昨夜は反原連主催の首相官邸前抗議。主催者発表で参加者は2700人にも上った。
現場に行ってみればわかると思うのだけれども、「官邸前」と言ってもそこは「官邸前の道路を挟んだ歩道」でしかなく、通常ならばとても人が集まる「場所」とは言い難い。「官邸前の道路を挟んだ歩道」を先頭に国会議事堂横の歩道の坂道にひたすら参加者の列が長く伸びる。かつて「道路は広場ではない」という言葉があったけれども、ここは文字通りの歩道である(警備方針としての「歩道」についてひとまず置いておくけれども)。
そんな場所に、雨混じりの平日の夜に2700人もの人間が整然と立つというのは数字以上にすごいことだ。
2700人が「面」になればどんなに壮観だろうと思うけれども、オレたちは塊になることを許されず、それでも可能な限り歩道に拡がりながら、緩やかな「線」になって声を上げ続ける。それぞれが一個の「点」になって「線」をつないでいる。
それぐらい再稼動に向けた状況は切迫している。
18時の抗議開始からしばらく、誰がリードするわけでもなく延々と「再稼動反対」のコールだけが続く。それだけを言いに来たのだから、それでいいのである。抗議の「線」はデモの隊列のように延び、オレたちはデモのように同じフレーズを繰り返しコールする。抗議の場が集会やイベントになることは断固拒否するが、この夜の抗議は「デモ」になっていたと思う。
たとえ最悪の決断が下されたとしても、この動きはまだ続く。
官邸前終了後、経産省前に向かう。またテツさんは火の玉になってたなァ。
官邸前の運営が、警備とぎりぎりのレベルで折衝しているのは理解している。システムとして塊になれないのならば、テツさんみたいに、または早川義夫さんみたいに「点は爆発する」というぐらいまで個々のテンションを持ち上げたいところではある…。