一昨日、昨日は博多でミーティングと編集長の対談取材。
最後の博多鋏職人として知られる高柳商店の高柳晴一さんに話を伺う。高柳さんのお話が興味深い上に商いの場と作業場と生活の場が一体になった家屋の造りそのものがすでに貴重なもの。勿論売り物を作っている職人という意識は強いのだろうが、それでもシンプルな機能美の中に細部へのこだわりがアートが滲み出るという伝統工芸の世界に(少しだけ)触れることができた。
高柳さんが認める後継者はまだいない。鋏はもちろん、その鋏を生み出す作業道具ひとつひとつも創意工夫の中で微調整が繰り返された自分のオリジナル。職人の世界はそういう意味ではどうしたって一代限りなんだ。厳しい。
しかし、それがDIY時代の職人の「価値」ってもんだよ、とも思う。鋏はDIYというだけで簡単にできるようなものではないけれどもw
ということで職人の手。
かっこいい。