徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ゲームプラン/ナビスコカップ予選グループB第5節FC東京戦

2008-06-01 08:58:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
(Q 得点の後監督に抱きついてたけど)
淳吾「(略)もう1ー1で良いってわかってて(得点したのが)44分だったから、もうみんなでやっぱ輪になった方が……みんなで今は一つになることが大事だと思うし、そういう意味で……まあ洋平君が来れなかったのが残念ですけど(記者笑)、みんな集まって輪になってくれたから良かったです」(Sの極み 5月31日付)

土曜日。MXテレビで「FC東京対清水」戦。
8分という早い時間帯に失点し前半はかなり押し込まれたが、そもそもFC東京のライン自体はそれほど高くなく後半の<息切れ>も予見できた……と言えるのは最終的に追いついたから、ということもあるが。清水の前節磐田戦の前半のように、早い時間の得点(失点)というのは諸刃の剣である。前節の清水の場合は、慎重にゲームを運ぼうとするあまり消極的なゲームになってしまったが、FC東京の場合は全体が間延びし「前半の後半」から追加点を奪えない焦りから消耗し始めていたのは明白だ。
負けないゲームプランで前半を耐え、FC東京をいなした健太は、まず後半開始から淳吾、続いてアウレリオ、元紀という(基本的にフィジカルで勝負してくるFC東京にとってはとても嫌な)手を打ち、ゲームを支配していく。結局淳吾の同点ゴールが決まったのは終了間際の88分だったが、これまで好調を持続していたFC東京相手にきっちり追いつけたことは価値がある。結果的には引き分けだが、これは「最低限でも負けなければいい」というゲームプランの勝利とも言える。アウレリオのフィット感は前節よりも増して、元紀のアグレッシヴさもチームに新鮮な勢いを与えている。廣井もようやくデビューできたし、今年も実り多いナビスコカップ予選になっている。その意味では淳吾から明確にチームリーダーの自覚が見えてきたのは大きい。

健太「ただあともう1試合ナビスコカップ残ってるんで、キッチリとしたサッカーをしてですね、予選を締めくくっていきたいなという風には思ってます」(Sの極み 5月31日付)

もちろん勝ち点3が理想的だったが、引き分けで勝ち点1でも十分。これで次節、仮に清水が磐田相手に大敗するか、FC東京がヴェルディ相手に大勝して得失点差6点をひっくり返されなければ、4年ぶりの決勝トーナメント進出が決定する(各グループ一位及び各組2位から上位2クラブが決勝トーナメント進出)。
とにかく負けさえしなければ上に行けるわけだ。
徐々に、そして確実に選手層を厚くしてきた清水にとってはナビスコカップ予選は毎年実り多い内容になっているわけだが、今年はその<実り>の収穫の年である。
自力で勝ち抜いていくのが正しい。次のダービーで、自力できっちり決めて鹿島戦に向かおう。