徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

リンダ×3取材⑤

2005-05-17 23:21:06 | LB中洲通信2004~2010
午前中にLB7月号のラフ等をFAXし、夕方から『リンダリンダリンダ』特集の取材。今日は市ヶ谷で関根史織嬢。間近で話してみると円らな瞳がカワイイっす。映画では「自分に合わせて望(映画での役名)を書いてくれたんじゃないか」というほど、自然に演技できた模様。うっかり抽象的な質問をしてしまうと固まってしまう、あの感じは確かに、山下監督が「心の拠り所でした」というのも納得のキャラクター。
しかし、リアルなハイティーンに青春の意味を問うのも野暮というものだろう(自分で質問しているくせに……わかっちゃいるけど、一応訊くのが仕事なの)。

本職は平均年齢20歳足らずの新鋭ロックバンドBase Ball Bearのプログレ好きなベーシスト。1stフルアルバム『HIGH COLOR TIMES』発売中。
これで今回の取材は終了~♪ 映画専門誌でもないくせに、監督&主演4人完全取材。この辺の、無駄に取材が多いところがLB風(風呂敷広げるだけ広げて畳むのは自分のくせに……)。今週中にフィニッシュの予定。

取材後、ツー・スリーへ打ち合わせに行くと、またもやバックナンバーフェアが決まった模様。詳細は近日発表~。

#27 王子様の祖父

2005-05-16 23:57:19 | 暴言・失言・珍言備忘録
「本人のせいじゃなくて、最近は女性の肌の露出が多い。着物の国で裸の女がいたら、誘っていると思われても仕方ない」王子様の祖父

<少女に首輪をつけて3カ月以上監禁した事件で、逮捕された小林泰剛(やすよし)容疑者(24)の祖父が15日、テレビの取材に対し「本人のせいじゃなくて、最近は女性の肌の露出が多い。着物の国で裸の女がいたら、誘っていると思われても仕方ない」と発言をした。祖父は元警察署長。監禁中も父親から月に数十万の仕送りを受けるなど、甘やかされて育ち、「王子」を自称した小林容疑者の家庭環境が、祖父の発言からも浮き彫りになった。>(日刊スポーツ)

アンタの時代はよかった~♪

ミヤコ蝶々『おもろうて、やがて哀し。」(鶴書房)、多田茂治『夢野一族 杉山家三代の軌跡』(三一書房)、矢口史靖『スウィングガールズ 絵コンテ集』(キネマ旬報社)、小原信治/海埜ゆうこ『GO!GO! HEAVEN 自決少女隊』1巻(小学館)購入。

オモテウラ/VA『キャンパス オモテ!ベスト』『ウラ!ベスト』

2005-05-15 20:52:46 | Music
リスペクトレコードさんから送って頂いた『キャンパス オモテ!ベスト』『ウラ!ベスト』を聴く。設立35年を迎えるという沖縄民謡のレーベル、キャンパスレコード。民謡というよりもかなりポップで聴きやすい楽曲が並び(ベスト盤だから当たり前か)、とはいえ「島唄」テイストは濃厚に底に流れているというコンピレーション。サージェントペパー風のジャケもグー。<沖縄発の名曲、珍曲、ヒット曲満載のアルバム>リリースは7月20日。

祝福

2005-05-15 01:42:35 | Works
地上波で『片腕ドラゴン対空とぶギロチン』が放送される、この目出度き日に、知野二郎香港クンフー映画評論集『龍熱大全』、遂にリリース。この絶妙なタイミングはジミーさんの祝福か。テレ東でジミーさんの名作を観て、ぐっすり寝てから書店へGO!

龍の魂を胸に秘めた聡明な皆様は、このあと3時20分からテレビ東京をチェキ

リンダ×3取材④

2005-05-15 01:04:14 | LB中洲通信2004~2010
本郷の日活で、『リンダリンダリンダ』の山下敦弘監督取材。この日も何本か取材が入っているようで山下監督はちょっとお疲れ気味。インタビューの前にメインカットの撮影(画像参照)のため外へ出るときも、ビターズエンドのFさんに背中を押されながら階段を上るという……大丈夫か。とは言え、インタビューでは思いのほか積極的に話していただいた。やはり関根嬢の存在は監督にとっては大きかった模様。その理由は……7月号で。
7月にはチャンネルNECOでも山下監督特集あり。

取材後、久々に現場に来たツースリーの映画班ふたりと酒を少々。

吼えろ松太郎/松木安太郎「吼えろイレブン」

2005-05-14 12:53:15 | Books
<まぁ、僕から闘争心を取ったらなにも残らない。闘争心だけが取り柄なんだ、監督になったからって、いきなり変わるものじゃないと自分に言い聞かせてはいるのだが……。ともかくそういう前歴がある。毎日でも献血できるくらい、血の気が多い。だから試合中に青筋立てて怒鳴っているのは、僕の性格そのままではある。>

<僕は日本人は、根本的にインターナショナルなスポーツには不向きだと思う。和を尊重する心とか、勤勉さとか、農耕民族の美徳はある程度はチームスポーツにむいている。しかしそれもある程度までで、超一流になるには、狩猟民族の激しさがなければいけないのだ。(中略)読売クラブには早くから外国人選手が多くいて、僕は子供のころから狩猟民族流の主張の強さに免疫があった。(中略)プレーだけじゃなく、ファッションひとつとっても、なにか自分をアピールしているようなヤツが多い。ヴェルディの強さの一端には、ほかの日本のチームにはない狩猟民族的な部分があると思う。(中略)ガンコなそば屋が、客にブツブツ文句をつけながら、絶妙なそばをうつようなものだ。「タレをそんなにつけるんじゃねえよ!」「静かに食えねえんなら、ヨソへ行ってくんな」客はオヤジのそんなうるささに閉口しながら、それでもそのそば食べたさに店に足を運ぶ。>

<いつだったか現役時代、夏の伊豆キャンプの打ち上げの宴会などはすごかった。だんだんいい気持ちになってきて、服にお酒をこぼしてしまった。どうもぬれたままじゃ居心地悪い。バーッと全部脱いで、スッポンポンになってさらに飲み続けた。そのうちに、ほかのみんなが服を着たままなのがどうも気に入らない。「オレたちは、ハダカの付き合いじゃねえか。みんなもスッポンポンになって飲め!」と、わけのわからないことをいいだした。酔っ払いの論理なんて、こんなものだ。このキャプテン命令(当時僕はキャプテンだった)に、1人、2人と裸になり始め、しまいには全員スッポンポンで宴会を続けた記憶がある。いうまでもないが、スッポンポンというのはフルチンだ。(中略)そういう性分だから、いまだって勝った負けたとみんなで騒ぎたいのはやまやまだ。>

<ブラジルの連中にキャッチボールをやれといっても、考え込んでしまうだろう。なにしろ、野球という文化がないのだから。たとえ野球をブラジルに輸出して、盛んにプレーされるようになっても、日本の野球に追いつくためには、かなりの時間がかかるだろう。極端な話、もし“世界箸使い選手権”をやったら、よその国がどんなに厳しい練習をし、どんな優秀なコーチを招いても、日本の優位は動かない。伝統とか、文化というのは、そういう力がある。>
(松木安太郎『吼えろイレブン』1994年講談社より)

デケデケ取材

2005-05-14 12:12:09 | LB中洲通信2004~2010
八王子で芦原すなおさん取材。約3年前にお話を伺ったときと同じように飄々として、ユーモアに溢れた人柄は変わらず、イカしたおじさんである。1時間ほど青春小説と成長小説(ビルドゥングスロマン)、さらに団塊の世代の功罪について話をお聞きする。インタビュー後、八王子駅前の陸橋(?)で撮影。

『スサノオ自伝』(集英社文庫)、『私家版 青春デンデケデケデケ』(角川文庫)、『月夜の晩に火事がいて』(創元推理文庫)、『嫁洗い池』(創元推理文庫)、『ミミズクとオリーブ』(創元推理文庫)、『官能記』(角川文庫)、『東京シックブルース』(集英社)、『雨鶏』(角川書店)、『オカメインコに雨坊主』(文藝春秋)、『たらちね日記』(河出書房新社)、『松ヶ枝サーガ』(文春文庫)、『さんじらこ』(毎日新聞)、『THE BLUE HEARTS IN USA 1989-1991』購入。

とりあえず終了♪(5月12日)

2005-05-14 11:49:35 | Works
GATE ONEのチラシ1000枚を受け取るため浮間まで。そのまま高田馬場の店へ届ける。これでとりあえずGATE ONEのCDプロジェクトは終了~♪ よかったらCD買ってみて下さい。
久しぶりに袴田さんとも合流し、ボトル1本。どうやって帰ったのかはよく覚えてません。

松木安太郎『吠えろイレブン』(講談社)、大槻ケンヂ『リンダリンダラバーソール』(メディアファクトリー)、『不安の正体 メディア政治とイラク戦後の世界』(筑摩書房)、斎藤貴男『人を殺せと言われれば、殺すのか 自由のための書評&ルポ集』(太陽企画出版)、荒岱介『大逆のゲリラ』(太田出版)、『筒美京平SOUL&DISCO』購入。

リンダ×3取材③

2005-05-12 01:53:38 | LB中洲通信2004~2010
LB7月号の映画『リンダリンダリンダ』取材、麹町でペ・ドゥナ合同取材。
5媒体+α合同で30分余りということで、1媒体あたり質問はほぼ1回のみ。しかも質問は6番目だった上に、ひとつ前に似たような質問をされてしまい(うぎゃー……だから合同は苦手なんだ)、急遽質問を微調整。せっかくの質問の機会だったのに何だか要領の得ない質問になってしまった。ペさんは終始笑顔で語ってくれたが、内容はクール。さすが主演4人の中では最年長で、ストレンジャー(予想以上にこれは自覚していたようだ)ということで、冷静に現場を分析していた模様。もう少し突っ込んだ話ができればよかったな。それにしてもペさんの口から「青春映画というよりも成長映画」という言葉が聞けたのは収穫。
これで『リンダ』取材も折り返し。

取材現場では、幻の大人のテレビ雑誌『テレビ画報』(ぴあ)を手伝わせて頂いていた時の担当者Hさんと遭遇(予想通り)。

ビブラストーン『エントロピー・プロダクションズ』『スマイル!!』『フーディスト村』、PANTA『レーザー・ショック』(シングル)、『showboat carnival/blues is a-live』(DVD)購入。

#26 収税課主任(39)

2005-05-11 03:30:11 | 暴言・失言・珍言備忘録
「やられると思い、殴った」三郷市収税課主任(39)

<吉川署は6日、金属の棒で男性を殴り、けがを負わせたとして、千葉県白井市堀込1、三郷市収税課主任、K・Y容疑者(39)を傷害容疑で逮捕した。調べによると、K容疑者は同午後10時55分ごろ、三郷市早稲田2の県道交差点を歩いて横断中、左折してきた千葉県松戸市常盤平1、自営業の男性(34)の乗用車に横断を妨害されたと思い、持っていたレジ袋で車をたたいた。男性が車を止めて降りると、持っていた金属の棒(長さ約30センチ)で殴り、頭や手に軽いけがを負わせた疑い。金属棒は、2本の棒を鎖で連結した武具「ヌンチャク」の片方の棒で、K容疑者は普段から護身用に携帯していたといい、「車から降りてきた男性にやられると思い、殴った」などと供述しているという。三郷市の伊藤正幸助役は「事実関係を確認しているが、このようなことは決してあってはならない」とコメントした。>毎日新聞

思い込みだけで、レジ袋で車を叩けばそりゃドライバーも車から降りてくるよ。しかも自分で煽っておきながら、「車から降りてきた男性にやられると思い」護身用としては極めてレアだと思われるヌンチャクで殴りかかるという被害妄想に富んだ容疑者。納税者から罵られることもあるであろう納税課主任としてのストレスからか。そんな好戦的な収税課主任に、平和ニッポンの正しいヌンチャクの使い方を教えたい。

リーさんも草葉の陰で泣いてるよ。

#25 TBS広報部

2005-05-11 02:50:27 | 暴言・失言・珍言備忘録
「二度とこうしたことがないよう、厳正に対処したい。」(TBS広報部)

<TBSの公式ホームページ(HP)に掲載されているコラム「DUGOUT(ダッグアウト)」が、読売新聞の4月25日夕刊の1面コラム「よみうり寸評」を盗用していたことが10日、分かった。TBSは同日、本社に謝罪するとともにコラムを削除し、HP上におわびを掲載した。>讀賣新聞

こんなんでTBSの仕事できるなんて正直うらやましいですね。ま、切られるときはあっさり厳正に切られますが……。

(追記5月11日)
と思ったらさらにひどい話になった模様。個人の資質の問題なのか、組織に問題なのか知りませんが、何でもありですね。

ビカビカ

2005-05-10 23:32:39 | LB中洲通信2004~2010
早朝、明川哲也さんからLB6月号の黒田征太郎さんインタビューについてお褒めの感想メールを頂く。まあよく恥ずかしげもなく今時「イキルチカラ」などというテーマを掲げたもんだなってな感じだが、それも黒田さんのインタビューで不思議と納得させてしまうらしい。次も結構気恥ずかしいテーマなのだけれども、まあ言いたいことは言えるときに言っとくべきだと思うので。今回の企画で大変お世話になったグレパパのNさんからも電話。

ちなみにただ今、明川哲也さんはちょい地震予知ブームだったりする。

MCU『A Peacetime MCU』、B.B.KING & HIS ORCHESTRA『The Thrill is Gone』購入。
MCUは本当にこれでいいのか。宮沢和史、高野寛、浜崎貴司その他、ポップチューンからハードロックまで、全曲シングルにできそうなくらい内容は充実してはいるんだが……特に「ビカビカ」はいい。ピカピカって言ってしまうと青臭い感じだけれども、ビカビカは身も蓋もなくて、艶かしくていい。タイジらしくて素晴らしい曲だ。どっちか言うと、theatre brook(佐藤タイジ)feat. MCUって感じだが。本当にそれでいいの? 「MCUとお友達の幸福な時間」って意味なら正解なのか。

デンデケ

2005-05-09 21:52:23 | Works
浮間までGATE ONEのCD用フライヤーの入稿。

LB7月号、日本を代表するエヴァーグリーン『青春デンデケデケデケ』の作家・芦原すなおさんにアポ。週末にインタビュー決定。The Rocking Horsemenはもちろん現役。3、4年前に某誌のインタビューでお会いする機会があったのだけれども、またしても同じ場所で待ち合わせ。

『本の雑誌』245号、橋本治『暗野 BLACK FIELD』(署名入り)購入。

リンダ×3取材②

2005-05-09 01:11:29 | LB中洲通信2004~2010
LB7月号の映画『リンダリンダリンダ』取材、ホリプロで香椎由宇嬢コメント取材。
「あのー、床に座っていいですか」
今回は撮影のないコメント取材のため、話しやすい体勢ならばドゾドゾということで、ソファのクッションを引いてその上に座る由宇嬢。ホリプロの応接セットのソファが合わなかったらしいのだけれども、こっちは一瞬見下ろす形になり、目のやり場に困る(撮ってないっスよ)。
今年、超大作で超越的なキャラで演じる『ローレライ』、そして等身大の『リンダ×3』と、女優としての可能性を垣間見せる香椎由宇。「映画は絵として観る」「単館系の映画も好き」というコメントからも山下敦弘監督との相性は(意外にも)いいと見た。
バンドメンバー4人が土手を並んで歩く映画のワンシーンを嬉しそうに語る由宇嬢はさすがに18歳らしかった。

踊ろじゃないか

2005-05-08 23:53:55 | Music
ここんとこの80年代懐古シリーズで、子供ばんど『ダイナマイトライブ』、爆風スランプ『無理だ 決定盤』、泉谷しげる『オールナイト・ライブ』購入。

夢食いだおれなんて 
俺にはがまんできない
まして ネクタイ セビロじゃ 
息がつまる
何をそんなにくよくよ 
あることないこと悩むのさ
パッと咲いてパッと散る それが男ってもんだよ

とても一人じゃいられないよ
さあ みんなで踊ろじゃないか

とうちゃん かあちゃん言うけど
俺は満足できない
そうさ ネクタイ セビロじゃ
息がつまる
なにをそんなにくよくよ
行ったり来たり 死んだふり
頭でっかち 尻つぼみ
それじゃ お先まっ暗

とても一人じゃいられないよ
さあ みんなで踊ろじゃないか

でも こんな俺だって
考えることもあるさ
これが俺の人生かって
でもそんな時には
やさしいおまえがいてくれる
さあ 帰って一パツかまそうか

とても一人じゃいられないよ
さあ みんなで踊ろじゃないか

さあ みんな踊ろじゃないか
やなこた忘れて 踊ろじゃないか
(踊ろじゃないか/子供ばんど)

こういうおバカな歌を口づさみながら学校へ行って、20数年後はオレはこうなってるわけです。サモアリナン。うじき“アンガス”つよし……もう彼はネクタイ、セビロの人だけどネ。ちなみに『リンダリンダリンダ』に出演している湯川潮音の父親が湯川トーベンというのには驚いた。