徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

向井さん

2008-09-26 23:48:32 | LB中洲通信2004~2010
青山で映画『俺たちに明日はないっス』の脚本家、向井康介さんの取材。
向井さんの盟友の山下敦弘監督はここのところ新作ごとに取材し、本作で監督を務めるタナダユキ監督は『タカダワタル的』で取材し、田口トモロヲさんはもちろん、主演の柄本時生君……は残念ながら取材してないが、アニキの祐君は『夜のピクニック』で取材した。ということでナカスで映画を取り上げると、どういうことになるかというと、今回はもちろん、いよいよ、とうとう向井さん単独インタビューである。
今回のテーマは<コンビ>。『俺たちに明日はないっス』と併せて、山下監督とのコンビについて話を伺った。

さそうあきらの名作『俺たちに明日はないっス』。非常に生々しくて暗い映画である。今すぐセックスしたくてたまらないだけの鬱屈した男子高校生が主人公なのだから、バカで童貞で暗いのは当たり前なのである。今しかないのだから明日はない。そして輝ける17才というバカの季節、<今>が過ぎ去ってしまうと、待っているのは怠惰な<明日>でしかない。まあそれがブルーズというものだ。銀杏BOYZのラウドなロックンロール『17才』も素晴らしい。
ラストシーンの雄叫びと呟きがとても爽やかな青春映画。
12月号で特集予定です。