徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

富士山のように/清水エスパルス・サポーターズサンクスデー

2008-06-15 13:30:32 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
仕事用の資料とPCを抱えて、金曜の夜に東京を発ち静岡に前泊。

土曜日。日の出ドリームパークで清水エスパルス・サポーターズサンクスデー。
13時のオープニングセレモニーのあと、プレーヤーやスタッフが分散して会場内で販売スタッフになったり、イベントに参加。ひとつのハコ(会場)でコンパクトに開催した去年までと比べると、イベントに開放感があるし、プレーヤーとの直接コミュニケーションする機会が断然多い。放っておいても日本平に来る“サポーターにサンクス”というよりも、人柄重視のライト層(これを選手ヲタという)にアピールするのはやっぱし大事なんである。
シーチケ保有者特典のツーショット撮影では児玉とテル。しかし去年に続きテルとのツーショットは失敗。目瞑っちゃってるよ、オレ。来年も意地でもテルと撮ることに決めた。

ニュースを読んだ瞬間、今回のイベントで唯一不安だった大沢桃子さんの新応援ソング「翔けエスパルス」は、氷川きよし風の演歌ポップス。まあ賑やかしは必要だと思うけれども、これスタジアムで流すのは勘弁していただきたい。「王者の旗」をもっと定着させる方が大事だろ。「エースパ、エスパ♪」というサビは確かに耳に残るけれども、フットボールのリズムじゃないもん……。

ポイント、ポイントでは相変わらず山ちゃん(会場中継レポート)で盛り上がっていたが、今回は一樹と廣井コンビ、永畑あたりがイベント会場、選手会ステージで大車輪の活躍をした。一樹と廣井のラララライ体操、駿とドンソプの幽体離脱、佐野のロナウジーニョ(佐野のステージ映えする声の良さには驚いた)、辻尾の小力、ホンタクのオタ姿、永畑と元紀のチアリーダー姿での熱唱、そして佐野が「カテナチオ」発言した瞬間にスクリーンに大写しされたアオ、と選手会ステージの盛り上がりどころは満載。元紀君はパークゾーンの販売スタッフをしていたとき、いやに暗い顔をしていたけれども、ぶっちゃけステージのことが心配だったんだな、と思う。
今回はオカや兵働が出るまでもなく、お祭り男の山ちゃん頼みもすっかり脱皮しつつあるという印象。選手同士の仲のよさはピッチ上では批判の要因になったりするのかもしれないけれど、仲が良くて悪いこたないわな。健太は苦笑いしながら「チーム内の雰囲気が変わりつつある」というようなことを言っていたけれども、今のチームにはジュビロの黄金時代のような全国放送対応のキャラと仲のよさがあると思うよ。まあ、その前に全国放送に乗るぐらい成績残さなきゃいかんけど。
オザケンじゃないけれども、愛し愛されて生きるのさ、ということでプレーヤーも清水とチームを愛してくれればいいなと思う。

そして、永畑は日本平で同じような歓声を受けることを誓い、廣井は「これから全勝する」と言い、一樹は「富士山のような日本一のチームにする」と言った。
オレたちはそれを信じて(We BELIEVE!)、最後に「王者の旗」を歌う。
リフレッシュ、リスタートの意味でも、いいイベントだったと思う。

せっかくなので水上バスに乗って江尻まで。河岸の市で大量に魚を買って家で酒。荷物は多かったけれどバスに乗って、電車に乗って、船に乗って、久々に休日ぽかったなァ…。

大前、チアコスプレでSMAP熱唱(スポニチ 6月15日付

J1清水感謝デーにサポーター4800人(ニッカン 6月15日付

大ハンコ展

2008-06-10 01:52:11 | LB中洲通信2004~2010
午前中、渋谷のパルコパート1前でカメラマンの大甲君と待ち合わせ、パルコファクトリーで開催されている「ナンシー関 大ハンコ展」の撮影。平日の午前中なら空いているだろうと思って行ってみると予想外に人が多い。しかも若い子だけではなく子連れの人やオバちゃんも多い。まあナンシーさんも生きていれば40ン才。同世代の女性だったらそんなもんかなあと思いながら狭い会場を縫うように撮影。
勿論処女作を含む生ハンコにも十分感動したけれども、何といっても会場内に再現された仕事部屋、そして思い出の収集物には改めて感動した。例えば仕事部屋の本棚に並べられた資料類や「ビートたけしのオールナイトニッポン」をエアチェックしたカセット、しかもレーベルの手書き文字を観ると、ナンシーさんは年上だけれどもやはり同じものを聴いて、観ていたんだなあと、それなりに感慨深いのであります。大好きなムーンライダースのアルバムタイトルの中に「PANTA」の文字を見つけたのも嬉しかったな。

会場で販売されている図録代わりといってもいい、消しゴムハンコ・アーカイブ「ナンシー関 全ハンコ5147」(アスペクト)は残念ながら売り切れの模様(今日からまた再入荷とか…)。しかし、このボリュウムで、この価格、しかもこれから<ハンコ展>は全国を巡回する予定らしいので、言っちゃなんだがロングセラーになるかも。

会場内には週刊誌に掲載されたコラムも拡大コピーで展示されていて、そこにはナガブチツヨシについて書いているコラムがあった。ここで俎上に乗せられているのはナガブチなのだけれども、これ、今読むとそのまんま中田“旅人”英寿に置き換えることができる。
今のテレビをナンシーさんだったらどう斬るか、というコメントはよく読む。
でも、それはナンシーさんの膨大な著作の中に隠されているんだし(隠してないが)、不在を嘆くよりも、遺された言葉を読み直した方が健全じゃないかと思う。

今日、撮影を終えてパルコの外に出たらリリーさんが映画の看板になっていた。
その時ばかりは、ナンシーさんだったら今のリリーさんにどうツッコむのか読んでみたいと思ったが。

2008-06-09 20:22:30 | News
「まだやりたいことがあっただろうに…」
「まだやりたいことがたくさんあったと思う。無念としか言いようがない」
秋葉原通り魔事件 「逃げろ」悲鳴 被害者の父悲憤「なぜ死んだ」(産経新聞 6月8日付)

「まだやりたいことがあっただろう」70いくつかで殺された老人。そしてわずか19や21で、「まだやりたいこと」もろくにできなかっただろう男の子や女の子。いくつもの「まだやりたいことがあっただろうに」は、何て平等で、何てリアルで残酷なんだろう。あの日、あの場所にいてもおかしくなかったからのだから、事件はショッキングなものだったが、自分の「まだやりたいこと」って何だろうね。

<人生のストーリーは 一生じゃ足りないよな>
自分の「やりたいこと」もできずに暴発し、他人の「やりたかった人生」を引き裂くことしかできず、逮捕されたときに自分のことを暴力団員だなんて名乗るKが惨めでならない。

あの日の僕のレコードプレーヤーは
少しだけいばって こう言ったんだ
いつでもどんな時でも スイッチを入れろよ
そん時は必ずおまえ 十四才にしてやるぜ
THE HIGH LOWS『十四才』

THE HIGH LOWSの「十四才」を聴く。Kも「十四才」になればよかったのにな。(逃げ)帰ることのできる<場所>のない人生はとても心細いものだよ。
<ほんと、そうだよな>
kにそう言ってあげられる人はいなかったのだろうか。それだけで救われる人生は少なくない。もうkが救われることはないが。

ひとまず/ナビスコカップ予選グループB第6節磐田戦

2008-06-09 01:21:13 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
テル「まずひとつは失点をこれ以上食らわないことをまず考えて、あとはうまくボールを散らせればいいかなというイメージでプレーしていた」(J's GOAL 6月8日付

ナビスコカップ予選、磐田対清水。2-0とスコア的には完敗だったが、これでひとまずナビスコカップの決勝トーナメント進出決定。今日のスタメンも、今季開幕時からずいぶん様変わりしている。さらに現在、キャプテンの和道は代表に帯同、そんな状況でもきっちり予選グループを一位で勝ち抜けしたできたことは、やはり<ひとまず>評価すべきだろう。去年は残り2節を残した状況で最下位、ほとんどその残り2ゲームだけで首位マリノスに勝ち点と得失点差で並び、当該クラブの対戦成績で予選落ちしてしまったのだから、今年はそれでも健太の宣言通り「待ってろ、鹿島」の一位通過だし、いろいろ批判する人もいるのだろうけれども、まあこれで<ひとまず>よしとしていただきたいものだ。
ヤジ、フェルの故障から一樹、元紀、真希(!)、純平、そして和道の離脱はある意味、想定外でもあったけれども、廣井までもが起用される中で、<ひとまず>な結果を得たことは大きい。

廣井「やっと僕のサッカー人生っていうかそういうのがスタートしたと思うんで、まあこっからがスタートなんでまたコツコツ頑張っていきたいです」(Sの極み 6月8日付)

しかし、昨年のエコパダービー(はっきり言って内容的にはあの日のゲームもかなり酷かったと思うが)では、力の差を認め、完敗を口にしていた磐田のプレーヤーも今日のゲームでは、

田中誠「もっと強いチームになると、そこで1対1でかわされる場面も出てくるし、そこはちょっとやってみないとわからないけど」(J's GOAL 6月8日付

とコメントしている。今の清水は、現状の磐田にとって<もっと強いチーム>ではないのだ。確かに、残念ながら現状の清水には、昨年までのような成長力を感じることができない。それでも5月から6月にかけてナビスコ予選で起用されたプレーヤーたちが、離脱組も含めて、もっとスタメンクラスにプレッシャーをかけることで清水の選手層は本物になるだろうし、改めて<もっと強いチーム>になれるだろう。

清水フェルナンジーニョが京都移籍決定的(日刊スポーツ 6月8日付

そしてフェルの退団が事実ならば、2007年から始まった健太によるオフェンスの構築は、フェルに始まり、そしてフェルに終わることで、現時点で<ひとまず>頓挫してしまうわけだ。ポスト・フェルはアウレリオ、元紀でまったく遜色はないと思うのだが、あとプラス@がやはり必要……だよねえ。
やはり、今季これほど重要な中断期間もない。

といいつつ、今週末にはサポーターズ・サンクスデーですが……ひとまず。

(追記)
フェルナンジーニョ選手 京都サンガF.C.へ期限付き移籍決定のお知らせ(清水エスパルス公式

すでに次の外国人FW獲得の動きは見せているようだが…健太体制4年目で最も激動の年になるかも…。

笹目さん

2008-06-07 20:47:28 | LB中洲通信2004~2010
金曜日。
渋谷のポスターハリス・カンパニーでウルトラ・ポスターハリスター笹目浩之さんの取材。4年前に刊行した『ジャパン・アヴァンギャルド』と現代演劇ポスター収集・保存・公開プロジェクト、そして演劇ポスターの現在。ポスターハリス・カンパニーと新国立劇場が「現代演劇ポスター展」に併せて刊行している『現代演劇ポスターコレクション』の年鑑図録はデザイナーやカメラマンの励みになっているそうだ。素晴らしいことである(残念ながら現在のところ、2005年までしか刊行されていない模様)。

オレの収集癖というのもいろいろあるのだけれども、ポスターというのもそのひとつで、10代の頃に買ったピンホールだらけのポスターがいまだに残っていたりする。
ポスターは複製文化の象徴みたいなところがあるけれども、実は複製がなかなか難しい代物で、存在そのものがレアなのです。書籍ならば復刊も可能だし、レコードも発掘されてCD化されるだろう。しかしポスターのような大判の印刷物はそう簡単に再版されることはない。笹目さんによると映画のポスターは熱心に探せば、そして資金を惜しまなければ大抵のモノは入手できるという。もちろん例えばシド・ヴィシャスのようなキャラものポスターも、彼らに憧れる若者がいる限り、複製され続ける。でもほとんどのポスターは、その時代を象徴するように作られ、そして捨てられていく。

笹目さんはエンゲキの人だけれども、お話を伺って自分の中にあった<ポスターとは何か?>についてずいぶん整理できた。笹目さんや唐十郎さんが「ジャパン・アヴァンギャルド」で証言されているように、やはりポスターというのは時代の旗印なのである。そして、それは演劇だけに限らない。いいポスターというのは作っとくべきだと思う。

いいポスターというのは、貼って眺めているだけで高揚してくる迫力がある。

取材終了後、新宿に移動して酒。何だかなあ…。

塩崎さん

2008-06-04 03:24:37 | LB中洲通信2004~2010
昼過ぎから『極道記者』『止まり木ブルース』の競馬記者・塩崎利雄さん取材。昨年秋に刊行した『実録極道記者 競馬無頼、7億賭けていまだ懲りず』が滅法面白く、丁度ダービーも終わったことだしお話を伺ったのである。

週末の夕刊紙はゲンダイと決めてからずいぶん経つ(ウィークデイは東スポと併読)。毎週土曜に掲載されている『止まり木ブルース』で健坊一家の物語を読み続けて20年、とまではいかないが、断続的に15年程度は経っている。そして、オグリの有馬記念でピークを迎えた競馬ブームの直後に、<日本のギャンブル小説・ピカレスク小説の傑作>と評価された『極道記者』が白夜書房から復刊され、間もなく当時役者として最高に脂の乗っていた時期の奥田瑛二と望月六郎監督によって映画化もされた。映画を観た一年後ぐらいに映画版の脇で出演していた役者さんを酒場で見つけ、一方的に熱く語ったのも懐かしい(名前は忘れちゃったけれど)。『極道記者』は70年代で、『止まり木ブルース』の連載がバブルを彷徨いながら加速していたのは80年代末から90年頃で、もうそれから15年以上経って、競馬の世界もいろいろと変わってしまったのだろうけれども、それでも健坊一家や留公たちは北品川の小さなバーの止まり木で生き続けている。

取材の最後に「止まり木ブルース」の生原稿も見せていただいたのだけれども、手書きで読みやすい<記者>の原稿だった。これだけで感動してしまうのである。だからこそ感動したのかもしれない。塩崎さんがこっち側に踏み止まっているのがちょっとだけわかったような気がした。
40年以上に及ぶ塩崎さんの記者人生はまだまだこれからも続く。その理由を2つほどお聞きした。書けるかどうかわからないけれども、これもまた非常に<漢>を感じさせるものだった。
8月号特集です。

敵か?味方か?/「ソ満国境2号作戰 消えた中隊」

2008-06-04 01:28:10 | Movie/Theater
ソ満国境2号作戰 消えた中隊
1955年/日活
監督:三村明
脚本:菊島隆三、黒澤明
出演:辰巳柳太郎、河村憲一郎、石山健二郎、島田正吾、島崎雪子
原作:井手雅人(「池の塩」)
<ソ連と国境を挟む北満州の小村を舞台に、偶発的な発砲事件によって悲劇が引き起こされる。昭和16年、黒竜江を挟んでソ連領と対峠する関東軍の国境監視部隊に香川大尉(辰巳)が赴任する。上層部が対ソ開戦を誘発しようと密談するのを聞いた香川は、その企てに引き込まれる。そんな中、国境で発砲事件が起き…。>
日本映画専門チャンネル

「敵か?」
「味方だ!」
満ソ国境を監視する国境監視部隊に関東軍の砲弾が撃ち込まれる。“反逆罪”に問われた岸中尉が目を見開いて望遠鏡を覘いていた監視台にも、ギャグ漫画のように砲弾が直撃する。こうして部隊はあっさり“消されてしまう”。
彼らはなぜ消えなければならなかったのか?

日本映画専門チャンネルの<没後10年特別企画 脚本家 黒澤明の仕事>、「ソ満国境2号作戰 消えた中隊」。満ソ国境を監視する関東軍国境監視部隊に赴任してきた、生真面目な香川大尉(辰巳柳太郎)。香川大尉は、現地の人々とゆるーく交流する岸中尉(河村憲一郎)と国境監視部隊を苦々しく思いながら、あるとき独ソ開戦の報を聞いた関東軍(の一部)上層部の密談を聞いてしまう。彼らは「独断専行あるのみ、責任を問われたら腹を切るべし」と、満ソ国境でノモンハン再現の絵図を描く。このとき昭和16年6月、まだまだイケイケなのである。
関東軍の冷徹な現実と、中隊と現地民の交流、慰安婦たちの(楽天的な?絶望的な?)逞しさが、対照的に描かれる(特に前半はゆるい国境監視部隊と生真面目な香川大尉のやりとりがユーモラスに描かれる)。
悲劇は中間管理職のように苦悩する香川大尉。そして……。

「敵か?」
「味方か?」
ふたつの現実に挟まれた生真面目な理想主義者は、廃人のようになるしかない。
この映画で描かれる、彼の、そのエレジィが感じ取れない人は不幸だ。
そういう人って、
「敵か?」
「味方か?」
って問われたときに、きっと平気でいられる人なんだよネ。

満州浪人の島田正吾が香川大尉の辰己柳太郎に自決を促すシーンが見所か。

<6月放送作品>
戦国無頼(1952年)
ソ満国境2号作戰 消えた中隊(1955年)
あすなろ物語(1955年)
日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(1957年)
殺陣師段平(1962年)
ジャコ萬と鉄(1964年)
姿三四郎(1965年)
雨あがる(2000年)
海は見ていた(2002年)
ジャコ萬と鉄(1949年)
殺陣師段平(1950年)
どら平太(2000年)

選出

2008-06-03 22:15:17 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
和道「一言だけ、『行ってきます』って。『予選突破してください』って言っときました(笑)、ナビスコの」(Sの極み 6月3日付)

<2010 FIFAワールドカップ南アフリカ アジア3次予選のため、本日3日(火)より15日(日)までオマーンおよびタイに遠征する日本代表において、清水エスパルスのDF高木和道選手を追加招集することになりました。>(JFA 日本代表ニュース 6月3日付

昨夜は、ここのところほとんどまともに観ていない代表のゲームを珍しく観ていて、
得点にきっちり絡んだ中澤、闘莉王ら改めて代表選出DFの強さや凄みを再確認したのだけれども、その中に我らの和道が急遽加わることになった。
和道も結構凄いし、強いですよ。代表戦がちょっとだけ楽しみになってきた。

7月号到着

2008-06-03 21:39:30 | LB中洲通信2004~2010
中洲通信7月号到着。
今回の巻頭ロングインタビューは、今月20日に1stアルバムがリリースされるblues.the-butcher-590213(ブルーズ・ザ・ブッチャー)の永井“ホトケ”隆さん。70年代の関西のブルーズブームからblues.the-butcher-590213の活動まで、ヒジョーに駆け足ではありますがインタビューを構成(実は、心あるミュージシャンにとっては不遇の80年代、そしてソロ時代の話題を中心に、この3倍はインタビューさせてもらっているのだが……)。その他、「靖国 YASUKUNI」を中心に久しぶりのドキュメンタリー映画特集など等。
ご協力者・関係者の皆様、ありがとうございました。只今、続々発送中です。

ゲームプラン/ナビスコカップ予選グループB第5節FC東京戦

2008-06-01 08:58:00 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
(Q 得点の後監督に抱きついてたけど)
淳吾「(略)もう1ー1で良いってわかってて(得点したのが)44分だったから、もうみんなでやっぱ輪になった方が……みんなで今は一つになることが大事だと思うし、そういう意味で……まあ洋平君が来れなかったのが残念ですけど(記者笑)、みんな集まって輪になってくれたから良かったです」(Sの極み 5月31日付)

土曜日。MXテレビで「FC東京対清水」戦。
8分という早い時間帯に失点し前半はかなり押し込まれたが、そもそもFC東京のライン自体はそれほど高くなく後半の<息切れ>も予見できた……と言えるのは最終的に追いついたから、ということもあるが。清水の前節磐田戦の前半のように、早い時間の得点(失点)というのは諸刃の剣である。前節の清水の場合は、慎重にゲームを運ぼうとするあまり消極的なゲームになってしまったが、FC東京の場合は全体が間延びし「前半の後半」から追加点を奪えない焦りから消耗し始めていたのは明白だ。
負けないゲームプランで前半を耐え、FC東京をいなした健太は、まず後半開始から淳吾、続いてアウレリオ、元紀という(基本的にフィジカルで勝負してくるFC東京にとってはとても嫌な)手を打ち、ゲームを支配していく。結局淳吾の同点ゴールが決まったのは終了間際の88分だったが、これまで好調を持続していたFC東京相手にきっちり追いつけたことは価値がある。結果的には引き分けだが、これは「最低限でも負けなければいい」というゲームプランの勝利とも言える。アウレリオのフィット感は前節よりも増して、元紀のアグレッシヴさもチームに新鮮な勢いを与えている。廣井もようやくデビューできたし、今年も実り多いナビスコカップ予選になっている。その意味では淳吾から明確にチームリーダーの自覚が見えてきたのは大きい。

健太「ただあともう1試合ナビスコカップ残ってるんで、キッチリとしたサッカーをしてですね、予選を締めくくっていきたいなという風には思ってます」(Sの極み 5月31日付)

もちろん勝ち点3が理想的だったが、引き分けで勝ち点1でも十分。これで次節、仮に清水が磐田相手に大敗するか、FC東京がヴェルディ相手に大勝して得失点差6点をひっくり返されなければ、4年ぶりの決勝トーナメント進出が決定する(各グループ一位及び各組2位から上位2クラブが決勝トーナメント進出)。
とにかく負けさえしなければ上に行けるわけだ。
徐々に、そして確実に選手層を厚くしてきた清水にとってはナビスコカップ予選は毎年実り多い内容になっているわけだが、今年はその<実り>の収穫の年である。
自力で勝ち抜いていくのが正しい。次のダービーで、自力できっちり決めて鹿島戦に向かおう。