徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

“僕”らの大好きな、ピカレスク物語の基準/フレデリック・モンテサー「悪者の文学」

2010-04-14 19:30:33 | Books
①主人公は貧しい状態にある若い人物で、財産や職業を持たない人間であること。
②主人公の活動は最小限の犯罪行為に限定し、無意味な暴力や殺人を犯さないこと。
③主人公が社会批判を意識していること。
④ヒロインは肉体的快楽を覚えても決して淫乱な性質ではないこと。
⑤生き残るという基本的問題を論議するくだりがあること。
⑥主人公が法や秩序の側に立たないこと。
(フレデリック・モンテサー『悪者の文学』畠中康男・訳/南雲堂)

覚醒した小四郎/草燃える

2010-04-14 18:45:37 | Movie/Theater
時代劇専門チャンネルで放送中の「草燃える」もいよいよ終盤。
ここに至って、「反平家の旗揚げは(中略)我々坂東武者の旗揚げだった」と言い切る松平健演じる北条“小四郎”義時と、弱肉強食の時代の始まりに弱き者の立場を思いやり、詩歌に自分の思いを込める滝田栄演じる伊東“十郎”祐之が対の関係であり、すっかり“立場”が入れ替わってしまったことが明らかになる。
頼家と実朝、それぞれのスタンスもそうだが(てかそれは一応史実なんだが)、NHKのバランス的演出な感じもしないでもないが、小四郎と十郎の演出はさらに鮮明で爽快感すらある。松平“上様”健の本領発揮です。
ということですっかり覚醒した小四郎に対して、岩下志麻演じる政子は相変わらず鎌倉という台風の真ん中にいるくせにまったく孤独(つまり世間知らず)で、男たち(つまり、時代)に翻弄され続ける。
政子も間もなく覚醒する。
そして、やはり覚醒した人間というのは孤独なものなのだ。

それにしても三浦義村を演じる藤岡弘の謀略家っぷりが魅力的だ(義村自身が煮え湯を飲まされてきた義時より15年も長生きするというのがピカレスクっぽくて魅力的なキャラでもある)。「アッコにおまかせ」あたりでネタ扱いされているけれども、藤岡弘は本当に武士かもよ…。

謀略家といえば尾上辰之助の後鳥羽上皇もさすが。

ミーティング

2010-04-14 02:59:53 | LB中洲通信2004~2010
昨日と今日は博多で打ち合わせ。
方向性はほぼ決まっている(と思う)んだが、今回のミーティングではwebに関してはかなり見通しがついた(と思う)。まあ今後はがらっと変わった展開になる予定です。

今日の昼、藤堂編集長のケータイに久留米のライブハウスさんから連絡が入った。過去に特集を組んだ、とあるミュージシャン氏が5月に来福してライブをするのだが、そのときに掲載した写真を使用させて欲しいとのこと。
今後の展開はがらっと変わっていくのは確かなんだが、これまでの30年…20年というのはやはり、どう考えたって財産だよな、と再認識した次第。

まあぶっちゃけ、それナミさんのことなんですが。
ちなみに2006年のナミさん特集はオフィシャルサイトの<掲載記事>から見られます。2月に行われた「水と星のまつり in チェン・ダーオ」も無事成功した模様です。おお!来年も?

そして、久々のインフォメーションです。
4月26日(月)よりジュンク堂書店新宿店でバックナンバーフェアが開催されます(期間はまだ未定…1週間? 2週間? 1ヶ月?)。これまでのバックナンバーとともに、一般販売していない感謝号もたぶん並ぶと思いますです。ぜひこの機会にお求め下さい。
ジュンク堂書店新宿店様、ありがとうございます。