徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

転調

2005-10-25 20:54:42 | Music
ジム・クロウチの『the face i've been』を聴いていたら、その中の『I Remember Mary』という曲がどうも気になる。ライナーを確認してみたらこれはジムと共に飛行機事故で亡くなったギタリストMaury Muehleisen(モーリー・ミューライゼン)の楽曲(&ヴォーカル)。最後の転調がダウナーにさせる。クセになりそ。

ロックン・ロール・ショー/RC SUCCESSION『ラプソディー ネイキッド』

2005-10-25 18:22:46 | Music
朝からずっと頭の中に『ロックン・ロール・ショー』が鳴っていた。昼にツースリーで連載の打ち合わせ。その間も『ロックン・ロール・ショー』のCHABOのリフが繰り返し鳴っていた。打ち合わせが終ると御茶ノ水のユニオンへ行き、RC SUCCESSION『ラプソディー ネイキッド』購入。
一気に聴いた。
まさに日本ロックの金字塔的アルバムである。
今回リリースされるのは、オリジナル『ラプソディー』9曲に、未収録曲9曲が加わり全18曲の完全盤。おなじみ『よォーこそ』に続くのは、オレの頭の中で朝から鳴っていた、今回初収録の『ロックン・ロール・ショー』。新井田さんとリンコさんが重いビートを刻み、CHABOのリフが絡み、銀次さんがシャープなフレーズで切り裂いていく。そして清志郎がシャウトする。「役立たずの神様 ハードロックがだ・い・す・き」これが聴きたかったのである。久保講堂の『ロックン・ロール・ショー』を聴いた瞬間、本当に目頭が熱くなった。
金子マリ登場以降、さらにソウルレビューが加速していく。『まりんブルース』『たとえばこんなラブ・ソング』『いい事ばかりはありゃしない』と続く展開は、RCが決して突然変異ではなく、70年代から続く日本のロックの系譜の中から登場したバンドであることを再認識させる。そして『お墓』『ステップ!』『指輪をはめたい』その後10年に渡る、RCの快進撃の“ネイキッド”がここにある。

それにしてもCHABO29歳の『よォーこそ』のオープニングMC、「オッケー、カモン、リンコワッショー!」そしてリンコさんのベース……の流れは何度聴いても鳥肌が立つ。永遠の名盤ですな。
さらに11月23日、RCデビュー35周年を記念して、ユニバーサルと東芝EMIよりデジタルリマスターでオリジナルアルバムがリイシューされるそうだ。んなことよりも、そろそろ未発表音源を含むボックスセットは計画されていないのか。もしくは今度は映像で久保講堂完全版を……と欲張りたくなってくる。RCの伝記作家・連野城太郎さんこと、RCのディレクター・森川欣信さん、よろしくです。

RC SUCCESSION『ラプソディー ネイキッド』、中村八大『ロマンティック・ピアノ』、jim croce『the face i've been』、steve cropper『playin' my thang』、duke ellington『in my solitude』購入。

整理

2005-10-25 02:54:24 | LB中洲通信2004~2010
先週で12月号の作業が終わった。今回のテーマはやはりストレートに「戦う男」。

LBに何回か登場していただいた元ドリアン助川さんこと、元TETSUYAさんこと、明川哲也さんから黒田征太郎さんの特集号についてコメントをいただいたことがあったのだけれども、その時の「いいよね、整理されてなくって」という言葉が忘れられない。編集長対談で登場して頂いた黒田さんから飛び出す言葉は、パワフルで剥き出しでむちゃくちゃなのである。それはそれで話を聞いている自分も爽快で、気持ちよかったのだけれど、明川さんはそれを評して「整理されてない」という。もちろん良い意味で。黒田征太郎は孤高の人である。つまり「個人」である。

今回の特集も、日に日に「整理」されつつある日本で「個人」を守るために戦う3人の男たちが登場。あと一週間ほどで完成。整理されちゃうと息苦しくって嫌だよね。

ちなみに変更しようと思った特集タイトルを鈴木邦男さんに提案してみたらウケたのだけれども、やめておいた(でもインタビュー中にその部分は収録)。

(11月9日修整)