<ライトアップされた東京スカイツリーに照らされる東京都江東区の竪川河川敷公園。ここでテント生活を送る野宿者たちが、公園から追われようとしている。江東区がテントを一掃するために、二回目となる行政代執行(強制撤去)に踏み切るというのだ。すでに区は、野宿者や支援者たちとの話し合いを打ち切った。><そして、区はいま、二回目の代執行に着手しようとしている。前段として、今月三十一日午後五時までにテントを撤去するよう命令を出した。>
(東京新聞10月29日付 江東区「野宿者排除」で行政代執行へ/テント並ぶ竪川河川敷公園/被災男性「ここしかない」「仲間と助け合って生きている」/区の二重基準に不信感/「副堤」対応に差/「危険」のイメージつくっている)
<二十年ほど前まで、横浜で荷役をしていた。「そのころ区議選の投票をしたのが最後だな」。以来、住所が定まらない生活をしてきた郡司さんの元には投票権は届かない。「投票はしたい。でも、今は今日、明日と仲間のことを考えるので精いっぱい」。「原発とかTPPも大事。でも根っこの話で、人権を守るのが大事ってことを言う人がほとんどいないもんな」。>
(東京新聞12月7日付 私たちの手で 都知事・衆院同日選/人権守る話は聞こえない/排除進める中 選挙カー素通り/野宿者ら「都市問題に目向けて」)