いやなニュースを見た。9時のNHKのニュースである。
<平成19年から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行うことをめざしている。すべての健康保険者に特定健診の実施を義務化するとともに、メタボリックシンドローム該当者または予備群と判定されたものに対して特定保健指導を行うことも義務づけた。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティが課せられる。>
Wikipedia
企業のメタボリック症候群対策を“義務化”するのだそうだ。しかもそれは何と家族も含まれるのだという。なんてむちゃくちゃな話なんだろう。確かに生活習慣病のリスクは少ないに越したことはない。それはまあ正論だ。しかしこういう安易で、強迫神経症的な施策は、間違いなく特定の人間に対する雇用不安と更なる差別を招くだろう。
誰も反論できない“正論”を突きつけられたとき、人間は思考停止してしまう。そして誰も反論できない“正論”で、身体は軽くなるかもしれないが、人間は不自由になる。
日本人はますます気持悪い“正論”からの逃げ場を失っている。そうするとどうなるかというと、さらに気持ち悪いアングラ携帯サイトに辿りつくのだ。逃げ場を失った人間の行き着く先は自滅しかない。大げさかと思うかもしれないけれども、事態はかなり気持悪く、深刻である。
ついに東京のタクシーも来年1月から全面禁煙になるらしい。まあ共生できない人間がいる以上、僕らは絶滅すべき存在なのだ。それなら恨み言のひとつでも吐いて甘んじて絶滅しよう。
オレはオレ自身の意志でメタボ対策するよ。
(追記 10月19日)
所詮
こんなことだろうと思っていたが。