徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

何で落ちたのかわからない/第27節 山形戦

2010-10-24 21:24:23 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
健太「グラウンドが少し固めだったというところで、非常にボールが弾むような状況が続いて、両チームともそこになかなかアジャストできないような状況が続いたと思いますが、前半の途中ぐらいからだいぶサイドで起点が作れるようになってきて、サイドバックが上がれるようになってきて、少しずつ山形のゴール前に迫るシーンが増えてきたのかなと」(J'sGOAL 10月23日付

スカパーで山形戦
スカパーの実況を聞いていたら山形の小林監督は「何で落ちたのかわからない」と言ったという。
「サッカー関係者の誰もが戦力の充実と戦術の浸透を認め、事実、前半戦首位だった清水が何で落ちたのかわからない」ということである。
2ちゃんあたりで揶揄されようが、サポはもちろん、多くのサッカー関係者や慧眼の持ち主は清水の実力がわかっているはずだ(言い切ってやる)。だから「何で落ちたのかわからない」。
そんなものがわかれば世話はないのであるが、確かに運不運は勿論、戦術的なものだけでも割り切れるような失速ではない。首位に立った途端に未勝利が続いた昨年と比較して、まだ運が良かったのはリカバリーする時間があったことぐらいだろう。優勝するにはとんでもないミラクルが起こらないと難しいのは確かだが、あと7ゲームあると考えればACL圏内、2位までは充分に狙える位置に(まだ)いる。
もちろん失速がたったひとつの原因で起こるとは思えない。そんなものだけで解決するならウイイレである。サカつくである。何かを槍玉に挙げて批判している連中はウイイレやってろ、と心底思う。
疲労、負傷によるプレーヤーの離脱、プレッシャー等による心理的要因…さまざまな要素はあるのだろうけれども、今季のアウエイの成績を考えるとやはりピッチの問題もあるんじゃないだろうか。
このところ関東圏ぐらいしかアウエイはいけないのだけれども、日本平(アウスタ)以上のピッチにはお目にかかったことがない。この日のNDスタもテレビの画面で見てもそれほど良い状態とは言えないように見えた。

これまでの対戦成績が3戦全敗ながらホームである山形は序盤から激しくプレッシャーをかけて、清水のパスワークはまったく見るも無残なものだった。先制点までの30分はまさに圧倒された…というか、それはやはりプレーがピッチに影響したのかボールがまったく足についていないように見えた。
結果的には中押し、駄目押しが決まり、先制点以降は完勝と言ってもいい内容になったのだが、ダメダメな時間帯とそれ以降のゲーム運びが鮮明だっただけに、やはりピッチ状態に慣れるまでの30分間は気になった。
この辺りはシーズン終了後の総括で…て、そんな季節になったんだなあ。一年が早いよ。

そしてこのゲームでは移籍(オファー)報道があった淳吾がゴールを決めた。
これからは一戦一戦、スタンドの淳吾を見る目は厳しくなっていくことだろう。ゴールを決めれば惜しまれ(愛しまれ)、ミスをすればさらに厳しい声が飛ぶ。
まあ、それでも自分の価値をゴールで証明してくれたことは本当に嬉しい。
名古屋やマリノス程度のクラブへ行くようなプレーヤーではないことを残り7ゲームでさらに証明して欲しいものだ。

次節今月30日は、本当に降格危機が迫りつつあるFC東京戦。新潟あたりと並んで、ここ数回の対戦では煮え湯を飲まされて来た天敵、さらにこの時期に降格危機の相手ほど難しいのは確かだが、それだけにホームできっちり叩かなければ今回の快勝に意味がなくなる。
まずは自分たちでミラクルを起こそうぜ。

四半世紀/SION-YAON 2010 with THE MOGAMI

2010-10-24 19:57:31 | Music
土曜日は山形戦の終了のホイッスルと同時に部屋を出て、約30分後には野音到着。
デビュー25周年のSION-YAON 2010 with THE MOGAMI。前回ナカスで特集を組んだのが20周年。ロフトのライブの真っ最中にバグ・ミュージックさんのご好意で販売スペースを提供していただいた。ライブが終わった後、打ち上げ中にお邪魔して読プレ用にサイン貰ったよなあ、とか。今回は鶴さんとは会えなかったがお元気だろうか。あの特集は鶴さんなしにはできなかったからね。博多のNOIS/NOIZのtoshさんに取材で出会ったのもこの特集で…まあSIONがつないでくれた縁というのがある。
ということでそれからまた5年が過ぎた。25年、四半世紀である。
その四半世紀耐え続けて、変わらない良さはSIONの声や言葉である。

また、この人、同じようなことをやって来ているようでいて(オリジナルアルバムを20枚以上作りながら)近作や新作が名作だったりすることが多い。まだ最新作は聴いていないのだけれども、「SORRY BABY」や「コンクリート・リバー」に負けない楽曲を作り続けている。
四半世紀という歳月を背負ったミュージシャンはメモリーに負けちゃうことが多いから。ファンも“それ”を求めることが多い。そして、それは本当につまらないことだと思う。正直、そんな感傷的なメモリーはカラオケで歌っとけ、と思う。
でもSIONは負けてないのである。それがこの男の凄いところである。

大人なんで席でおとなしく観ていたのだけれども85年の「新宿の片隅から」で腰が浮き、2007年の「マイナスを脱ぎ捨てる」で前に走った。『燦燦と』からの楽曲も「マイナスを脱ぎ捨てる」のように特別な歌になっていくのだろう。
25周年ではあったが、いつも通りの「そのまま」のSIONだった。
それがいいよ。

01.光へ
02.住人
03.SORRY BABY
04.薄紫
05.コンクリート・リバー
06.石塊のプライド
07.勝たなくてもいいのさ
08.カラスとビール
09.狂い花を胸に
10.ちいさな君の手は
11.遊ぼうよ
12.砂の城
13.どんなに離れてたって傍にいるから
14.鏡雨
15.Hallelujah
16.新宿の片隅から
17.マイナスを脱ぎ捨てる
enc1
18.お前の空まで曇らせてたまるか
19.からっぽのZEROから
20.燦燦と
enc2
21.彼女少々疲れぎみ
22.そして あ・り・が・と・う
23.たまには自分を褒めてやろう
24.このままが