徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

戦う男③ (10月12日)

2005-10-13 23:47:15 | LB中洲通信2004~2010
落合で鈴木邦男さん取材。
撮影中、鈴木さんのホームページでも紹介されていた赤川次郎の『日の丸あげて』の話をすると「そうそう、昔はボクも無理やり(日の丸を)上げさせる方だったんだけどね」と笑う。鈴木さんを紹介していただいた講談社のOさんから「今の鈴木さんはすごくイイよ~」といわれていた。昔から話せるニューライトとして有名だった鈴木さんも、今や筑摩書房や講談社といった「中立」な版元から著作を発表できるようになったことを素直に喜ぶ。想像以上にご自身の置かれている立場を自覚されているようで、やはり看板背負ってイデオロギーに生きるのは、他人には窺い知れない苦悩もあるのだ。

毎回話題を呼んだ『SPA!』の連載「夕刻のコペルニクス」からもう10年経つ。
今年に入って奥崎謙三も見沢知簾も亡くなってしまった。そして鈴木邦男は生き残り、いまも語り続けている。
Oさんの言う「すごくイイ」が少しだけわかったような気がする。
LB12月号掲載予定。

2005-10-12 03:55:47 | Works
森さん取材後、池袋から恵比寿へ移動。恵比寿ガーデンプレイスのエビスアワー(時計広場にあるからくり時計)。
念のために場所を確認するべく、ガーデンプレイス内の某店に訊いてみると「エビスアワー……聞いたことないですね。からくり時計なら知ってますけど」。そのからくり時計のことですよ。ということで、Webではよく紹介されているようだが、名称自体はあまり普及してないのかも。18時にチャイムが鳴りからくりスタート(1日、12時・15時・18時の3回)。すっかり日も落ちていたので、ライトアップされているとは言え……微妙だ。子供連れでもいれば微笑ましかったのかもしれんが、その時間帯にいたのは家路に急ぐサラリーマンとOLばかりだった。
ちなみに「アワー」は「(ビールの)泡」にかけているらしい。さすがエビス帝国。

4分ほどのカラクリぶりを見届けた後、急いで(嘘)家に帰り原稿。

昨夜無駄足させてしまった調査員に悪いと思い、国勢調査票を書き込んだのに約束の時間を過ぎても回収に来ない。やはりあの人も辞めてしまったのか。
そういうことにしておこう。

戦う男②

2005-10-11 21:22:51 | LB中洲通信2004~2010
池袋でドキュメンタリー作家の森達也さん取材。
第一印象、眼鏡を外すとPANTAさんに似てますね……ご本人もそう言われることがあるそうだ。取材場所のホテルから西口公園にかけて町を歩きながら撮影。「パトカーの前で撮ればよかったかな(笑)」などと物騒なことを言う。先週取材した斎藤さんもそうだったのだけれども、(いろんな方面から)そう簡単に人には言えないプレッシャーもかかりつつ表現活動をされているにも係わらず、森さんも極めて自然体にそのスタンスを語る。

今回は「戦う男」なる、ちとベタなタイトルを考えていたのだけれども、ちょっと良いフレーズを思いついた(却下される可能性もあるけど)。
LB12月号掲載予定。

GO!GO!/仲井戸“CHABO”麗市バースデイライブ! [THE Duet]

2005-10-09 01:50:12 | Music
取材後、一旦帰宅して少々作業。ラトビア戦を録画予約しといて渋谷へ向かう。

SHIBUYA-AXで恒例の仲井戸“CHABO”麗市バースデイライブ「CHABO GO! GO! [THE Duet]」。GO! GO!ということで、いよいよ55歳なのである(こんな若い55歳もいないと思うが)。
今回は5月から隔月で行われた「THE Duet」(@ティアラこうとう)で共演した翠川敬基(チェロ)、駒沢裕城(ペダル・スチールギター)、新谷祥子(マリンバ、パーカッション、ヴォーカル)のお三方を交えたスペシャルヴァージョン。セットリストはオフィシャル参照ということで、この日も18時スタートで終わったのが22時という4時間コース。ファンなら知っての通り、CHABOさんのライブで3時間はザラである。ということで、今日55歳(!)を迎えるCHABOさんだが、これを休憩なしに突っ走ってしまうんだから、肉体的な消耗も激しいだろう。お身体大事にして頂きたいものである。
「THE Duet」でも披露された『ポイ・ポイ』、『トワイライト』のカヴァー、駒沢さんの楽曲にCHABOさんが詞をつけた<うれしい予感>、<かもめ>、そしてライブでの定番曲<プリテンダー>、<My R&R>、<糧>あたりはポエトリー・リーディングで披露。やはり、ここ数年のAXのバースデイライブと比較しても、「THE Duet」のコンセプトに沿って、3人のゲストとのコラボレーションに重きを置いた内容だった。まあ正直、もう少し歌って欲しかったけれども、これが現在CHABOさんが取り組んでいる形態なのだろう(それにしてもポエトリー・リーディングを休憩タイムにしてる輩ってのは……)。
ちなみに翠川さん、ワイン飲み過ぎw 最後はどう考えても酔っ払ってました。

後半は3人と共に『久遠』、『ガルシアの風』、『遥かな手紙(ニジェールから)』。オーラス、最後のアンコールは、「アンコール用の曲ではなくて、本編で演った中でもう一度演りたい曲を」ということで、新谷さんと演った『9月の素描』を3人と共にプレイ。
定番のサッチモの『この素晴らしき世界/what a wonderful world』が大音量で流れる中、カーテンコール。そして続いて流れたのは『アメイジング・グレイス/Amazing Grace』。
CHABOさんのアプローチ、変わったのだろうか。いや、深まったのだろうか。まだちょっとわからない。世界と自分との関係に激しく反応した2001年、2002年あたりのエモーショナルな感動はそこにはなかったけれども、ちょっと手法が変わってきたような印象を持った。もちろんCHABOにしかできない世界はそこにある。

さ、次は『ラプソティー ネイキッド』、それから麗蘭ツアー。今年こそ京都行こうかな……ということで今年も押し迫ってきたですね(まだ早いか)。

記念Tシャツ購入(珍しくアメリカンサイズらしい……)。

戦う男①オオカミ

2005-10-09 00:12:32 | LB中洲通信2004~2010
新宿でジャーナリストの斎藤貴男さん取材。
知っての通り、当代きっての硬骨のジャーナリストではあるが(と書いたものの、硬くもないし、柔軟な人だと思う)、その原点には決してイデオロギーに囚われない(斎藤さん曰く「最初からない」)、シンプルで熱い思いがある。そこに感応してしまうから、オレは愛読者の一人である。
「オオカミおじさんとか言われますから」と斎藤さんは笑う。まあ、それも勲章ということにしといていいんじゃないだろうか。
LB12月号掲載予定。

ジャズタクシー

2005-10-07 22:31:48 | Works
真空管アンプを搭載したオーディオでジャズを聴かせる個人タクシーとして、知る人ぞ知るジャズタクシーの安西さんを取材。このスタイルを始めてから14、5年というから、おそらくバブル時代からのアイデアということになるのだろうけれども(あの時代はヘンテコな豪華タクシーは少なくなかった記憶がある)、安西さんのジャズタクシーがここまで生き残っているのは、安西さんのキャラクターと、タクシードライバーというサービス業に対する姿勢に拠る所が大きいのだと思う。そして、それは「自分が楽しむために、好きだからやっている」ということに通じるのだろう。ちなみに料金は普通のタクシーと変わらない通常料金、ご予約はWebからでも申し込み可。Driving“jazz house”!!

鈴木邦男『夕刻のコペルニクス』(正・続/扶桑社)、森達也『世界が思考停止する前に』(角川書店)、Fela Kuti『LONDON SCENE』『FUNKIEST GROOVE VOL.1』購入。

紅葉待ち

2005-10-07 01:40:34 | Works
駒込の六義園(りくぎえん)の取材・撮影。管理事務所のおじさんや茶店のおばさんたちが親切で(同じ都立公園協会の井の頭自然公園の方も親切だったが)、15時に撮影に入り、1時間ほどの予定が結局閉園ぎりぎりまで粘ることができた。抹茶と和菓子もウマー。
ここは紅葉の名所ということで、11月23日(水・祝)~12月4日(日)は閉園時間も21時に延長し(入園は20時30分まで)、日没後はライトアップで演出。酒や軽食(所謂、『渡鬼』というわけではないがケータリングらしいです)も多少楽しめるという。ということで仕事とは別に行きたい所。

見直したよ、駒込。

内田裕也対談集『音楽をどう生きるか』(創樹社)購入。

#38 ブチロー

2005-10-06 02:53:18 | 暴言・失言・珍言備忘録
「あの辛抱ぶりはジーコ監督とよく似ている。それは二軍で経験が生きているから」(キャプテンブチロー)

<岡田阪神を見習います。日本サッカー協会が08年北京五輪代表監督に元日本代表主将でJリーグ浦和・柱谷哲二コーチ(41)をリストアップしていることが明らかになった。>(zakzak10月1日付)

ま、zakzakですが。サテライトを“二軍”とは呼びませんが。森GMも闘将本人も聞いてないそうですが。
あれだけの人がつまらない発言で晩節を汚すこたないと思うのだが。

満員祈願

2005-10-06 01:36:53 | Sports/Football
去年の東京ダービーもそうだったけれども、セミファイナルが一番盛り上がるんだよなあ……ということで、ナビスコカップ決勝はガンバ大阪対ジェフ千葉に決まった。この際、清水のことは置いといて、現在Jリーグで一番面白いカードになったことは喜ばしい。代表はともかく、これを観なければ日本サッカーは語れないだろう。11月5日はレッズじゃなくても国立満員祈願。オレも行く。

それにしてもオシム・チルドレンたちが放つ危険なクロスはいつ見てもウラヤマシイ。
市川よ……大田よ……。

(追記10月6日)
想定内の人

アポ

2005-10-06 00:43:18 | LB中洲通信2004~2010
昨年の姜尚中さんの取材でもお世話になった講談社のOさんに連絡を取り、『言論統制列島』の著者、森達也さん、斎藤貴男さん、鈴木邦男さんの連絡先を訊く。12月号のテーマは『戦う男たち』(仮)。いみじくも姜さんに登場していただいたのも12月号だったけれども、深い意味はありません。

ということで幸いにもお三方のアポが取れたので(三島特集でもご登場いただいた鈴木さんはアポ当日、ジャナ専の講義中にたまたま中洲通信の話が出てきたそうだ。何と言う偶然)、予告をちょっと変更、ガチンコでいきます。

いろいろ取材

2005-10-06 00:13:41 | Works
鉄道ファンには有名な祐天寺のカレー専門店「ナイアガラ」を取材。
鉄道関連グッズがこれでもかと展示され、全国各地の駅長によるサイン色紙は圧巻だ(「猪突猛進」とか)。ご主人の内藤さんはナイナイのバラエティに出演したり(あの番組での内藤さんは強烈な印象を残した)、報道番組やドキュメンタリーでも取り上げられたりする有名人。で、内藤さんだけではなく、奥さん(?)や店のスタッフのおじさんが飲食店というよりも、遊園地風にフレンドリーなのが微笑ましい(率先して記念写真を撮ってくれる←カメラがない場合は有料でも撮ってくれる)。店内には模型鉄道が走り、お冷や注文は、この模型に載せられてテーブルまで運ばれる。これだけで子供だけではなく若者も喜ぶ。この店の雰囲気を作っているのも、内藤さんのキャラクターだろう。
ちなみに鉄道ファンの祭日である鉄道記念日は間もなく、10月14日。

神楽坂の事務所へ戻り、撮影した画像をツースリーに渡す。

続いて神楽坂の竹ちゃんで、LBにも長らく協力頂いているライターの杉本隆さんの取材。2年ほど前から「出るぞ出るぞ」と言われていた初小説『あのときの空』(スパイク)が10月下旬に刊行されることなり、今回は記念インタビュー。昭和40年代から50年代の東京都下を舞台に、不良少年たちの青春の始まりと終わりを描く。

その後、ツースリーの男子も合流して飲み。帰宅したのはなぜか午前3時頃。ま、いいか。

自由

2005-10-02 19:30:07 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
ガンバ大阪相手にミス連発、いいとこなくざっくりと負ける。

健太「DFラインに責任感が強い選手がいるので、そのへんの選手が試合を通してなかなか気持ちの切り換えができなかった」(J's GOAL

これはどう考えても斎藤さんか。最近、責任感からかテンションが上がり過ぎなきらいもある斎藤さんの今後がキニナル(森岡復帰、若手起用は……?)。
ナビスコカップ準決勝を挟んで、これからJリーグは2週間ほど中断期間に入る。いよいよ危険水域に入って来た。

おまけでサッカー話……
代表の応援歌を歌ったり、サッカー好きとしても知られるエンケンさんだが、今回LB11月号でお話を伺って、一番嬉しかったのはサッカー話を訊くことができたことだったりする。Jリーグ開幕年、ラジオで聴いたレッズ対ヴェルディ戦がきっかけだったと言う。
サッカーが好きな理由は「自由だから」。

改めて、いつかエンケンさんにサッカーについてお話を伺えればと思う。

マーカス・チャウン/糸川洋・訳『僕らは星のかけら』(SB文庫)、小谷野敦・斎藤貴男・栗原裕一郎『禁煙ファシズムと戦う』(ベスト新書)購入

炎上中

2005-10-01 18:38:47 | News
現在炎上中の噂のブログ。ついこの間まで池袋の王様かと思ったら今度は編集者か。ブログって怖いっスね。編集者として発言していることに共感できる箇所もあるのだけれども、ここまで好戦的だとクレーマーに見られても仕方がないような気も……。
のまネコ騒動が収束へ向かっているからなのか、なぜかひろゆき氏まで参戦。

ということで、まとめサイト