まず確認しておきたいのは<岡崎に対して契約延長等でプロテクトしていなかったのか>ということについて。
フロントは今オフの「想定外の移籍」を3人としている。これは兵働、本田、原の3人と見られている。それに対して「想定内」のオカに関しては早い時期から移籍容認のスタンスを取っていた(はず)。
つまり、オカに関してはそもそも<獲る・獲られた>の話ではないのだ。
清水フロントにとっては<どのような形で出すのか>という話だったのだろうと思う。
シュツットガルトの名前が挙がったのは軽くググってみたところ11月下旬の報道ではあるが、長友同様、ワールドカップ直後、もしくは代表再始動のアルゼンチン戦後あたりにはアプローチ(もしくはセールス)があったのではないか。そもそもサポーターの多くも今オフでのオカの海外移籍は覚悟していただろうし、続々と代表クラスのプレーヤーが渡欧していく中で、勿論オカが海外移籍を強く望み、フロントもそれを容認せざるを得ない方向へ動いていったのは仕方のない話だろうと思う(早川会長の会見では海外移籍に対しては国内移籍の3分の1程度の極めて低い移籍金設定をしていたと明らかにされ、さらにオカサイドからの移籍時期の突然の変更も明らかにされた)。
まあ、これはこれで昨年清水が挫折した「問題の夏」の戦いに関わってくる話だと思うが…。
「清水も1月31日まで前クラブとの契約が残っている選手を年明けの練習初日から参加させている」などという、言いがかりのようなことを言う人がいる。しかし、そこには大前提として両クラブ間の同意と合意、そしてプレーヤーの意志があるのだからお門違いも甚だしい話である。これは「慣例」などというぼんやりしたレベルの話ではない。またアレックス移籍についてシドニーFCとのトラブルを引き合いに出して語るのも論外である。こんなことをライターや大物のネット論客が常識のように語る意味がわからない。さらに「大量流出による失点を挽回するために頑張っているのでは」などという言い草に至っては下衆の勘繰りとしか思えない。何度でも書くが<大量>なのはフロントの意志であり、想定内であって、ライターが面白がって書く<大量流出>などという認識はそもそもない(はず)のだから。
交渉の細かい経緯は憶測でしか語ることはできないが、昨日行われた早川会長の会見で、代理人とシュツットガルトによって交渉はまったく放置されてきたことが明らかになった。しかし一方のシュツットガルトのボビッチ強化部長も「われわれは全てを尽くした。明らかな約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言う」(スポニチ 2月13日付)とコメントしている。やはりシュツットガルト(と代理人)はただ時間切れを待つためだけに交渉を放置し続けてきたということではないのか。
もはやこれは間で動いている代理人がシュツットガルト、もしくは清水に何を言って、何を言わなかったのかという話に尽きるのではないか。
だからこそ現時点で考え得る最大の問題は、そしてこの問題を最高に拗らせてしまった(特に清水サイドのお偉方が)原因は、交渉中にも関わらず合意も同意もないままに、オカがカタールから渡独し「入団会見」を強行してしまったことだろう。入団会見で既成事実だけ作ってしまえばいいかのようなやり方は果たして本当に「慣例」と言えるのか。
ただし今回の件で、これまで清水のフロント、そしてサポーター、ファンがシュツットガルトと「同意」していたことがひとつだけある。
それは「岡崎を気持ちよくドイツに送り出したい」ということだ。
改めて書く。だから清水の批判者が指摘するようにフロントは「プロテクト」などしていないのだ。そしてそれが契約上の仇になったことは否めないが。フロントとしては現時点で言及することはないだろうが、つまり、それは、極端な話をしてしまえば金の問題ではないのではないか。
しかし「気持ちよく送り出したい」ということと、極東のクラブから欧州のトップクラブに対する最低限の要求はまったく矛盾したものではない、と思う。
(追記・修正 2月15日)
予感は確信に変わってきている。
プレイヤーズファーストについては兵働、本田が移籍した時点で書いているし、確かにオレも認識もしている。
しかし今回の件に関しては、やはり、まず指摘されなければならないのは、わずかではあるが突かれかねない穴を残して強行突破しようとした存在の問題だろう。状況から言って一方的な被害者とは言いづらくなってきているオカを「焦らせた」ものは何なのか、そして「焦らせた」のは誰なのか。これは明らかにされなければならない。
今日にもFIFAはシュツットガルトでのプレーについて決定を下す。2クラブ間の「交渉」に対する裁定も間もなく下されるだろう。しかし、すでに今朝のテレビ報道を受けて<岡崎慎司やっと17日移籍デビュー戦―ケチな根性丸出し!>などという文章がネットで踊っている。
国に対する政府と同じ意味で、フロントは必ずしもクラブ(チーム)とイコールではないが、清水エスパルスというクラブは守る必要がある。これは何が何でも、である。
これからメディアを通して展開されるであろうひとつの方向性、出来事に、サポは踊りながら冷静に注視する必要があるだろう。まあ勢いがあって、調子に乗っているときこそ落とし穴があるもんだよね。
それにしても今オフはいろいろとありすぎる。藤本、原はともかく兵働、本田には実に憤怒したものだが、最後の最後にオカがやらかしてくれたとは…やっぱり砂上の楼閣ってあるんだなあとか。まあ後悔はしてないけど、健太の6年間の最後はあまりにも残酷でほろ苦いかなと…。ホント、一冊軽く書けちゃうぐらいのエピソードと想いはある(やっぱりバーケンさんに書いて欲しかったなァ)。まあ、ゴトビ体制の現在のチームへの明るい希望は別にあるんですが。
(参考…は移動します)
フロントは今オフの「想定外の移籍」を3人としている。これは兵働、本田、原の3人と見られている。それに対して「想定内」のオカに関しては早い時期から移籍容認のスタンスを取っていた(はず)。
つまり、オカに関してはそもそも<獲る・獲られた>の話ではないのだ。
清水フロントにとっては<どのような形で出すのか>という話だったのだろうと思う。
シュツットガルトの名前が挙がったのは軽くググってみたところ11月下旬の報道ではあるが、長友同様、ワールドカップ直後、もしくは代表再始動のアルゼンチン戦後あたりにはアプローチ(もしくはセールス)があったのではないか。そもそもサポーターの多くも今オフでのオカの海外移籍は覚悟していただろうし、続々と代表クラスのプレーヤーが渡欧していく中で、勿論オカが海外移籍を強く望み、フロントもそれを容認せざるを得ない方向へ動いていったのは仕方のない話だろうと思う(早川会長の会見では海外移籍に対しては国内移籍の3分の1程度の極めて低い移籍金設定をしていたと明らかにされ、さらにオカサイドからの移籍時期の突然の変更も明らかにされた)。
まあ、これはこれで昨年清水が挫折した「問題の夏」の戦いに関わってくる話だと思うが…。
「清水も1月31日まで前クラブとの契約が残っている選手を年明けの練習初日から参加させている」などという、言いがかりのようなことを言う人がいる。しかし、そこには大前提として両クラブ間の同意と合意、そしてプレーヤーの意志があるのだからお門違いも甚だしい話である。これは「慣例」などというぼんやりしたレベルの話ではない。またアレックス移籍についてシドニーFCとのトラブルを引き合いに出して語るのも論外である。こんなことをライターや大物のネット論客が常識のように語る意味がわからない。さらに「大量流出による失点を挽回するために頑張っているのでは」などという言い草に至っては下衆の勘繰りとしか思えない。何度でも書くが<大量>なのはフロントの意志であり、想定内であって、ライターが面白がって書く<大量流出>などという認識はそもそもない(はず)のだから。
交渉の細かい経緯は憶測でしか語ることはできないが、昨日行われた早川会長の会見で、代理人とシュツットガルトによって交渉はまったく放置されてきたことが明らかになった。しかし一方のシュツットガルトのボビッチ強化部長も「われわれは全てを尽くした。明らかな約束があったのに(清水の)会長が突然何も知らないと言う」(スポニチ 2月13日付)とコメントしている。やはりシュツットガルト(と代理人)はただ時間切れを待つためだけに交渉を放置し続けてきたということではないのか。
もはやこれは間で動いている代理人がシュツットガルト、もしくは清水に何を言って、何を言わなかったのかという話に尽きるのではないか。
だからこそ現時点で考え得る最大の問題は、そしてこの問題を最高に拗らせてしまった(特に清水サイドのお偉方が)原因は、交渉中にも関わらず合意も同意もないままに、オカがカタールから渡独し「入団会見」を強行してしまったことだろう。入団会見で既成事実だけ作ってしまえばいいかのようなやり方は果たして本当に「慣例」と言えるのか。
ただし今回の件で、これまで清水のフロント、そしてサポーター、ファンがシュツットガルトと「同意」していたことがひとつだけある。
それは「岡崎を気持ちよくドイツに送り出したい」ということだ。
改めて書く。だから清水の批判者が指摘するようにフロントは「プロテクト」などしていないのだ。そしてそれが契約上の仇になったことは否めないが。フロントとしては現時点で言及することはないだろうが、つまり、それは、極端な話をしてしまえば金の問題ではないのではないか。
しかし「気持ちよく送り出したい」ということと、極東のクラブから欧州のトップクラブに対する最低限の要求はまったく矛盾したものではない、と思う。
(追記・修正 2月15日)
予感は確信に変わってきている。
プレイヤーズファーストについては兵働、本田が移籍した時点で書いているし、確かにオレも認識もしている。
しかし今回の件に関しては、やはり、まず指摘されなければならないのは、わずかではあるが突かれかねない穴を残して強行突破しようとした存在の問題だろう。状況から言って一方的な被害者とは言いづらくなってきているオカを「焦らせた」ものは何なのか、そして「焦らせた」のは誰なのか。これは明らかにされなければならない。
今日にもFIFAはシュツットガルトでのプレーについて決定を下す。2クラブ間の「交渉」に対する裁定も間もなく下されるだろう。しかし、すでに今朝のテレビ報道を受けて<岡崎慎司やっと17日移籍デビュー戦―ケチな根性丸出し!>などという文章がネットで踊っている。
国に対する政府と同じ意味で、フロントは必ずしもクラブ(チーム)とイコールではないが、清水エスパルスというクラブは守る必要がある。これは何が何でも、である。
これからメディアを通して展開されるであろうひとつの方向性、出来事に、サポは踊りながら冷静に注視する必要があるだろう。まあ勢いがあって、調子に乗っているときこそ落とし穴があるもんだよね。
それにしても今オフはいろいろとありすぎる。藤本、原はともかく兵働、本田には実に憤怒したものだが、最後の最後にオカがやらかしてくれたとは…やっぱり砂上の楼閣ってあるんだなあとか。まあ後悔はしてないけど、健太の6年間の最後はあまりにも残酷でほろ苦いかなと…。ホント、一冊軽く書けちゃうぐらいのエピソードと想いはある(やっぱりバーケンさんに書いて欲しかったなァ)。まあ、ゴトビ体制の現在のチームへの明るい希望は別にあるんですが。
(参考…は移動します)