ちょっとニュースを遡ります。随時、追加・修整。
2008年10月27日
Jリーグ選手会会長の藤田俊哉氏(名古屋)が代表者会議後に記者会見を行い、移籍金撤廃を要請。
※これまでの国内ルールは30歳未満の選手が移籍する場合、契約満了後も年齢などを基に算出する移籍金が発生する。移籍の妨げになるとしてJリーグ選手協会は早期の撤廃を求めていた。国際基準では契約満了の6カ月前から他クラブとの交渉が可能になる。
2009年3月10日
J1実行委員会で移籍制度を国際基準に合わせて改め、選手の国内移籍の際に生じる移籍金を撤廃する方針をクラブ側に伝える。
「選手の年俸が高くなり、つぶれるクラブが出る。なぜ今のルール(Jリーグ独自規定) を堅守できないのか」(大分・溝畑宏社長=当時)
2009年4月21日
Jリーグ理事会で、今オフ(2009年シーズン終了後)から国際サッカー連盟(FIFA)の 基準に従って契約期間満了選手の移籍金を撤廃することを承認。
「選手を育てても持っていかれるだけ、ということにならないようにしたい。自国で決めていいという部分は一部ある」(Jリーグ・鬼武健二チェアマン=当時)
2009年6月14日
日本サッカー協会評議員会で選手移籍に関してFIFA規定に併せた内容に規定変更。
2010年10月4日
2010年度Jリーグ選手協会・臨時総会、開催。
<Jリーグ選手協会は4日、東京・品川で臨時総会を開き、名称を11月1日から「日本プロサッカー選手会」に変更することを承認した。会員資格を海外でプレーするJリーグ経験者にも広げる。(中略)また、選手会内に日本代表経験者らで構成される「日本代表委員会」を設置することも決定。日本協会に出場給など待遇改善を求めていくという。>(
スポニチ 2010年10月5日付)
<いつも積極的に発言し会を盛り上げる、高木副会長(名古屋)>(
2010年度 Jリーグ選手協会 臨時総会/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月27日付)
2010年11月1日
Jリーグ選手協会が「日本プロサッカー選手会(JPFA)」と名称変更。
2010年12月20日
日本プロサッカー選手会が待遇改善交渉へ、代表戦ボイコットにも言及。
<サッカーのJリーグや海外のリーグでプレーする日本選手が所属する日本プロサッカー選手会は29日、日本代表の待遇改善などを求め、日本サッカー協会側と21日に本格交渉すると発表した。
選手会の清岡哲朗執行役員(40)によると、改善されない場合には、国際親善試合のボイコットも視野に入れている。清岡氏によると、選手会が主に要求するのは日本代表の試合の勝利給増額と、肖像権料の選手への分配。これまでにも選手会の藤田俊哉会長(39)を中心に日本協会側と協議したが進展はなく、21日に双方の弁護士が話し合うという。現在10万円から20万円ほどの勝利給について、清岡氏は最低100万円を求めるとし
「引くつもりはない」と強硬な姿勢を示した。>
2010年12月21日
日本プロサッカー選手会と日本協会、代理人となる弁護士間での交渉を本格スタート。
一般社団法人日本プロサッカー選手会が、来年1月から労働組合への変更手続きに着手。
<選手会の清岡哲朗執行委員は「ポジティブな話し合いだった。いい方向にいくと信じたい」。これまでに公言している
「代表戦ボイコットの可能性」については協会側には伝えなかったという。具体的な要求内容などは22日、藤田俊哉選手会長から改めて発表する。>
「ずっと言ってきていることだけど、代表はメンバーも変わるのでなかなか進まない」「本田、香川とか欧州の選手が言えば変わるかもしれない」(日本プロサッカー選手会・日本代表委員会/横浜FM・中沢)
日本プロサッカー選手会、カネの流れに疑問の声(
zakzak 2010年12月21日付)
※まあ夕刊フジですが、久保ですが、参考までに。
2010年12月22日
日本プロサッカー選手会、JPFAシンポジウムを開催。
日本サッカー協会・小倉会長、ボイコット問題に「不愉快」発言。
日本プロサッカー選手会・高木義成副会長が辞任。
2010JPFAシンポジウム(動画)(
日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月22日付)
「欧州とは規模が違う。アジア杯は賞金もなく、スタッフ分も必要な経費は赤字。実態を理解しているのかな」「お金をもらえなければボイコットなんていうなら、そういう選手はどうぞ。好きでやりたい人だけでやればいい」(日本サッカー協会・小倉会長)
「きちんと話し合って先に進むタイミングは今。将来のため、環境を整えたい」「
(国際親善試合のボイコットについては)一言も言ってない」(藤田俊哉会長)
「代表は金銭面も環境面もすべてトップであってほしい。もっともらっていいというのが僕個人の考え」「(国際親善試合のボイコットについては)プレーすることをやめてはいけない」(カズ)
「勝利給がなくても全力で戦うが、見合うものがあっていい」(本田圭佑)
<会長藤田俊哉から記者会見において申し上げさせていただきましたとおり、
当会は、ファンの皆様、スポンサーの皆様、そして日本代表を応援して下さっているすべての方への配慮から、現在、日本代表試合をボイコットする、などの決定を行った事実は一切なく、当会としては、あくまで協議による解決を目指しておりますので、改めてお知らせいたします。>(
日本代表合宿開始にあたって日本代表選手からのお願い/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月27日付)
「副会長を辞めさせていただくことになりました。共感できないことが多過ぎる。誰のための選手会か…」(高木義成)
「事実関係を確認していない」(清岡執行役員)
<
僕はこの10年選手会を見て、実際に活動に励んできた中での結論ですので、そんなに軽い判断と思わないで下さい。これはあくまでも「僕個人」の意見ですので、何が正しいとかは分かりませんがね。ただ、そんな考えの人間が組織にいても仕方ないと思い、決断しました。>(
高木義成ブログ「高木義成のおもちゃばこ」より「MONOLITH・・・」(2010年12月22日更新))
<日本代表条件に関する問題は、当会会員選手が、
10年以上に渡って要望しているにもかかわらず、日本サッカー協会にて放置されている問題>(
高木義成 理事(副会長)辞任のお知らせ/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月24日付)
2010年12月24日
日本サッカー協会、日本プロサッカー選手会による勝利給アップなどの要請を却下。
※この結果を受け、JPFAは国際プロサッカー選手会(FIFPro/オランダ)へ現状報告、FIFProは「労働組合への変更を急ぐように」とアドバイス。
2010年12月26日
長谷部、協会への改善要求長期化強調。
<ウォルフスブルクの日本代表MF長谷部誠(26)が26日(中略)都内のユニセフハウスでの展示会を見学後「対立問題はまだまだこれからです」と話した。協会側が選手会からの要望をはねつけ、溝が深まっている。29日からの代表合宿では自身の意見を伝えていくことも視野に入れている。>(
ニッカン 2010年12月27日付)
2011年1月24日
日本プロサッカー選手会、全クラブ訪問開始。
<当会は、先月24日より、当会の活動に関する当会会員からの意見聴取のため、全支部訪問を開始いたしましたので、ご報告申し上げます。(中略)なお、当会の現在の活動のうち、現在、JFAやJリーグと協議を行っている主な項目は以下のとおりです。①年金退職金制度等、選手のセカンドキャリアにおける金銭給付制度の確立 ②FIFAルール(特に移籍制度、肖像権管理制度、紛争解決制度の是正)の実現 ③日本代表選手ペイメントの改善 ④日本代表選手負傷補償>(
全クラブ訪問実施のお知らせ/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年2月2日付)
2011年1月31日
日本プロサッカー選手会、代表のアジアカップ優勝についてコメントを発表。
<我々選手は、ファンの皆様の期待を裏切らないよう、全員で一体となって、もっと上のレベルサッカーを目指して頑張っていきたいと思います。また、このアジアカップの盛り上がりを、日本のサッカー界全体の盛り上がりにつなげられるよう、我々選手が中心となって活動していきたいと思います。>(
アジアカップ優勝(藤田会長コメント)/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年1月31日付)
2011年2月3日
日本プロサッカー選手会、年金・退職金制度についてのステートメントを発表。
<同様のプロスポーツと比較すると、プロサッカーは、
平均現役期間が短い上、平均年俸も減少の一途をたどっており、退職金制度や年金制度もないことから、プロサッカー選手の地位は著しく不安定なものとなっております。また、引退後の生活不安を軽減させることにより、より選手がプレーに専念することが可能になり、日本サッカーのレベルアップにもつながります。>(
年金退職金制度について/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年2月3日付)
(登場人物資料)
清岡哲朗/シュートライブ
主な契約選手/カレン・ロバート、川島永嗣、林雅人、藤田俊哉、本田圭佑、矢島卓郎、吉田麻也
白鳥城の騒霊さん<
2011年上期 サッカー代理人ランキング “アジアカップ篇”>
選手会は<平均現役期間が短く、平均年俸が減少の一途を辿った>要因をどう分析しているのか。
んでもって、なぜ高木義成は副会長を辞めなければならなかったのか。
そもそも代表の保証問題とリーグの保障問題は話が別ではないのか。
だいたい選手会はリバタリアンなのか、リベラリストなのか。それとも要するに功利主義者なのか。
以後、オカ問題に関連する報道、協会・リーグ・選手会・代理人関係の報道をまとめていきます。
The Battle Of Everymore.
以降、オカ資料の続きです。
オカ資料①
オカ資料②
オカ資料③
2011年2月24日
日本サッカー協会・小倉会長、日本プロサッカー選手会の藤田会長の直接会談のオファーを一蹴。
<日本プロサッカー選手会(JPFA)の藤田俊哉会長(39)=千葉=が(中略)日本サッカー協会と直接交渉し、現在の要求から妥協点を探る可能性があることを明かした。(中略)藤田会長は近日中にJPFAの声明を発表するとしたうえで「紙面などを通すのではなく、僕も直接協会側と話し合いたい。(JPFA側も)
現在の要求から、妥協点や折衷案などがあれば話をまとめたい」。>(
報知 2月24日付)
<日本サッカー協会の小倉純二会長(72)が24日、日本プロサッカー選手会の藤田俊哉会長(39)=J2千葉=が求める両会長による直接会談を受け入れない方針を示した。都内で取材に応じ
「あんなの関係ねえ」と、珍しく語気を荒らげて選手会側の要求を一蹴した。>(
デイリー 2月24日付)
<だが現在、両者の話し合いは代理の弁護士同士を中心に進められており、小倉会長は
「そんなの関係ないよ」と話した。>(
スポニチ 2月24日付)
2011年2月25日
シュツットガルト、欧州リーグ2回戦でもベンフィカに敗れ欧州リーグ敗退。
長友の移籍金が育成クラブへ分配されると報道。
日本プロサッカー選手会が臨時総会を開き、JPFAを労働組合化するための議決を行うと報道。
日本プロサッカー選手会の清岡哲朗執行役員がガンバ大阪のクラブハウスを訪問。
<試合後のサポーターの大声援が、岡崎の奮闘ぶりを物語っていた。ベンフィカにホームで0―2と完敗して敗退が決まりながら、スタンドからは熱烈な“オカザキ・コール”が湧き上がった。>(
スポニチ 2月26日付)
<日本代表DF長友佑都(24)=インテル=の完全移籍に際し、イタリア・チェゼーナからF東京に支払われる移籍金150万ユーロ(約1億7000万円)の一部が、育成費として小学校時代のクラブなどに分配されることが25日、分かった。F東京には移籍金、育成費合計1億6320万円が支払われる。(中略)国際移籍ルールにより移籍金の5%分がトレーニング費となり、12歳から所属したチームに還元される。小6時に所属した愛媛・神拝SSは42万5000円、西条北中は127万5000円の“臨時収入”となる。今後、海外移籍をするたびに育成費は支払われる。
出世した長友は自身を育ててくれた古巣に恩返ししている。>(
報知 2月26日付)
<日本プロサッカー選手会(JPFA)が28日に臨時総会を開き、JPFAを労働組合化するための議決を行うことが25日、分かった。すでにJリーグ各クラブの選手会には招集状を配布している。(中略)団体交渉権等を確立し、選手の待遇改善を目指していくもようだ。が、一部に反対するクラブもある。>(
報知 2月26日付)
<日本代表でG大阪MF遠藤保仁(31)が代表の地位向上を訴えた。(中略)「代表選手は犠牲を払っている。代表のステータスを上げてほしい」とし「お金の話ではなくシッカリした規則を作ることが大事」と、まず選手会と協会が話し合いの場を持つことの重要性を説いた。意見聴取は1月下旬から始まり、G大阪は全38クラブの大トリだった。>(
スポニチ 2月26日付)
2011年2月26日
メンバー選考難航かザック監督の方針とスポンサーサイドの意向。
<日本代表のザッケローニ監督は優勝を飾ったアジア杯の欧州組メンバーを3月の親善試合(中略)に招集しない方針。ただ、
スポンサーサイドは3月の親善試合を史上最多となる4度目の優勝を飾った
アジア杯の凱旋試合としたい意向を強く持っており、今後のメンバー選考が難航する可能性も出てきた。>(
スポニチ 2月26日付)
2011年2月27日
ロベルト佃氏、3月に著書「サッカー代理人(仮)」(日文新書)を発行予定。
<中村俊輔をはじめ、長友、長谷部、阿部、
岡崎らを海外移籍させた代理人の著者が、これまでの移籍交渉の舞台裏や、海外で通用するサッカー選手の見分け方、所属選手の交流など、代理人業務の実態を初めて明かす1冊。>(
「サッカー代理人(仮)世界を飛ぶ、移籍交渉・スポーツビジネスの舞台裏」(日文新書/日本文芸社)ビーケーワン予約ページより)
問題の男の口から、何かが語られるかもしれない…。
ま、何も語らない可能性もあるが。
2011年2月28日
日本プロサッカー選手会臨時総会で労組化を決議。
C大阪、香川真司の発案でホームゲームで無料招待の「SHINJIシート」100席設置。
J2鳥栖元社長・古賀容疑者を公選法違反で逮捕。
<国内外の日本人サッカー選手を中心に組織する日本プロサッカー選手会は9日、労働組合化する決議をしたことを発表した。2月28日の臨時総会で過半数の賛成を得た。日本代表選手の報酬アップなどを日本サッカー協会に要求している選手会は、労組化されるとストライキ権や団体交渉権を持つことになる。>(
読売新聞 3月9日付)
<キンチョウスタジアムと長居陸上競技場で行われる試合のメーンスタンド100席を大阪市と神戸市に寄付する形で現在調整中。香川は「
1人でも多くの子供たちにスタジアムに足を運んでもらい、Jリーグの魅力に触れてほしい」とチームを通じてコメントした。>(
スポニチ 3月1日付)
<佐賀県警は28日、公選法違反(事前運動、供応)の疑いで、(中略)人材派遣会社役員の古賀照子容疑者(54)=同市=を逮捕した。(中略)逮捕容疑は、立候補届出前の2月6日夜、鳥栖市の飲食店で、有権者ら十数人に牟田氏への投票や、票の取りまとめを依頼し、報酬として1人当たり数千円の接待をした疑い。>(
報知 2月28日付)
2011年3月1日
Jリーグ、柏の「特例」を相変わらず放置中。
<柏の御手洗尚樹新社長(58)が1日に就任し、午後の練習前に選手、監督、スタッフにあいさつした。(中略)
柏は現在、リーグが要求する座席数(1万5000)を確保するため、約2300席増やすためのスタジアム改築計画を控えている。建築審査会での承認を待っている段階。河西前社長からの悲願に新社長の手腕が期待される。>(
ニッカン 3月2日付)
町田ゼルビアに突き付けられた、まさかの来季Jリーグ入会不可(ここからJリーグ さん)
Jリーグ規約(スタジアム検査要綱2010年)
2011年3月2日
元浦和・都築氏 政治団体「埼玉維新の会」設立へ。
セレッソ大阪、“香川シート”授与式。
<サッカー元日本代表で1月に現役引退した元浦和GK都築龍太氏(32)らが政治団体「埼玉維新の会」を設立することが2日、分かった。議会改革やスポーツ振興を打ち出し、大阪府の橋下徹知事が代表を務める「ローカルパーティー大阪維新の会」との連携を目指す。3日に設立の手続きを取り、記者会見する。都築氏は4月の統一地方選の埼玉県議選で、さいたま市内の選挙区から出馬する。>(
スポニチ 3月3日付)
<ACL1次リーグ・アレマ戦を前に、(中略)日本代表MF香川の発案でホームゲーム10試合に100人を無料で招待する「SHINJIシート」の目録授与式が行われた。(中略)ハーフタイムには「香川コール」を浴びながらピッチに登場。
「昨年僕が移籍した後、チームの調子が良くなって悔しかった」と笑わせた後、「ドルトムントで活躍する姿を見てほしい」と話した。>(
スポニチ 3月3日付)
(随時追記・加筆。3月3日以降は別エントリで継続)