徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

オカ資料②2011年2月1日~15日

2011-02-17 19:03:04 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
続きです。
オカ資料①

2011年2月1日
岡崎、日本へ帰国。アメブロで個人ブログ「侍 岡崎慎司ブログ」開始。清水公式のブログ「Ocafe」は12月7日の更新を最後に放置中(2月17日現在)。
清水エスパルス、原靖氏の強化部長就任を発表。

清水エスパルス、シュツットガルトによる岡崎のITC発行依頼がJFAに届いたとの連絡を受ける。

<シュツットガルトがドイツサッカー協会を通じてJFAに通知したITC発行依頼には、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日が「2011年1月31日」と記載されていました。エスパルスは、2011年1月31日はエスパルスと岡崎慎司選手の契約期間中であることをJFAに説明し、JFAはこれを受けて、シュツットガルトおよびドイツサッカー協会に対して、ITC発行依頼の記載内容が誤りではないかと照会し、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日を「2011年2月1日」に訂正すべきと指摘しました。しかしながら、ドイツサッカー協会からは、岡崎慎司選手とシュツットガルトとの契約開始日は「2011年1月31日」で間違いない旨の回答がありました。>(清水エスパルス公式 2月16日付

<清水が日本代表FW岡崎慎司(24)のシュツットガルト入団会見に困惑した。1月31日まで契約期間を残すため「現段階ではうちの所属選手」とのクラブ側の主張で、この日は公式発表を見送った。竹内社長は「まだ契約の詳細を含め何も聞いていない。時差の関係もあり代理人とも連絡が取れていない。今は明日で契約が満了するということしか言いようがない」(ニッカン 2月1日付
※2月17日現在、清水エスパルス公式サイトでは岡崎の移籍は公式には発表されていない。

2011年2月2日
岡崎、クラブハウスを訪れ「最後」の挨拶。クラブスタッフとも笑顔で写真撮影。

<2日、清水のクラブハウスを訪れた。(中略)1月30日にシュツットガルトで行われた入団会見は、清水側に連絡がないまま行われる格好となった。岡崎は「向こうでの発表のタイミングが先になったのは心残りがある。(清水の移籍発表前だったことが)失礼だったのは間違いない」と申し訳なさそうに話した。(中略)念願の海外挑戦が実現したことには、「逃したくない夢だった。世界の強い相手と戦わないとレベルが上がらないと思った」と感慨深げ。>(静岡新聞 2月3日付

<家長の場合、契約期間中だったにもかかわらず、海外移籍の場合には契約を解除するとの覚書があったため、G大阪が移籍金を放棄せざるを得なかった形。家長と4年半の長期契約を結んだマジョルカは契約期間中に他クラブに移籍する場合には約20億円の違約金を設定。タダで獲得した家長を他クラブに売却すれば丸もうけできる。(中略)こうした事態に、G大阪の金森喜久男社長は「個々のクラブではなく、リーグとしてルールづくりすべきだ」と対策の必要性を説く。また、別クラブの社長は「選手に5年契約をのませるか、そうじゃなければ『いらない』と戦力外通告するか。クラブ側も毅然(きぜん)とした態度で臨む必要がある」としている。ただ、経営格差のあるJクラブが足並みをそろえるのは難しく、選手に魅力ある高額年俸を提示できるクラブは限られている。>(産経新聞「「0円移籍」Jクラブ苦悩 相次ぐ海外挑戦 高評価の陰、経営悪化も」2月2日付

2011年2月4日
岡崎、ドイツへ再出発。荷物がオーバーチャージとなり8万円の超過料金を取られる。
シュツットガルトと契約解除のカモラネージ、ラヌースと契約。

<1日に帰国し、アジアカップ中に誕生した第2子と対面したのもつかの間、慌ただしく新天地に向かったストライカーは「失うものはない。やれる自信はあるし、楽しみの方が大きい」と意気込んだ。(中略)イタリア1部リーグ(セリエA)の名門インテル・ミラノに期限付き移籍した日本代表DF長友佑都は気になる存在。「同世代の存在が一番刺激になる。僕も追いつき、追い越せるようになりたい」と話した。(毎日新聞 2月4日付/安間徹)

<関係者によると「20キロの荷物を3つ預けられると聞いていたが、40キロまでと言われた」。荷物を減らすこともできず、泣く泣く支払ってチェックイン。>(デイリー 2月4日付

2011年2月5日
シュツットガルトの顧問弁護士より質問状の回答が届く。

早川会長「『我々(シュツットガルト)は全くそんな認識はしてない』ということですね。『違反はしていない』という認識」(Sの極み 2月13日付)
※この時点でニュルンベルク戦出場は微妙。

2011年2月6日
岡崎、シュツットガルトの練習に合流。

<チームはリーグ下位に低迷し、岡崎の得点力に期待が懸かる。ラバディア監督は「キープ力もあり、(守備陣の)裏も取れる。ニュルンベルク戦で結果を出してくれる選手だと信じている」と話し、ホームで行われる12日のニュルンベルク戦で起用する考えを示唆した。>(サンスポ・共同 2月6日付

2011年2月7日
清水エスパルス、FIFAに対して「補償金支払いに関する申立書」提出。
※この時点でニュルンベルク戦に出場できないことは濃厚。

2011年2月7日
岡崎、やべっちFCインタビュー取材。
※2月20日放送。

2011年2月10日
日本協会・田嶋幸三副会長、清水・早川会長と電話会談。ITC(国際移籍証明書発行)を承認するよう説得も不調。
※この時点でニュルンベルク戦に出場できなくて当たり前。

<日本協会の窓口となった田嶋幸三副会長(53)は10日夜に清水の早川会長と電話会談し、ITC発行を承認するよう説得したが、同会長のかたくなな姿勢に断念。「岡崎のためにも、このような状況になり残念」と話した。>(ニッカン 2月14日付

2011年2月12日
シュツットガルト・岡崎慎司、
デビュー戦予定のニュルンベルク戦でベンチ外。

※1月30日の入団会見に清水フロントは不快感を示したが、その後の動向はほとんど報道されることなく移籍はなし崩し的に認められたものだと思っていたところ、ゲーム直前に移籍手続きがストップしたままであることが一般のサポやファンにも発覚。

2011年2月13日
キャンプ地である鹿児島の市内ホテルにて早川巌代表取締役会長による記者会見。
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯について>公式サイトに掲載。
日本サッカー協会・田嶋副会長、15日にもFIFAを通じ、臨時のⅠTCが発行される可能性があることを明かす。

<もう12日にこのことが、多くの皆さんに周知の事実になるということだから、これは何んだかのコメントを私共の方で皆様にしなければならないだろうということで、対応しようという風に決めたわけです。これは今日は本当は試合に出るとか出ないとかニュースが出なければですね、する必要もなかったと思うんですね。この問題は本当は。相当強引に事が進んでるものですからね、我々としても、それを「止める」というか(中略)我々に対してシュツットガルトは、一度もまだ直接のコンタクトをしてませんからね。>(Sの極み 2月13日付)

2011年2月14日
清水エスパルス、<岡崎慎司選手のシュツットガルト移籍に関する経緯についてAnnouncement of Transfer of Shinji Okazaki to VfB Stuttgart>(英文)公式サイトに掲載。
日本サッカー協会・田嶋副会長、岡崎の移籍問題について15日にFIFAが裁定することを明かす。
小倉智昭氏、フジ系「とくダネ」のオープニングトークでの「大目にみて」発言が一部サポに物議をかもす。

フジ系「すぽると」で同番組コメンテーター・風間八宏氏がこの問題に言及。

<移籍をめぐって両クラブに意見の相違があり、国際移籍証明書が発行されていなかったことが原因と分かった。(中略)日本協会の田嶋幸三副会長は同日、国際サッカー連盟(FIFA)が15日にも臨時の国際移籍証明書を出すことが濃厚と明らかにした。これで、岡崎はドイツでのリーグ登録が可能となり、試合に出場できる。その上で両クラブが話し合いを続けることになる。>(報知 2月14日付)※「臨時の国際移籍証明書を発行するのではなく、岡崎の試合出場を認めるかどうかの判断」に修正。

<今回の一件は国際問題に発展した。清水側は1月30日の岡崎の移籍会見が合意なしに行われたなどとして、FIFA規約違反と主張。昨季限りで契約期間は満了したが、移籍金を要求した。シュツットガルト側はこれを拒否。リンデンマイヤー広報は「清水の(早川)会長は岡崎をプレーをさせたくなかったようだ」と語った。ブンデスリーガも選手とクラブとの問題ではなく、自由労働機会の妨害として清水の行動を問題視し、リーグとして弁護士を立てる可能性も浮上。これで係争合戦の様相を呈した。>(報知 2月14日付

FIFA関係者によると、移籍に伴い清水がシュツットガルトに請求できる違約金は、岡崎が記者会見を行った1月30日と31日の2日分で、昨季年俸3600万円を日割りした20万円程度。一方のシュツットガルトは、FIFAを通じて清水にITC発行の遅延による損害賠償を請求できるといい、13日時点で今季年俸130万ユーロ(約1億5000万円)の13日分の約534万円に上る。(中略)らも岡崎と同じ契約内容で、契約満了に伴い移籍金はゼロ。Jリーグの昨季の活動期間が元日で事実上終了したため、チームは選手の飛躍を願い、1月中に新天地に送り出した。清水が長年の功労者への対応でつまずくと、今後の選手獲得などでブランド力への影響が懸念される。>報知 2月14日付

<ボビッチ強化部長も「約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言う。岡崎本人?非常に失望している。6年間プレーしたクラブに不当な扱いをされたのだから」と厳しい表情だった。>(スポニチ 2月14日付

<チームの救世主として期待していただけに、試合後のラバディア監督は「ウチは被害者」と怒りをあらわにした。さらに清水とFIFAの対応を痛烈に批判。「この件については、送り出す側(清水)が非常に悪質な態度に出た。FIFAの対応も遅い。明らかにウチは正しい」と言い切った。>(ニッカン 2月14日付 ※シュツットガルト=西村友通信員)

<田嶋副会長は、日本協会は中立な立場で事態の推移を見守ると強調した上で「われわれは仲裁に入るつもりはないし、ドイツ協会も同じ。あくまでFIFAに裁定は任せられている」と述べた。>(報知 2月14日付

<クラブとしては「移籍を全く認められない」との見解を示し「強引に事が進んでいる。1度も(シュツットガルトから)直接コンタクトがない」と、不快感をあらわにした。(中略)アジア杯後に岡崎がカタールからドイツへ直行したことにも触れ「(チケットは日本)協会が手配したと聞いている。いったん、こっちに帰りなさいと言ったが、強引に(ドイツへ)行ってしまった」と、日本協会に対しても異議を唱えた。ただ岡崎本人には「一刻も早く(移籍問題が)解消されドイツのピッチで活躍してほしい」とも話した。>(ニッカン 2月14日付

<岡崎選手の清水に対するこれまでの貢献度を考えたら、大目に見てあげても良いんじゃないのかなと思うんです。しかし、エスパルス側としては、「それだったら、きちっとオファーしてきて正式にルートを通しなさいよ」ということを言いたいんだと思います。しかし、岡崎選手ご本人は板挟みの状態で一番気の毒です。メジャーリーグもそうですが、国際間の契約って難しいですよね。>(小倉智昭 公式ブログOG's DIARY 2月14日付)

<選手としてはこういう状況に追い込まれてはいけない。何とかしてあげたいなとは思うんですけれども、今の日本の状況等もあり少し違うんですよね。日本の選手はほとんどタダで外に出てしまう。そうなると今度はJリーグで育成するとか、選手を補強することができませんから。やはりここも考えないとね。どんどんどんどん(タダで)獲られるばかりでは、それではしょうがないんで。選手としてもそこにしっかり、自分は出て行くんだけれども後は残すと。海外はそうですから。そこを考えていかないとJリーグの存続にも関わりますんでね。もう一度真剣に考える問題だと思いますね。>(フジ系「すぽると」2月14日放送 風間八宏氏の発言)

2011年2月15日
日本サッカー協会、岡崎の移籍問題に関してFIFA裁定は16日以降になることを明かす。
※欧州リーグのベンフィカ戦デビューも困難。
岡崎、ベンフィカ戦遠征に同行することが決定。
清水エスパルス・竹内社長がJFAハウスで目撃される。

<日本協会・田嶋幸三副会長(53)は「FIFAは15日に、岡崎がドイツでプレーできるかの裁定を出す」と話していた。だが日本協会がこの日、FIFAに問い合わせると「とても今日中には出ない。そもそも15日に出るとは約束していない」と返答があったという。>(サンスポ 2月16日付

<日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は15日に裁定が下りると明言していたが、日本協会関係者がFIFAに問い合わせたところ「今日中には出ない」との返答が。関係者は「結論は明日(16日)以降になりますが、詳しい見通しは分かりません」と話した。>(報知 2月16日付

<日本協会が15日、FIFAに問い合わせたところ、「15日には結論は出ない」という返答があったという。日本協会の広報担当者は裁定の結論について「明日16日以降になると聞いている」と話した。>(日刊 2月16日付

ある代理人は「カネにうるさいイメージしか与えない。今後は清水に行きたがる選手がいなくなるね。新人も補強も、うまくいかない」と指摘。在京クラブの強化担当も「清水の要求は、むちゃだ。選手もかわいそう。今後、海外に行く選手にも悪い話がつきまとう」と、日本人選手の海外移籍に悪影響を及ぼしかねないことを懸念した。(中略)Jリーグ各クラブからも清水の姿勢に疑問の声が上がった。ある在京クラブ幹部は「ITCは、本来は(入団の)記者会見をする前には出しているはずのもの。このままでは岡崎がかわいそうだ」と、ITCの発行を拒否し続けている清水の対応に大ブーイングだ。>(東京スポーツ 2月15日付

※家長を「流出」させてしまったガンバ社長の嘆きとは対照的な「在京クラブの強化担当」は実在人物なのでしょうか…。

<「岡崎とシュツットガルトとの選手契約書は“2月1日付”なのに早川会長は“1月31日付”と勘違いしている」と某サッカー記者。>(日刊ゲンダイ「岡崎ドイツ移籍に待ったをかけた古巣J清水会長は何者だ」2月16日付)

※契約書の日付“2月1日付”が事実ならば、清水がどうこう以前に岡崎は新シーズンまで公式戦に出場できないことになります。この某サッカー記者は存在しているのでしょうか…。

※日刊ゲンダイは昨年秋、清水エスパルスの大量解雇報道で揺れた時期にも早川社長(当時)をネタにした中傷記事を掲載。この日掲載された主な内容(早川会長の人間性への言及)も昨秋掲載された内容とほぼ同じ。オレも関東某クラブ関係者の某氏から同内容の連絡を受けていますがw…しかし、まあそれは、今は別の話という認識です。

(画像は昨秋、ゲンダイに載った記事紙面)

<シュツットガルトは15日、公式サイトで「岡崎は確実にリスボンに行くことになる」と発表。また同クラブのボビッチ・スポーツディレクターは今回の移籍トラブルに触れ「木曜日までにすみやかに出場許可が下りることを望んでいる」とコメントした。>(スポニチ 2月16日付

(随時追記・加筆。2月16日以降は別エントリで継続)

オカ資料①2010円11月26日~2011年1月31日

2011-02-17 00:06:40 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
2008年10月6日
岡崎、ロベルト佃氏(スポーツコンサルティングジャパン)と代理人契約。

<清水の日本代表FW岡崎慎司(22=当時)が将来の海外移籍を見据え、代理人のロベルト佃氏が代表取締役を務めるマネジメント事務所「スポーツコンサルティングジャパン」と契約することが、6日決定的になった。8月の北京五輪後に(中略)海外でのプレーの必要性を痛感。セルティックのMF中村と水野、ボルフスブルクMF長谷部らが所属する同事務所と契約することになった。>(ニッカン 2008年10月7日付

2009年12月18日
岡崎慎司、来季で2年契約の2年目。細かい条件に関しては今後代理人を通じて最終決定するが、基本的に来季も清水でプレーする方向。

<お金じゃないなって思うんで、自分は。それだけは別に……ある程度もらえれば別に生活できるし、それよりサッカーでもっとうまくなりたいっていうのが強いから、別にそんな多少上がってもっていうのはあるけど……まあ代理人ともそういう話なんで。無理に上げてもらってエスパルスとの関係が何か変になるのも、自分も居心地悪いしチームもなんか……そういう結果が出なかったときにも変なことになると思うし、まあそこら辺は考えながらって感じです。>(Sの極み 2009年12月18日付)

2010年10月13日
シュツットガルト、クリスチャン・グロース監督を解任。

2010年10月31日
清水エスパルス、長谷川健太監督の今季限りでの退任が朝日新聞にすっぱ抜かれる。

<J1清水の長谷川健太監督(45)が今季限りで退任することが30日、分かった。(中略)クラブ関係者によると、11月2日にも正式に発表する予定という。(中略)長谷川監督はFW岡崎やMF藤本ら若手を積極的に起用し、日本代表クラスに成長させた。>(朝日新聞 10月31日付

2010年11月2日
市川大祐、伊東輝悦、フローデ・ヨンセン、西部洋平、青山直晃らの退団が各紙で報じられる。
※以後、連日清水関連のネガティブなニュースが紙面を賑わせる。11月半ばには一旦収束するが、リーグ戦終了後に再燃。この時点で報じられたプレーヤーはフロントとっては文字通り「想定内」であり、後にマスコミ界隈で言われるような「大量流出」とは意味合いが違うのだが、年末にかけて報道の拡大によって数人の「想定外」プレーヤーまで離脱する事態に発展する。
この時点で岡崎が「想定内」だったのか、それとも「想定外」だったのかは現時点では不明。

2010年11月24日
シュツットガルト関係者が視察。

<ドイツの名門シュツットガルトが、清水のFW藤本淳吾(26)の獲得に動きだしていることが23日、分かった。関係者によると、強化担当者が来日し、この日の清水―広島戦をスタンドで観戦。藤本のプレーに熱視線を送ったという。(中略)関係者によると、シュツットガルトの他にも、ザンクトパウリ、ハンブルガーSVの強化担当も清水―広島戦を視察したという。>(スポニチ 2010年11月24日付

2010年11月26日
ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)、シュツットガルトが岡崎慎司に興味を示していると報じる。

<清水FW岡崎に独シュツットガルトが関心/ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)は26日、ドイツ1部シュツットガルトが、清水の日本代表FW岡崎慎司(24)に興味を示していると報じた。(中略)ただ清水側によると「(岡崎の)代理人にも確認したが、具体的な話はない」とし、岡崎も「うれしい話だけど、代理人からは知らされていないっすね」と話した。>(スポニチ 2010年11月28日付

2010年12月12日
岡崎、3クラブからオファーもシュツットガルト有力の報道。

<現在、シュツットガルトを含む3クラブから代理人サイドに獲得の打診が届いているが、「(シュツットガルトが)一番高く評価してくれているクラブなのは間違いない」と、代理人契約を結ぶロベルト佃氏が明言した。岡崎に近い関係者も「最有力なのは確か」と認めた。シュツットガルト側は、所属の清水に近日中に正式オファーを出す見通し。独紙シュツットガルター・ナハリヒテンも「日本から冬のオフに岡崎が来るのは明らか」と報道。移籍金などクラブ間でまとまり次第、アジア杯開幕(来年1月7日)前の年明け早々にも合意する可能性が出てきた。(サンスポ 2010年12月12日付

2010年12月13日
シュツットガルトが今季2度目の監督交代でブルーノ・ラバディア監督就任。

<シュトゥットガルトは12日、イェンス・ケラー監督を解任し、ブルーノ・ラバディア氏を新監督に迎えたことを発表した。契約期間は2年半。シュトゥットガルトは、10月の半ばにクリスティアン・グロス前監督を解任し、ケラー監督を招へいしたが、リーグ戦での低迷から抜け出すことができず、第16節終了時で18チーム中17位となっていた。>(Total football)

2010年12月14日

<海外移籍を目指す清水の日本代表FW岡崎慎司(24)が、欧州移籍先候補をブンデスリーガの名門シュツットガルトに一本化したことが13日、分かった。フランス1部リーグのモナコなど複数クラブからも打診があったが、この日までに最も高い評価をしているシュツットガルトに絞り込んだ。正式オファーがあり次第交渉に入る。残留の可能性を残す清水への配慮から、交渉の長期化を避け、来週中にも去就を決断する。(中略)「いい評価をしてもらっている」と代理人契約を結ぶロベルト佃氏も好感触を得ている。(中略)11月にシュツットガルトの強化責任者のボビッチ氏がJリーグ視察のため来日。近い関係者に「今回のターゲットはオカザキ」と明言していた。(中略)残留の可能性も残っているが、すでに清水も岡崎の海外挑戦に全面支援を約束。正式オファーがきた場合のクラブ間交渉も大きな支障はない。>(ニッカン 2010年12月14日付

2010年12月20日
シュツットガルトが岡崎にオファー。
※代理人を通じ清水フロントにも伝えられる(たはず)が、この時点では「正式」に非ず。岡崎は「完全移籍」を希望。

<ドイツ1部シュツットガルトが20日、清水の日本代表FW岡崎に獲得オファーを送ったことが分かった。代理人を通して清水に意向を伝えたもので、正式文書は21日以降に届くもよう。来年1月31日で清水との契約が切れる岡崎に対し、シュツットガルトは移籍金なしでの完全移籍を目指すが、清水側は移籍金が発生すると主張。クラブ間交渉は長期化する可能性もある。(中略)清水の強化担当者は「契約期間中なので億単位の移籍金が発生する可能性もある」と一歩も引かない構えだ。>(スポニチ 2010年12月21日付

<私共は終始一貫(中略)その程度の評価しかされてないんなら、もっと評価をしてくれているとこに行けば良いんじゃないのと、ないしはもしくは、レンタルでとりあえず出しといて、その上でしっかり評価して決めてもらえば良いじゃないのと、という考えで来てたんですけどね。まあ岡崎がちょっと「完全移籍にして欲しい」という個人的な希望もあったようには聞いてますけれども。(中略)私は日本のサッカー界にとってもですね、しっかりそこのけじめをつけるというか、FIFAに対して言うべきことは言ってですね、キチッとした対応を是非していただくようにですね、して行きたいと思っております。><代理人も去年の夏頃に僕も話しをしてるんだけど、『岡崎は1月の末はありません』って、はっきり言ってましたからね。これは契約も残っていたのも分かってたはずだろうし、まあ今年の夏ですね、『来年の夏になるでしようね』というような話しはしてましたからね。それが急遽、どうして1月で、どうしてもということになって行ったか、分かりませんけど、まあ岡崎くんが焦る気持ちで、ヨーロッパでみんな、ワールドカップの時の仲間達が活躍しているから『俺も行きたい』という、そういう想いが強かったってのは、ごく自然に理解はできますけどね。>(Sの極み 2月14日付 清水エスパルス・早川会長会見より)

2010年12月22日
清水、岡崎に代わるFWをリストアップ。

<岡崎選手が「代理人から聞いている。ありがたいことで、心の準備をしていかないといけない」と認めた。岡崎選手は海外志向が強く、今季限りで清水との契約も満了することから、来年1月のアジア杯後の移籍は確実な状況だ。(中略)一方、清水はエース岡崎選手に代わるFWの補強が急務となり、清水入りを希望しているとされる韓国Kリーグ水原三星のFW高原直泰選手をリストアップするなど、検討を進めている。>(静岡新聞 2010年12月22日付

2010年12月25日
移籍金50万ユーロで両チーム合意の報道。

<ドイツ1部シュツットガルト入りは秒読み段階。清水側は否定しているが、移籍金50万ユーロ(約5540万円)でチーム間は合意したと独紙が報じた。鼻骨骨折の影響もほとんどなく、25日の天皇杯準々決勝山形戦は先発する。大会終了後には渡独する予定で「子供にしばらく会えなくなるので、自分を思い出してもらえるものをクリスマスプレゼントにします」と年末年始はサッカー漬けになる覚悟だ。>(スポニチ 2010年12月25日付

2010年12月29日
移籍金ゼロで年明けにも移籍の報道。

<ドイツのサッカー専門誌キッカー(電子版)は29日、Jリーグ1部(J1)清水の日本代表FW岡崎慎司が来年1月初めのメディカルチェックに合格すれば、ドイツ1部リーグのシュツットガルトに移籍すると報じた。移籍金はゼロという。シュツットガルトのラバディア監督は29日、「岡崎は攻撃のどのポジションでもプレーでき、非常に幅広く使える。彼を獲得することは良い一歩だと思う」と話した。>(産経・共同 2010年12月29日付

2010年12月31日
選手会が労働組合へ 1月から。
岡崎、柏木(浦和)、長友(チェゼーナ=当時)と年越し?

<代表選手の待遇改善を求め、日本サッカー協会と対立中の日本プロサッカー選手会(JPFA)が、来年1月から労働組合への変更手続きに着手する。現在は一般社団法人のため、協会との交渉でストライキ権を行使できないなどの不利益がある。JPFAは、勝利給アップなどの要求が24日に協会から却下され、国際プロサッカー選手会(FIFPro)へ現状報告をしていた。このほど、FIFProから連絡が届き「労働組合への変更を急ぐように」と指示され、早めることになった。JPFAは年明けにも担当者をFIFProの本部があるオランダ・アムステルダムに派遣し、さらに細部報告した上、アドバイスと支援を求める予定だ。>(ニッカン 2010年12月31日付

<念願のタイトル獲得へあと1勝と迫り、いやが上にもチームの士気は高まっている。ドイツ1部リーグ・シュツットガルト移籍が見込まれる岡崎も「代理人から何も話はない。雑音を入れず、天皇杯に集中して、ということだと思う」と今は目の前のタイトル奪取だけを考えている様子だ。>(静岡新聞 2010年12月31日付

<昨年大みそか、北京五輪予選でともに戦った長友、FW岡崎(シュツットガルト)と食事をした。体幹の話題などで盛り上がり、気付けば3人で年越し。迎えた1月のアジア杯で、日本は長友、岡崎の活躍で優勝した。>(ニッカン 2011年2月19日付
あけおめー!!(森島康仁オフィシャルブログ 2011年1月1日付」

2011年1月1日
第90回天皇杯決勝、清水は準優勝。

<「すみません」の一言というか、やっぱり自分をここまで育ててもらったってこともあるし、そういうところで恩返しできなきゃいけなかったと思うし…ここまで点も獲れてなかったんで、こういうとこで獲らなきゃいけなかったと思うんで、そういう意味では自分の未熟さが最後に出てしまって…ホントに申し訳なかったなっていうのはあるんっすけど…みんなでやれたのは、6年間ホント幸せだったと思います>(Sの極み 1月1日付)

2011年1月4日
3日、堺市のJ-GREEN堺での代表強化合宿を打ち上げ。天皇杯決勝出場の岡崎ら4選手を加え、関西空港からカタールへ向けて出発。

2011年1月7日
アジアカップ開幕。

2011年1月11日
鹿島・岩政大樹、ロベルト佃氏(スポーツコンサルティングジャパン)と代理人契約。
その他、契約中のプレーヤー

2011年1月12日
清水エスパルス、兵働(柏)、藤本(名古屋)、原(浦和)の移籍を公式に発表。

2011年1月14日
清水前監督・長谷川健太、「欧州とはイコールではない。まだ育てる段階」発言。

<――印象的な選手は/岡崎(慎司)を初めて見た時は、日本代表になるような選手とは思わなかった。身体的、技術的な能力でなく、大事なのはメンタルだということを教えられた。(中略)Jリーグが始まってからまだ20年たっていないことを選手、経営者、サポーターとも認識する必要がある。それぞれがわがままになってはいけない。欧州とはイコールではない。まだ育てる段階だと思う。――3年後のワールドカップ(W杯)ブラジル大会に向け、期待する選手は/もちろん岡崎、(藤本)淳吾、本田(拓也)。みんな環境を変えて挑戦しようとしている。エスパルスで戦った誇りを胸に抱いて、大きく飛躍してほしい。>(読売新聞1月14日付「充実、感謝の6年」 長谷川健太・清水エスパルス前監督)

2011年1月16日
清水、FIFAから「必ずもらって下さい」との回答を得たとの報道(東スポ)。

<日本代表FW岡崎慎司(24=清水)のドイツ・シュツットガルト移籍が暗礁に乗り上げていることが14日、本紙の取材で判明した。清水の早川巌会長(67)が露骨なまでに不機嫌そうな表情で明かした。「移籍金の問題がある。移籍金を払ってくれるのなら、送り出す準備はある」。岡崎は今月31日で清水と契約満了となる。このためシュツットガルト側は移籍金ゼロを主張するが、清水サイドは数日でも契約期間が残っている以上、移籍金が発生すると主張。移籍市場の締め切りも今月31日までだが、清水側は金銭面で妥協しない方針で、岡崎の移籍が実現するかはシュツットガルトが移籍金を払うかどうかの問題になるという。早川会長は「FIFA(国際サッカー連盟)にも問い合わせをし、移籍金は『必ずもらってください』という回答がきた。だから(移籍金)ゼロでは出せない」と強硬な姿勢だ。>(東京スポーツ 1月16日付

2011年1月17日
ロベルト佃氏が代理人を務める横浜Fマリノス・坂田大輔が、ギリシャ1部リーグのアリス・サロニカFCに移籍。

2011年1月20日
清水エスパルス、本田(鹿島)の移籍を公式に発表。
岡崎、破談の場合の移籍先に神戸、セレッソが浮上?




<一方で岡崎には不安の種がある。まだ今季の去就が決まっていないのだ。シュツットガルトからオファーが届いたが、所属する清水の早川巌会長(67)が「移籍金を払ってくれるのであれば、送り出す準備はある」と主張。本来は発生しないはずの移籍金を求めており、交渉がストップしている。欧州の移籍期限は1月末。岡崎と清水の契約も同じく1月末まで。つまり、厳密に言えば契約期間内の移籍というのが清水側の主張。執拗なまでに移籍金を求める方針だ。このためドイツリーグ事情に詳しい関係者は「清水は強硬だから岡崎の移籍が破談する可能性もある。とすれば、他のJリーグクラブに移籍するのは間違いない」と見ている。海外移籍は今月の31日までで市場が閉まってしまう。Jリーグなら2月以降でも移籍金なしで移ることが可能だからだ。その場合の候補として、現時点で神戸とC大阪が浮上している。>(東京スポーツ 1月20日付
※書いていることは無茶苦茶ですが、事実関係はきっちり押さえているという…さすが東スポサッカー。

2011年1月21日
清水エスパルス、新体制発表会見。
岡崎、第二子誕生(男児)。

2011年1月27日
望月達也強化育成本部長の1月末での退任が報道される。
ロベルト佃氏が代理人を務める浦和レッズ・元日本代表の都築龍太が現役引退。

<関係者によると、クラブ側が契約更改しない意向を昨年末までに本人に伝えたという。後任は新たに外部から経験者を登用する方針。望月強化育成本部長は2009年4月に現職に就任した。>(静岡新聞 1月27日付
※スポーツ報知静岡版の報道によれば「主力の大量離脱の責任を取る形」がその理由というが、報道被害という印象も無きにしも非ず、なのだが…。

2011年1月29日
日本代表、アジアカップ2011に優勝。

2011年1月30日
岡崎、カタールから直接渡独。渡独のための航空券は協会が手配。この際の清水フロントとの協議は不明。
岡崎の代理人、ロベルト佃氏も渡欧。

岡崎、シュツットガルトでメディカルチェックの後、正式に入団会見
会見後、関係者とともにホームで行なわれたシュツットガルト対フライブルク戦を観戦(0-1で敗戦)。

※この時点までフロントは代理人と「音信不通」。両クラブ間での「交渉」はされていなかった模様。ニュルンベルク戦はどうするつもりだったんだろう…。

<日本代表FW岡崎慎司(24)=清水=が31日にドイツの名門・シュツットガルトと推定年俸130万ユーロ(1億4500万円)の3年半契約という超VIP契約を結ぶことが30日、分かった。関係者によると、岡崎はオーストラリア戦終了後、ドイツに出発。30日夜にシュツットガルトに到着予定。31日にメディカルチェックと正式契約を行う予定となっている。(中略)清水との契約満了により移籍金は発生しないが、清水での推定年俸4000万円から3倍以上の増加となった。(中略)アジア杯は欧州でも衛星放送「ユーロスポーツ」でライブ中継されており、その活躍をボビッチ強化部長も喜んでいる。岡崎と契約するロベルト佃代理人もこの日、渡欧。>(1月30日 報知)

2011年1月31日
日本代表、カタール・ドーハより日本に帰国。成田市内で会見。
ロベルト佃氏が代理人を務めるチェゼーナ・長友がインテルへ移籍

この日を持って岡崎は清水との契約満了。同時に欧州の移籍期間(ウインドウ)終了
※この時点で合意ができていないのだからニュルンベルク戦に出場できない可能性浮上。

<決勝のオーストラリア戦でボレーシュートを決めたFW李忠成(広島)らJリーグ組は成田空港、関西空港に分かれて帰国。大会MVPに輝いたMF本田圭佑(CSKAモスクワ)、ドイツ1部・シュツットガルト移籍が決まったFW岡崎慎司ら欧州組は所属クラブに合流するため、ドーハから直接欧州各地に戻った。>(サンケイ 1月31日付

<――アジア・カップの優勝は祝えたのか。「時間がなかった。みんながパーティーをしている時には、もう飛んでいた」>(産経新聞 1月31日付

<アジア杯終了後に岡崎が直接ドイツ入りした件について、清水の早川会長が日本協会の手配した航空券で強引に渡欧したと訴えていたが、日本協会関係者は「岡崎は日本協会が清水側と調整した結果、ドイツに渡った。それは確認しました」と反論した。>(ニッカン 2月15日付




(随時追記・加筆。2月1日以降は別エントリで継続)

(参考)
<移籍市場から見た210年以後のJリーグ (株)ジェブエンターテイメント代表 田邊伸明氏に聞く>
前編後編/スポーツナビ 2010年3月3日・8日付)