徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

満足したら負けだと思ってる/J再開に向けて

2008-06-27 19:55:54 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
「満足しちゃったんでしょうね」
今朝のユーロ2008の「スペイン対ロシア」戦の解説で岡ちゃんは、オランダ戦での輝きを失い、完敗したロシアをそう評した。毎ゲーム追い込まれながらも不屈の魂でミラクルを起こし、闘うたびにカード累積や負傷で戦力を削がれ、ほとんどの主力プレーヤーを失いながらもドイツに最後まで食い下がったトルコとは対照的に、ロシア(少なくともヒディンク)はグッド・ルーザーだった。
そう、満足したら負けだと思ってる

今月13日付けのSの極みに掲載された健太インタビューは笑えた。この直前、フェルの京都へのレンタル移籍が決まり、急遽強化部長が新外国人の調査のためにブラジルに飛んだ。

Q山崎さん(強化部長)がブラジルに行ったが、その次の外国人の見通しは?
健太「ないんじゃないか。中途半端な選手連れてきても、またどうなるかわからないのにやるというのも……まあ(新)外国人にはハッキリ言ってあんまり期待していない。取れないと思ってる。それはもうこのチームは無理だろう。しょうがないと思う。アウレリオはフェルちゃんと(うまく)絡むという話だったが全く絡まなかった。フェルちゃんがいなくなって楽にはなった。縛りがなくなったから(笑)」
Sの極み 6月13日付※実際のコメントから省略しています)

健太と一部プレーヤーにとってフェルの存在がストレスになっていたことは間違いない事実だろう。自虐的にともいえる開き直りを健太は口にする。
確かにストレスは身体を重くさせるかもしれないが、ストレスが闘いの推進力になることもある。トルコの不屈の魂とその快進撃というのは、ユーロのアウトサイダーに降りかかって来るストレスとの闘いであり、自己証明の闘いでもあった。彼らはドイツ相手に最後まで食い下がったという事実だけでは決して満足しないだろう。彼らはきっと、本気で、優勝するつもりだったのだ。
フェルを戦犯のように晒すのは簡単な話だが、そのストレスが解消されてしまった現在、健太と清水エスパルスは、以前にも増して結果によって自己証明しなければならない立場に立ってしまった。
清水エスパルスに関わる人間は誰一人として満足してないよな?
1999年以来、一度足りとも満足だったはずがない。
じゃあ闘うしかないだろう。

ということで、明日からJ再開。
結局役立たずだったフェルが逃げた京都を日本平で迎え撃つ。
もう一度書く。
満足したら負けだと思ってる