清水の公式には発表されていないもののシドニーFCのアレックス・ブロスクの清水への移籍が決定的になった模様。相変わらず日本のメディアには大した情報が上がってきていないので
豪州蹴球奇譚さんの情報を参照。
やはりシドニーFCサイドがいう「FIFA規約に違反する世界中の金持ちクラブに対して断固として屈せず、立ち向かう」という表現には違和感があるものの、アレックス・ブロスクの経歴、情報を見る限り、フローデ、オカの離脱にも遜色…どころか充分な補強ではないかという印象。ということでFWの移籍/補強プラマイはゼロ…どころかプラスかもしれない。
ちなみにTwitterにも書いたけれども、この期に及んでタクの穴埋め的な補強願望を繰り返す人は冷静になって頂きたい。すでにゴトビ新監督の下でチームは始動しているのだ。ゴトビは「チームを見極め」た上で、補強をするかもしれないし、しないかもしれない。ただし単に数合わせ的な補強など必要ない。そんな形での健太エスパルスの思い出はもういい加減に捨てるべきだ。
2月1日 ブロスクの清水移籍に対してシドニーFCが公式見解
1月31日 速報! 豪代表FWアレックス・ブロスクが清水へ移籍!!
(
豪州蹴球奇譚 オーストラリアのサッカー事情)
一方、アジアカップ決勝終了直後に渡独し、シュツットガルトへの移籍会見を行ったオカ。こちらもまだ公式には発表されてはいない。
19日付の報道では清水フロントがFIFAに移籍金発生の問い合わせまでして交渉していたものの、アジアカップを利用してうやむやのうちに強行会見して既成事実だけを作ったという印象は拭えない。さすがにオカ本人に非があるとまでは言えないが、シドニーFCの文言を使って、「FIFA規約に違反する世界中の金持ちクラブ、規約を逆手にとって信頼関係を破壊しようとする代理人に対して断固として屈せず、立ち向かう」と言ってもいいんじゃないかという展開である。
この件に関しては、清水だけではなく少なくないJクラブが昨年のW杯以降から今オフまでに「金持ち」のブンデスリーガによる代表級プレーヤーの強奪被害に遭っている。フロントの準備不足、交渉力の不足を指摘するのは簡単だが、海外移籍を熱望する日本人プレーヤーをそそのかすような博打を打つなら(ビジネスをするなら)、少なくともその代償(移籍金)を払う形でリスクは負うべきだろう。ノーリスクの博打などあり得ない。
特にオカの場合は契約の解釈の問題などではないのだから、契約と規約に基づいた数字を要求すべきだろう。オカに関してはほとんどのサポ、そしてフロントも気持ちよく送り出したいと思っていた(はず)だけに残念としかいいようがない。
以下、経緯の再確認。
①岡崎、シュツットガルト移籍秒読み(
サンケイスポーツ 1月18日付)
<今月末で清水との契約が満了するため移籍金はゼロで、アジア杯開幕前に正式決定の見通しだった。しかし、清水側はルール上、移籍金が発生することを確認し、方針転換。推定5000万円以下の移籍金を求めている>
※清水はFIFAに問い合わせ、岡崎のシュツットガルト移籍に関して移籍金の発生を確認。
②岡崎V手土産に!シュツットガルト決定的(サンケイスポーツ 1月29日付)
フレディー・ボビッチ(シュツットガルト/スポーツディレクター)「オカザキは30日にここに来る。飛行機が間に合えば(ホームの)フライブルク戦を見てもらう」(
サンケイスポーツ 1月29日付)※31日にメディカルチェックを受けて、正式契約の見通し。
③岡崎は大会後に直接ドイツへ/アジア杯(
サンケイスポーツ 1月29日付)
岡崎「(シュツットガルト入りについて)まだ分からない」
④岡崎、独入団会見!アジア制覇翌日“速攻”(
サンケイスポーツ 1月31日付)
岡崎「受け入れてもらえてうれしい。自分の強みは運動量と得点力。チームが強くなるよう貢献したい」
⑤岡崎の移籍会見に清水社長はビックリ(
サンケイスポーツ 2月1日付)
竹内社長(清水)「びっくりした。なんであのタイミングで。今は先方との契約内容など情報を収集中」
スポーツコンサルティングジャパン/ロベルト佃
主な契約選手・解説者/阿部勇樹、岡崎慎司、狩野健太、坂田大輔、高松大樹、都築龍太、長友佑都、中村俊輔、長谷部誠、水野晃樹、福西崇史
【サッカー代理人ランキング2010】日本一の代理人は《ロベルト佃》氏に決定【2連覇達成!】(
白鳥城の騒霊 2010年7月14日付)※2009年のランキングも要チェック
岡崎が代理人契約をしているのがロベルト佃率いるスポーツコンサルティングジャパン。契約選手は実に錚々たるメンツだ。今日インテルへの電撃移籍を果たした長友、代表キャプテンとして存在感を増した長谷部、地味ながらも着実に活躍の報道が伝わる阿部、アジアカップの現地でのメイン解説者として大車輪の活躍をした福西、無謀とも思える補強を続けたFC東京へ何故か今更移籍した大ベテランの高松、マリノスで戦力外ともなった坂田が海外移籍を果たした一方、俊輔はマリノスのキャプテンになった。今一番勢いがあり、旬ともいえる代理人である。
だったら惜しまれつつも引退に追い込まれてしまった都築も何とかしてやれよとは思うが。
(追記 2月2日)
ひとつだけ妄想。
健太退任後の後任監督に日本人の売り込みが何件かあったという。その中にロベルト佃の持ち駒であるコーキチの名前はあったのだろうか? とか。
今後オカの件が決着した時点で表面上はスポーツコンサルティングジャパンとの関係は切れるわけだが、静岡関係の有力プレーヤーが少なくないんだよなあ…。
そして2月1日になった途端に、速攻でアメブロでオカのブログが立ち上げられたりして、正直ムカつくのだ。