。また彼の野太い声に寄り添うようにハーモニーを付ける奥方モーガン・ステイプルトンの存在も大きい。さらにロビー・ターナーのペダル・スティールやミッキー・ラファエルのハーモニカも良い味出しています。特に「Daddy Doesn't Pray Anymore」での鄙びたハーモニカは滲みますね~。プロデュースを務めたデイヴ・コブは、今回のグラーミーで『PRODUCER OF THE YEAR』にノミネートされています。
ちなみに奥方のモーガン・ステイプルトンという名前、どこかで聞いたことあるな、と思いましたら、ガイ・クラークの「MY FAVORITE PICTURE OF YOU」でも美しいハーモニーを聴かせてくれている人で、その奇麗な声に私も気になっていたんですけど、その時は大した情報を得られなかったんです。まさかクリス・ステイプルトンの奥様とは。これは嬉しい発見でした。
対抗は、カントリーミュージック協会賞でクリス・ステイプルトンと最多受賞を分け合ったリトル・ビッグ・タウンでしょうか?個人的には麗しの美声の持ち主、ケイシー・マスグレイヴスやアシュリー・モンローを応援したいところ。それにしても、クリス・ステイプルトンに比べるとやはりポップですよね。サム・ハントは、モダンすぎて私の耳にはカントリーには聞こえないんですけど…。
よろしければ、こちらもどうぞ!!
グラミー賞 ノミネート『BEST FOLK ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST AMERICANA ALBUM』
グラミー賞 ノミネート『BEST BLUES ALBUM』