徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

リスタート/PSM 横浜Fマリノス戦

2011-02-20 19:12:04 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
<「私は2年間ほど代表の監督をしていて、24時間とか48時間ぐらいしか準備する時間がありませんでした。それが今は(開幕まで)2週間も準備できるということで、天国にいるような気分です(笑)。>(J'sGOAL 2月20日付

スカパー!でプレシーズンマッチ・横浜Fマリノス戦@愛鷹。
高原の1トップ、ボランチに岩下と枝村という布陣(4-2-3-1)でゲームはスタート。立ち上がりは球際に激しくプレッシャーをかけつつ、最終ラインを高く保ちゲームを支配していく。10分過ぎには今季最も期待されているプレーヤーのひとりと言える太田宏介の素晴らしいミドルシュートで先制。まだゴールには遠かったがプレーヤーと観ている側が意思がシンクロしたような、気持ちの入ったビューティフルゴールだった。あの瞬間、観ている人間は誰もが「打て!」と思ったはずだ。
しかし前半の20分過ぎにはゲームが落ち着いたこともあり(序盤のテンションはさすがにまだ続かない)、渡邉千真のボレーで同点に追いつかれる。これ以降、後半にかけてはイーブンな展開。しかし左サイドの宏介が抜け目無くスペースを突いていくのに対して、怪我中の辻尾に代わって右サイドに入った村松大輔が波戸に突かれてフリーでクロスを上げられる場面も少々多かった。最終ラインについてはまだ調整が必要な印象。ただし後半途中67分にボスナーが下がり、ボランチの岩下が最終ラインに下がったあとはさすがに安定感が戻ったように思う。いずれにしても一対一の能力は別として、ディフェンスは構築していくしかないもので、これには時間と経験がどうしたって必要になってくる。岩下、平岡に加えてボスナー、新加入の岡根直哉、左サイド兼用の新と、右サイド兼用の村松がいることを考えればそれほど不安視することはないように思う。ボランチに関しては悩ましい(追記:この日は途中投入の岡根がボランチに入った模様)。さすがに浩太はまだ計算できるような状況ではないと思うが、ほぼ確定とはいえボランチはまだ組み合わせを試している段階か。この一番大事な部分に浩太、エダ、真希という黄金世代のユース卒が集中というのが、何とも…頼むよ、ホント。
しかし予想以上に、といったら失礼だが、高原のキープ力は期待できるものだった。去年の伸二もそうだったけれども当たられた瞬間の身体の強さというのはさすが海外組といった印象で、フル出場も果たしたし、PSMとはいえ期待以上の内容だったといえる。まああとはとにかくシュート。

<(伊藤)翔がある程度中に絞って、自分が高い位置に行くようにと監督から言われていたので、それが早い時間帯からできていたのは良かったですね。ある程度狙い通りにできました。でも、前半の悪い時間帯に翔をすごく引かせてしまったので、翔の良さというのが前半はあまり生きなかったのは、僕の動かし方というか、翔の使い方が悪かったと思います。>(J'sGOAL 2月20日付

翔に関しては宏介のコメントにある通り、あと2週間でどれぐらい互いの持ち味を生かせるようなコンビネーションを深めていけるか、だろう。結果的に決勝ゴールは翔のキープから宏介のクロスを元紀が“頭”で合わせるという、最新の、2011年型ゴール。
まだ個々に課題はある内容だったとは思うが結果的にも、現時点の内容としても及第ではなかったか。選手層の薄さを嘆き、危惧する人もいるけれども、裏を返せば今季は昨季までの層の厚さを改めて証明できるシーズンになると思う。
あ、あとナギー、最後の決定機は確実に決めよう。

終了後、ゴール裏では岡崎へのコール、引き続き今季もリードを務めるというコールリーダーへのコールが(こちらは自然発生的に)起こったという。
開幕までまだ新潟とのPSMが残っているとはいえ、いい雰囲気で前向きに新しいシーズンを向かえるんじゃないか。

窓は開けとく

2011-02-20 03:04:32 | News
ジャスミン革命中国編希望の方々が燃えるような使命感を持つのは結構なのだが、いい加減にその情熱は国内に向けたらどうか。
遠く離れた中東はともかく、東アジアの支援や共感ってそういうもんじゃないのか。
彼らの姿はネットを通さなくても観れられるのだし、彼らも日本、日本人を観ている。

まあTLが急に賑々しくなったのでこっちに書いてみた。
このままフォローはしとくけど。
窓は開けておかないと意味はないから。

(追記 2月24日)
ふと思ったんだが、これまで日本のメディアが海外の自然災害・事故を報道する場合、「巻き込まれた日本人ばかりをクローズアップするのはいかがなものか(他国の被災者は二の次か)」なんていう批判はよくあったけれども、「(日本人は直接巻き込まれていないけれども)それよりリビアを報道しろ」ってのは、物凄くおかしな世界観だと思う。
しかもニュージーランドの地震にしても、リビアの内乱にしても、メディアとそのメディアを批判する人たちも、「祭」というベクトルで考えた場合には本質的に同じなのだよね。

未知数

2011-02-20 00:08:12 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
ほぼこの一週間、オカ絡みのニュースをまとめることでブログ更新を費やしたわけですが。
臨時の選手登録もできたことだし、一連の「岡崎が被害者」「岡崎がかわいそう」という“プレイヤーズファースト”の感情論は収束していくことと思う。しかし今日小倉会長のコメントも報道されて、協会自体も事態を「誤認」していることも判明したわけで、裁定はどっちに転ぶかわからない。スポニチに続いて東スポでもネガキャンとも言える報道がされているわけで、しばらくは政治的な綱引きが続くかなあ、と。勿論この件に関しては今後も報道をチェックしていくつもりだし、一部の勢力には批判を続けるつもりなのだけれども、決して全面的に清水のフロントを支持しているわけではない。
一部Twitter民の方々には「イワヲカコイイ」みたいな評価をしている人もいる。しかしちょっと待って欲しい。やはり11月以降から年末にかけて、チーム内外に混乱を招き、結果的に兵働、本田を流出させてしまったのはフロントのミステイクだったと思うし、この件に関してほとんど説明らしい説明をしてこなかったフロントを全面的に支持することはできない(兵働、本田批判はまた別の話)。オカの契約問題と同様、優勝を目指した2010シーズン夏の失速の真相も重要なのだ。もちろん、それは同時に直接的ではないにしてもオカがこうやってトラブルを巻き起こして移籍していったことの遠因になっているはずだ。
もちろん早川会長個人のキャラクターに原因を収斂していくつもりがないですがw そんなナンセンスな話は酒飲み話だけでいい。オレは夏から秋にかけて何が起こって、何が話されたのかということにしか興味はない。
何かオカ資料の項目がどんどん増えていくのは、あれが2010年シーズン総括の代わりになっているような気がするからなのだ。まさか健太エスパルスの中の「良い子」だったオカが、最後の最後でここまでのトラブルを引き起こすとはね。

とにもかくにも、開幕まで2週間。
この時期になると安易な戦力分析をしているブログをチェックしたりしてムカっ腹を立てることもあるが、そのへんの愚痴は月末あたりの順位予想批評で(何だよ、あの鹿サポの頓珍漢な分析!…とか)。
今日は出陣式と開幕前イベントが静岡で行われた。ここ数年はサポーターズサンスクデーと同時に行われていたりしたので、今回は参加できなかったけれども、明日は愛鷹で横浜マリノスとプレシーズンマッチが行われる。
開幕戦のアウエイ柏戦、イチテルが待ち構えるアウエイ甲府戦のチケットも無事ゲットした。
いろいろと思うところがありながらも、新シーズンへの準備は着々と進んでいる。

オレは今年もゴトビエスパルスの優勝を信じて疑わない。
未知数ってことはどんな想像も自由ってことだぜ。