徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

追記

2011-01-29 05:07:57 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
強化部長退任絡みのエントリがだらだらと長くなってしまったので、新しいエントリで追記。

シドニーFCのFWアレックス・ブロスクの清水移籍問題は、豪州蹴球奇譚さんのブログがとても詳しい。こちらはまだ現在進行中の話なのでどういう展開になっていくのかわからないが、昨年末からの清水の大改革について、フロントとゴトビ監督が語るヴィジョンの本気度を計るには興味深いケースになっている。

1月25日 Aリーグの至宝ブロスク、清水への移籍は頓挫か!?
1月27日 清水への移籍についてブロスクとシドニーFCは依然平行線
1月28日 日豪決戦前夜に場外乱闘勃発。 シドニーFCが清水を提訴の構え。
豪州蹴球奇譚 オーストラリアのサッカー事情

年末の時点で「補強はもう終了、FWは獲らない」とフロントが言った言葉は何だったのか、望月強化部長の退任にこのケースは影響があったのではないか、いろいろと憶測を呼びそうな問題ではある。もしかしたら望月さんの事案ではなかったのかもしれないとも思ったが、揉めている理由のひとつが<契約満了(2011年3月31日)の6ヶ月以上前に、本人に直接接触したこと>とも書かれているので(となると、接触は8月か9月あたりか? つまり「問題の夏」である)、望月さんが動いていたのだろう。
フロントはリスクを負ってチームを強化しようとしていたのだろうか? 日本のメディア(スポーツ紙)ではほとんど取り上げていない話題なので、フロントの姿勢もまったく見えてこない。てか国内問題は殊更騒ぎ立てる反面、国外についてはほとんどノーリアクションというのはスポーツに限らず日本のメディアの悪しき伝統ではあるが、サッカーでそのスタンスではお話にならないのでは…事実、特に海外問題に対して紙、ネットを問わずアクチュアルなテキストを書き続けているのはフリージャーナリストである。

それはともかくブロスクを獲得しようとした(という)フロントの姿勢は、一応は支持できる。事態は流動的で、この件に限らずフロントもまったく説明しようとしない状況では、実際は評価のしようもないんだが、ひとまずこれまでの騒動の経緯や交渉がフロント、強化部の経験となって積み重なればいいと思う。
ということで、改めて、やっぱり清水フロントの一連の動きは移籍ルール変更後のJリーグクラブの今後を身を削って体現していると思うのであった。

などと書いている間に、明日はサポーターズ・サンクスデー。
これから静岡に向かう。