徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

年末感が終わらない

2011-03-15 03:05:24 | News
アフシン・ゴトビ<「助け合う」という精神が人々を1つにする良いものだと思っている。Jリーグ、全てのクラブ、監督、選手がひとつになって、傷ついた人達にサッカーを通じて助けられれば良いと思う。チャリティマッチは、基金も集まりますし、90分間の間は「辛い想い」も頭から外せるができる。何かの「癒し」の始まりになればと思う。私の人生の中で、サッカーはそういったことができるものだと私は思っている。(中略)もし可能であれば、我々は東北地方にチームで行って、何か助けになることができれば…(中略)世界中の知り合いからメールが届いているが、みんなが「日本を助けたいと」思っている。そして、私はエスパルスのファミリーで助けができればと思っている。(Sの極み 3月14日付)

3月中のJリーグの開催中止が決定した。
正直、状況も状況だし、「じゃあ土曜日から再開!」と言われてもなかなか心境的には重いのも事実。この決定はある程度仕方のない話(この数日間、何回「仕方がない」と言ったり、思ったりしただろう)。決定にホッとしたのも事実だ。
しかしゴトビはエスパルスなりのチャリティマッチを計画しているようだ。コメントを読む限り「可能であれば東北」での開催を望んでいるという。現実的にはクリアしなければならない問題は多いプランなのだけれども、これは素晴らしいことだと思う。

東北関東大震災と共に引き起こった重大事が現在進行形である以上、先のことなどどうなっているのかわからない。これは個人的にも同様で、結局事務所と話した結果、地震直前に取ろうとしていたアポは企画的にも、内容的にも現在の状況に影響される可能性が高いので一旦ペンディングにした。状況は状況として受け止めて、今できることをして、明日のために準備をしようというわけである。要するに今抱えている事案を進める以外にほとんど先の予定は立たない。
ただ明日のことを考えることはできる…とは頭ではわかっていても、先行きが不透明な中で仕事をしつつ、普段どおりの日常を過ごすのは、まだ、なかなか難しい。まあこちらも普段どおりになってくれなれけば、<二次災害>を喰らってしまうことになるのだけれども…とりあえず地元の酒場にでも行けば良かったかな。

今日もいろいろ思うところがあった。
3月11日の14時46分からまだ3日と12時間しか経っていないのにいろいろなことがあった。
まずはあまりにも実施に無理があった東京電力の計画停電の混乱。1時間に1、2本しか駅にやって来ない総武線(夕方時)。その節電キャンペーンの影響で照明を落としたコンビニには吸い込まれるようにお客さんが殺到し、食料品や電池などを根こそぎ購入していく。あれは店内が薄暗いから余計に引き寄せられたのだと思う。パチンコ屋も照明を落としつつ営業していた。自動ドアが開いた瞬間に見えた店内には、いつも通りとは言わないまでも、それなりにお客さんが入っていた。何だか深夜のコンビニに若者が立ち読みに来ているような光景に似ていた。

何なんだろう、この、12月でもないのに、心がざわつくような東京の年末感、大晦日感。
別の言葉では言い表わしたくない。
オレたちは土曜日から「年末」を過ごしているのかもしれない。
休校で暇になった子供たちは公園で遊び、大人たちは何かに浮かされたように、熱っぽく物を買う。
そして今の首都圏の夜は早い。

石原慎太郎は、彼独特の文学的表現で今回の惨禍を<日本人への天罰>と言い放った。
ついに東京も巻き込まれた惨禍が日本人を変えていく契機にならなければ、この奇妙な空気感は説明できないような気がする。
だから、この先、どんなことが起ころうと東京で、この風景を見続け、この空気を感じ続けたいと思う。

まあ、確かに年度末ではあるけれどもw

心揺さぶられる

2011-03-14 02:11:38 | News
クロアチアを経て、現在リトアニア在住のサッカージャーナリスト長束恭行@nagatsuka_hrvさんのツイートから。
Video:Prosvjednici Uskok tražili da pohapsi mafiju, "Bandiću lopovu" vikali da je prodao
クロアチア語、全然読めないけど…デモ隊の詳細は長束さんのツイート参照です。

デモ隊は日本大使館前で立ち止まり、花とローソク、黙祷を捧げ、またそれぞれの闘いに向かっていくんだな…実に心が揺さぶられた。

I Will Survive

2011-03-13 18:14:23 | News
昨夜…というか朝方ラジオの特別番組を聴きながら寝たんだが、それは報道番組というよりも被災地を心配する方々からのメッセージとリクエスト番組だった。
阪神のときもそうだったと思うけれども、これから数多くの音楽がリクエストされ、MIXされ、ジャムられ、そしてまた新しく生み出される。それは音楽にとっても、人の生き方にとっても、いろんな意味で希望だと思うな。

ベタだけど町を歩いているときに浮かんだので。



ベタでいい、こういうときは…。

3月11日と失われた週末

2011-03-12 20:12:29 | News


そろそろ取材のアポを取らなきゃ…と思っていたときにドカンと来た。
20秒か、30秒か、判断するまではもっと短かったかもしれないけれども、ちょっと長いぞ、これはいつものヤツとはちょっと違うぞと思って携帯2台とカードケースを掴んでアパートの隣にあるちょっと広めの駐車場に走った。本当は揺れが治まるまで動かない方がいいという判断もあるんだろうけれども、ウチのアパートはただでさえ古いのだ。部屋に留まった方が怖い。
遅れてアパートに残っていたおばさんや若者や子連れの若いママが出てきて、みんな駐車場の真ん中に集まった。普段はたいして挨拶も交わさないのに、こういうときは共感力が沸いているからか、何だか普通に会話するんである。またポジティブというか、いい加減というか、こういうときに明るいおばさんがいるのは助かる。彼女がいるだけで場を和ませた。
元静岡県民としては防災頭巾を被って避難訓練というのは小さい頃からきっちりやっていたのだが、実際に避難して整列している風景を見たのは初めてだったな。ということで近所の小学校の様子。



部屋に戻ってみるとこんな具合。



前々から落ちるだろうなと思っていたものは予想通り落ちた、転がった、崩れた、散乱した。その時間まで寝ていたら本棚の上に積んであった重い写真集がたぶん顔面を直撃し、文庫本の山に埋もれたと思う。不思議と本棚は倒れなかったのだけれども、この日の東京程度の揺れならばきっちり本が詰まった重い棚はほとんど動かない。
逃げている間に気になっていたPCと外付けHDはまったく無傷だったので助かった。無駄に重いパワーアンプかCRTモニターが上に落ちてきたら間違いなくアウツだっただろう(可能性はあった)。
部屋の惨状を見てSIONの「砂の城」のサビが頭に浮かんだのだけれども、今それを文字にするのは「不謹慎」なので止めておく。

東京ではJR東日本が早めに運行中止を判断したために深夜まで帰宅難民が話題になっていた。
しかし東京は震源地ではない。
福島以北の本当の被災地を観てしまうと、あまりの痛ましさに言葉を失う。TwitterのTL上には悲痛なニュースが並んだ。巨大な津波に自分の住む町が流されていく光景を涙を流しながら見守るしかない住民の皆さんのをテレビで観るだけで胸が詰まる。

そして地震発生から30時間ほど経ったわけだが、あまりにも重大な出来事が起こり続けた。
モニター越しではあるけれども、実に激動の一日だったと思う。宮城、福島エリアの自然災害はもちろんフォローし続けなければならない問題だが、今回の広域災害では全国で震災が起こるたびに懸念されていた原発の問題がついに最悪に近い形で噴出した。
世界最大級の原発で国内初の炉心溶融が起こったのだ。
オレは今回の事故をNHK、CNN、BBCを横目で観ながらTwitterを中心に今回の動きを追った。

柔らかい独裁を否定することもなく甘受し、ただ政治に飽いた日本人にとっては生活のディテールにこそ革命がある。
これは日本人の<ジャスミン革命>になるかもしれない。
事態は今なお緊迫しているのは確かだし、過剰な警戒、批判や過大な信頼は必要ないと思うし、思想も政局もアンチも必要ない。またこんな甘ったれた幻想も馬鹿げているとは思うが、しかしそんなふうにも感じている。

現在、ライブで原子力安全・保安院の会見が行われている。
まずは福島の現場の皆さんの健闘と安全を祈るしかない。

(追記 3月13日)
削除…事態の行方は…。

協会・リーグ・選手会・金の話資料②2011年3月3日~

2011-03-11 05:33:53 | Sports/Football
オカ資料①2010年11月26日~2011年1月31日
オカ資料②2011年2月1日~15日
オカ資料③2011年2月16日~23日
オカ資料改め、協会・リーグ・選手会・金の話資料①2011年2月24日~3月8日

2011年3月3日
FIFAが決算発表 南アW杯で収入約3千億円。
Jリーグ、各クラブのホームでくじ助成事業を紹介(6年間かけて)。

<国際サッカー連盟(FIFA)は3日、スイスのチューリヒで開いた理事会後の記者会見で2007年から10年までの4年間の決算を発表し、収入が06年までの4年間から59%と大幅に増えて41億8900万ドル(約3435億円)となった。(中略)小倉純二理事によると、FIFAは各加盟協会にボーナスとして30万ドル(約2460万円)、各大陸連盟に250万ドル(約2億500万円)を配分するという。>(共同/スポニチ 3月4日付

<サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターは3日、ことしからJリーグ各クラブのホームタウンで、くじ収益による助成事業の紹介を行う活動を始めると発表した。毎年、5~6クラブを選んで実施し、6年間で全クラブのホームタウンを回る予定。(中略)今季は宮城、新潟、静岡、広島、熊本で実施。>(スポニチ 3月4日付

2011年3月6日
FC東京前社長村林氏、都知事選立候補を検討中。

<J2FC東京の前社長で慶大教授の村林裕氏(57)が4月の東京都知事選への立候補を検討していることが6日、分かった。「スポーツを通じ東京をもっと良い街にしたい。(出馬を)1週間以内には決めたい」と明言した。(中略)76年に東京瓦斯株式会社に入社。08年から今年1月までFC東京の社長を務めた。持ち前の行動力と豊富なアイデアで、クラブを観客動員数3位にまで押し上げるなど、サッカー界では名物社長として知られた。>(スポニチ 3月7日付

2011年3月8日
Jリーグ実行委員会でサッカー選手会の対応窓口「ステータス協議会」発足。

<Jリーグの8日のJ1実行委員会で、日本代表の待遇改善を求めている日本プロサッカー選手会への対応窓口となる「選手ステータス協議会」を立ち上げることが報告された。Jリーグや日本協会の関係者、弁護士ら12人で構成。来週のJリーグと日本協会の理事会で承認された後、正式に発足する。>(スポニチ 3月8日付

2011年3月9日
日本プロサッカー選手会、28日に行われた臨時総会での労組化の決議を発表。
FIFAランキング発表で日本が15位に浮上。 
ザック、3月下旬のキリンチャレンジカップ2011に海外組召集を決断。

<なお、一部、当会が3月に開催される日本代表試合をボイコットするために労働組合化の準備を進めているなどと報道がされておりますが、そのような事実はなく(中略)一部、当会が日本代表待遇の改善のみを要望しているとの報道も見られますが(中略)当会がJFAに対して行っている要望事項は、このような選手としてやるべき義務をこれまで果たし続けた上での要望であることを最後にご理解いただけますと幸いです。>(日本プロサッカー選手会「当会の労働組合化及び当会からの要望について」3月9日付

<国際サッカー連盟(FIFA)は9日付の最新世界ランキングを発表し、日本は前回の17位から順位を上げて15位となった。日本はアジア勢最高位で、オーストラリアが21位、韓国は29位。>(産経新聞 3月9日付

<日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は「労働組合を作るのを協会が止めることはできない。苦労している選手はたくさんいる。選手の立場をよくするために動くのは、サッカー界にとっていいこと」と述べた。>(読売新聞 3月9日付

<3月25日のモンテネグロ戦(静岡・エコパ)、同29日のニュージーランド戦(東京・国立)に臨む日本代表に、アジア杯優勝メンバーの海外組がほぼ全員合流する見通しであることが9日、明らかになった。(中略)現時点では、強硬に反対するクラブもないという。別の関係者によると、ザック監督のラブコールに、ほとんどの選手は応じる構え。>(報知 3月10日付

2011年3月10日
日本プロサッカー選手会、協会の赤字計上見通しを否定。
手ステータス協議会と選手会、16日までに話し合いの場を持つことを明言。
藤田選手会長、元プロ野球選手会長の古田“再編”敦也氏と会談し交渉の協力体制を築く。

<当会の要望は、JFAの収入規模、プロサッカー選手としての相当な対価、JFAと選手の公平性、JFAのコンプライアンスの観点から、相当なものであり、何ら過大な要求ではないと考えておりますので、ご理解をいただけますと幸いです。>(日本代表選手ペイメント問題に関する当会の考え方について/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年3月10日付

<日本協会は先月22日、過去5年の収支および09年度の収入・支出の内訳を開示。09年度に関しては出場給を増額しただけで約2億4000万円の赤字を計上するとし、選手会の要求を不当としていた。これに対しJPFA側はこの日、Jクラブは売上高の40%程度を選手人件費に充てているのに対し、日本協会は06~09年度の代表関連、事業関連、競技会関連の収入合計が年度平均113億7000万円のうち、代表選手への分配総額は平均1億5000万円で、分配比率は1・322%にすぎないと反論。協会側が出した赤字計上の見通しを否定し、あらためて分配比率アップを求めていく方針を示した。>(スポニチ 3月10日付

<サッカー日本代表選手の待遇改善を求める日本プロサッカー選手会は10日、日本サッカー協会が選手の勝利給増額などに応じないとしていることに関し、あらためて勝利給の最低100万円支給、大会賞金の50%分配、「退職金制度」の確立を求める声明を発表した。日本協会は(中略)「選手会の要望は過大で受け入れられない」としている。これに対し、選手会は(中略)現在約1%にとどまっている選手への分配比率を高めることを要求している。選手会は「代表関連、事業関連を合わせた(日本協会の)収入は世界でトップ5に入り、40億円近い黒字」としている。>(スポニチ 3月10日付

<藤田俊哉選手会長(39)は、J2千葉の練習後「17日の日本協会の理事会までに対応してもらえるようになっています」と、日本協会が対応の窓口として発足した選手ステータス協議会と、16日までに話し合いの機会を持つことを明かした。(中略)藤田は04年にプロ野球再編問題でストライキ決行時の選手会長だった古田敦也氏(45)とも、すでに話し合いを持ったという。「いろいろ手伝うよ」と経験をもとにした助言を得られる体制を築くなど、厳しい交渉への準備を進めている。>(ニッカン 3月10日付

岡ちゃんで始まり岡ちゃんで終わる

2011-03-10 02:54:57 | Sports/Football
後半、途切れ途切れになりながらも約16年間続けて来たサカーニュースのヲチ(録画)を止めることにした。
もう壊れた機材を買い換えるのも面倒になったし。ピックアップレンズがイカれたデッキを何台買い換えたことか…ということで経済的にも負担だし、実現するかどうかは別として一応今年には地デジ移行するというタイミングもいい機会だし。
もちろん16年前と比較して日常のサッカー関連のニュースが完全にプロ野球と並ぶほど増加しているという背景がある。また(いつ消えるかわからないとはいえ)ネット上のアーカイヴに簡単にアクセスできることも大きい。
思えば日韓ワールドカップの開催地決定前後から始めて去年のワールドカップまでということでキリもいいかなと。
フランスの岡ちゃんで始まり、南アフリカの岡ちゃんで終わるのも、美しく正しい代表の16年間かなと。

サッカーライターでもないのに他人にはほとんど意味がないと思われる作業だろうが、フランスワールドカップのアジア最終予選は絶対面白くなると思い、本格的に始めた。セントラル方式ではなく初のホーム&アウエイでの最終予選ということで、やはり予想通りというか、予想以上に面白かった。これ以上燃え上がった予選もまたないだろう。
イチローのカミさんが「もう絶対負けられません」(ホントはまだ大丈夫だけど)を連呼するシーンだとか、カザフスタンに同点ゴールを叩き込まれてお手上げする加茂監督とか、空港で水ひっかけられる城とか、国立でのUAE戦のドローで椅子を投げて暴れるサポーターに激怒するカズとか、ワイドショーでもライブで中継されたカズ&きーちゃん帰国会見全編とか…まあこういうシーンのようにピッチ外の話題も多いわけで、ほとんど公式のドキュメント(映像)には使われない。当然局には保管されているのだろうけれども、視聴者が容易に観ることはできない…だろう。
録画時間を稼ぐために初期の番組はかなり低レートで録画保存してしまったのが悔やまれるが、DVDにしておそらく500枚以上。
お疲れさん、オレ。

扇情的なメディアの作る安直なドキュメントではない、ドキュメントの「素材」が欲しかったんだよ、たぶん。
あの頃、毎日録画しながら福島弓子に「いい加減にしろ!(ニヤニヤ)」ってつっこんでたしな。

オカ資料改め、協会・リーグ・選手会・金の話資料①2011年2月24日~3月2日

2011-03-09 03:24:51 | Sports/Football
ちょっとニュースを遡ります。随時、追加・修整。

2008年10月27日
Jリーグ選手会会長の藤田俊哉氏(名古屋)が代表者会議後に記者会見を行い、移籍金撤廃を要請。
※これまでの国内ルールは30歳未満の選手が移籍する場合、契約満了後も年齢などを基に算出する移籍金が発生する。移籍の妨げになるとしてJリーグ選手協会は早期の撤廃を求めていた。国際基準では契約満了の6カ月前から他クラブとの交渉が可能になる。

2009年3月10日
J1実行委員会で移籍制度を国際基準に合わせて改め、選手の国内移籍の際に生じる移籍金を撤廃する方針をクラブ側に伝える。
「選手の年俸が高くなり、つぶれるクラブが出る。なぜ今のルール(Jリーグ独自規定) を堅守できないのか」(大分・溝畑宏社長=当時)

2009年4月21日
Jリーグ理事会で、今オフ(2009年シーズン終了後)から国際サッカー連盟(FIFA)の 基準に従って契約期間満了選手の移籍金を撤廃することを承認。
「選手を育てても持っていかれるだけ、ということにならないようにしたい。自国で決めていいという部分は一部ある」(Jリーグ・鬼武健二チェアマン=当時)

2009年6月14日
日本サッカー協会評議員会で選手移籍に関してFIFA規定に併せた内容に規定変更。

2010年10月4日
2010年度Jリーグ選手協会・臨時総会、開催。

<Jリーグ選手協会は4日、東京・品川で臨時総会を開き、名称を11月1日から「日本プロサッカー選手会」に変更することを承認した。会員資格を海外でプレーするJリーグ経験者にも広げる。(中略)また、選手会内に日本代表経験者らで構成される「日本代表委員会」を設置することも決定。日本協会に出場給など待遇改善を求めていくという。>(スポニチ 2010年10月5日付

<いつも積極的に発言し会を盛り上げる、高木副会長(名古屋)>(2010年度 Jリーグ選手協会 臨時総会/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月27日付

2010年11月1日
Jリーグ選手協会が「日本プロサッカー選手会(JPFA)」と名称変更。

2010年12月20日
日本プロサッカー選手会が待遇改善交渉へ、代表戦ボイコットにも言及。

<サッカーのJリーグや海外のリーグでプレーする日本選手が所属する日本プロサッカー選手会は29日、日本代表の待遇改善などを求め、日本サッカー協会側と21日に本格交渉すると発表した。選手会の清岡哲朗執行役員(40)によると、改善されない場合には、国際親善試合のボイコットも視野に入れている。清岡氏によると、選手会が主に要求するのは日本代表の試合の勝利給増額と、肖像権料の選手への分配。これまでにも選手会の藤田俊哉会長(39)を中心に日本協会側と協議したが進展はなく、21日に双方の弁護士が話し合うという。現在10万円から20万円ほどの勝利給について、清岡氏は最低100万円を求めるとし「引くつもりはない」と強硬な姿勢を示した。>

2010年12月21日
日本プロサッカー選手会と日本協会、代理人となる弁護士間での交渉を本格スタート。
一般社団法人日本プロサッカー選手会が、来年1月から労働組合への変更手続きに着手。

<選手会の清岡哲朗執行委員は「ポジティブな話し合いだった。いい方向にいくと信じたい」。これまでに公言している「代表戦ボイコットの可能性」については協会側には伝えなかったという。具体的な要求内容などは22日、藤田俊哉選手会長から改めて発表する。>

「ずっと言ってきていることだけど、代表はメンバーも変わるのでなかなか進まない」「本田、香川とか欧州の選手が言えば変わるかもしれない」(日本プロサッカー選手会・日本代表委員会/横浜FM・中沢)

日本プロサッカー選手会、カネの流れに疑問の声(zakzak 2010年12月21日付
※まあ夕刊フジですが、久保ですが、参考までに。

2010年12月22日
日本プロサッカー選手会、JPFAシンポジウムを開催。
日本サッカー協会・小倉会長、ボイコット問題に「不愉快」発言。
日本プロサッカー選手会・高木義成副会長が辞任。

2010JPFAシンポジウム(動画)(日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月22日付

「欧州とは規模が違う。アジア杯は賞金もなく、スタッフ分も必要な経費は赤字。実態を理解しているのかな」「お金をもらえなければボイコットなんていうなら、そういう選手はどうぞ。好きでやりたい人だけでやればいい」(日本サッカー協会・小倉会長)

「きちんと話し合って先に進むタイミングは今。将来のため、環境を整えたい」「(国際親善試合のボイコットについては)一言も言ってない」(藤田俊哉会長)

「代表は金銭面も環境面もすべてトップであってほしい。もっともらっていいというのが僕個人の考え」「(国際親善試合のボイコットについては)プレーすることをやめてはいけない」(カズ)

「勝利給がなくても全力で戦うが、見合うものがあっていい」(本田圭佑)

<会長藤田俊哉から記者会見において申し上げさせていただきましたとおり、当会は、ファンの皆様、スポンサーの皆様、そして日本代表を応援して下さっているすべての方への配慮から、現在、日本代表試合をボイコットする、などの決定を行った事実は一切なく、当会としては、あくまで協議による解決を目指しておりますので、改めてお知らせいたします。>(日本代表合宿開始にあたって日本代表選手からのお願い/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月27日付

「副会長を辞めさせていただくことになりました。共感できないことが多過ぎる。誰のための選手会か…」(高木義成)

「事実関係を確認していない」(清岡執行役員)

僕はこの10年選手会を見て、実際に活動に励んできた中での結論ですので、そんなに軽い判断と思わないで下さい。これはあくまでも「僕個人」の意見ですので、何が正しいとかは分かりませんがね。ただ、そんな考えの人間が組織にいても仕方ないと思い、決断しました。>(高木義成ブログ「高木義成のおもちゃばこ」より「MONOLITH・・・」(2010年12月22日更新)

<日本代表条件に関する問題は、当会会員選手が、10年以上に渡って要望しているにもかかわらず、日本サッカー協会にて放置されている問題>(高木義成 理事(副会長)辞任のお知らせ/日本プロサッカー選手会公式サイト 2010年12月24日付)

2010年12月24日
日本サッカー協会、日本プロサッカー選手会による勝利給アップなどの要請を却下。
※この結果を受け、JPFAは国際プロサッカー選手会(FIFPro/オランダ)へ現状報告、FIFProは「労働組合への変更を急ぐように」とアドバイス。

2010年12月26日
長谷部、協会への改善要求長期化強調。

<ウォルフスブルクの日本代表MF長谷部誠(26)が26日(中略)都内のユニセフハウスでの展示会を見学後「対立問題はまだまだこれからです」と話した。協会側が選手会からの要望をはねつけ、溝が深まっている。29日からの代表合宿では自身の意見を伝えていくことも視野に入れている。>(ニッカン 2010年12月27日付

2011年1月24日
日本プロサッカー選手会、全クラブ訪問開始。

<当会は、先月24日より、当会の活動に関する当会会員からの意見聴取のため、全支部訪問を開始いたしましたので、ご報告申し上げます。(中略)なお、当会の現在の活動のうち、現在、JFAやJリーグと協議を行っている主な項目は以下のとおりです。①年金退職金制度等、選手のセカンドキャリアにおける金銭給付制度の確立 ②FIFAルール(特に移籍制度、肖像権管理制度、紛争解決制度の是正)の実現 ③日本代表選手ペイメントの改善 ④日本代表選手負傷補償>(全クラブ訪問実施のお知らせ/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年2月2日付

2011年1月31日
日本プロサッカー選手会、代表のアジアカップ優勝についてコメントを発表。

<我々選手は、ファンの皆様の期待を裏切らないよう、全員で一体となって、もっと上のレベルサッカーを目指して頑張っていきたいと思います。また、このアジアカップの盛り上がりを、日本のサッカー界全体の盛り上がりにつなげられるよう、我々選手が中心となって活動していきたいと思います。>(アジアカップ優勝(藤田会長コメント)/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年1月31日付

2011年2月3日
日本プロサッカー選手会、年金・退職金制度についてのステートメントを発表。

<同様のプロスポーツと比較すると、プロサッカーは、平均現役期間が短い上、平均年俸も減少の一途をたどっており、退職金制度や年金制度もないことから、プロサッカー選手の地位は著しく不安定なものとなっております。また、引退後の生活不安を軽減させることにより、より選手がプレーに専念することが可能になり、日本サッカーのレベルアップにもつながります。>(年金退職金制度について/日本プロサッカー選手会公式サイト 2011年2月3日付

(登場人物資料)
清岡哲朗/シュートライブ
主な契約選手/カレン・ロバート、川島永嗣、林雅人、藤田俊哉、本田圭佑、矢島卓郎、吉田麻也
白鳥城の騒霊さん<2011年上期 サッカー代理人ランキング “アジアカップ篇”

選手会は<平均現役期間が短く、平均年俸が減少の一途を辿った>要因をどう分析しているのか。
んでもって、なぜ高木義成は副会長を辞めなければならなかったのか。
そもそも代表の保証問題とリーグの保障問題は話が別ではないのか。
だいたい選手会はリバタリアンなのか、リベラリストなのか。それとも要するに功利主義者なのか。
以後、オカ問題に関連する報道、協会・リーグ・選手会・代理人関係の報道をまとめていきます。
The Battle Of Everymore.


以降、オカ資料の続きです。
オカ資料①
オカ資料②
オカ資料③

2011年2月24日
日本サッカー協会・小倉会長、日本プロサッカー選手会の藤田会長の直接会談のオファーを一蹴。

<日本プロサッカー選手会(JPFA)の藤田俊哉会長(39)=千葉=が(中略)日本サッカー協会と直接交渉し、現在の要求から妥協点を探る可能性があることを明かした。(中略)藤田会長は近日中にJPFAの声明を発表するとしたうえで「紙面などを通すのではなく、僕も直接協会側と話し合いたい。(JPFA側も)現在の要求から、妥協点や折衷案などがあれば話をまとめたい」。>(報知 2月24日付

<日本サッカー協会の小倉純二会長(72)が24日、日本プロサッカー選手会の藤田俊哉会長(39)=J2千葉=が求める両会長による直接会談を受け入れない方針を示した。都内で取材に応じ「あんなの関係ねえ」と、珍しく語気を荒らげて選手会側の要求を一蹴した。>(デイリー 2月24日付

<だが現在、両者の話し合いは代理の弁護士同士を中心に進められており、小倉会長は「そんなの関係ないよ」と話した。>(スポニチ 2月24日付

2011年2月25日
シュツットガルト、欧州リーグ2回戦でもベンフィカに敗れ欧州リーグ敗退。
長友の移籍金が育成クラブへ分配されると報道。
日本プロサッカー選手会が臨時総会を開き、JPFAを労働組合化するための議決を行うと報道。
日本プロサッカー選手会の清岡哲朗執行役員がガンバ大阪のクラブハウスを訪問。

<試合後のサポーターの大声援が、岡崎の奮闘ぶりを物語っていた。ベンフィカにホームで0―2と完敗して敗退が決まりながら、スタンドからは熱烈な“オカザキ・コール”が湧き上がった。>(スポニチ 2月26日付

<日本代表DF長友佑都(24)=インテル=の完全移籍に際し、イタリア・チェゼーナからF東京に支払われる移籍金150万ユーロ(約1億7000万円)の一部が、育成費として小学校時代のクラブなどに分配されることが25日、分かった。F東京には移籍金、育成費合計1億6320万円が支払われる。(中略)国際移籍ルールにより移籍金の5%分がトレーニング費となり、12歳から所属したチームに還元される。小6時に所属した愛媛・神拝SSは42万5000円、西条北中は127万5000円の“臨時収入”となる。今後、海外移籍をするたびに育成費は支払われる。出世した長友は自身を育ててくれた古巣に恩返ししている。>(報知 2月26日付

<日本プロサッカー選手会(JPFA)が28日に臨時総会を開き、JPFAを労働組合化するための議決を行うことが25日、分かった。すでにJリーグ各クラブの選手会には招集状を配布している。(中略)団体交渉権等を確立し、選手の待遇改善を目指していくもようだ。が、一部に反対するクラブもある。>(報知 2月26日付

<日本代表でG大阪MF遠藤保仁(31)が代表の地位向上を訴えた。(中略)「代表選手は犠牲を払っている。代表のステータスを上げてほしい」とし「お金の話ではなくシッカリした規則を作ることが大事」と、まず選手会と協会が話し合いの場を持つことの重要性を説いた。意見聴取は1月下旬から始まり、G大阪は全38クラブの大トリだった。>(スポニチ 2月26日付

2011年2月26日
メンバー選考難航かザック監督の方針とスポンサーサイドの意向。

<日本代表のザッケローニ監督は優勝を飾ったアジア杯の欧州組メンバーを3月の親善試合(中略)に招集しない方針。ただ、スポンサーサイドは3月の親善試合を史上最多となる4度目の優勝を飾ったアジア杯の凱旋試合としたい意向を強く持っており、今後のメンバー選考が難航する可能性も出てきた。>(スポニチ 2月26日付

2011年2月27日
ロベルト佃氏、3月に著書「サッカー代理人(仮)」(日文新書)を発行予定。

<中村俊輔をはじめ、長友、長谷部、阿部、岡崎らを海外移籍させた代理人の著者が、これまでの移籍交渉の舞台裏や、海外で通用するサッカー選手の見分け方、所属選手の交流など、代理人業務の実態を初めて明かす1冊。>(「サッカー代理人(仮)世界を飛ぶ、移籍交渉・スポーツビジネスの舞台裏」(日文新書/日本文芸社)ビーケーワン予約ページより

問題の男の口から、何かが語られるかもしれない…。
ま、何も語らない可能性もあるが。

2011年2月28日
日本プロサッカー選手会臨時総会で労組化を決議。
C大阪、香川真司の発案でホームゲームで無料招待の「SHINJIシート」100席設置。
J2鳥栖元社長・古賀容疑者を公選法違反で逮捕。

<国内外の日本人サッカー選手を中心に組織する日本プロサッカー選手会は9日、労働組合化する決議をしたことを発表した。2月28日の臨時総会で過半数の賛成を得た。日本代表選手の報酬アップなどを日本サッカー協会に要求している選手会は、労組化されるとストライキ権や団体交渉権を持つことになる。>(読売新聞 3月9日付

<キンチョウスタジアムと長居陸上競技場で行われる試合のメーンスタンド100席を大阪市と神戸市に寄付する形で現在調整中。香川は「1人でも多くの子供たちにスタジアムに足を運んでもらい、Jリーグの魅力に触れてほしい」とチームを通じてコメントした。>(スポニチ 3月1日付

<佐賀県警は28日、公選法違反(事前運動、供応)の疑いで、(中略)人材派遣会社役員の古賀照子容疑者(54)=同市=を逮捕した。(中略)逮捕容疑は、立候補届出前の2月6日夜、鳥栖市の飲食店で、有権者ら十数人に牟田氏への投票や、票の取りまとめを依頼し、報酬として1人当たり数千円の接待をした疑い。>(報知 2月28日付

2011年3月1日
Jリーグ、柏の「特例」を相変わらず放置中。

<柏の御手洗尚樹新社長(58)が1日に就任し、午後の練習前に選手、監督、スタッフにあいさつした。(中略)柏は現在、リーグが要求する座席数(1万5000)を確保するため、約2300席増やすためのスタジアム改築計画を控えている。建築審査会での承認を待っている段階。河西前社長からの悲願に新社長の手腕が期待される。>(ニッカン 3月2日付

町田ゼルビアに突き付けられた、まさかの来季Jリーグ入会不可(ここからJリーグ さん)
Jリーグ規約(スタジアム検査要綱2010年)

2011年3月2日
元浦和・都築氏 政治団体「埼玉維新の会」設立へ。
セレッソ大阪、“香川シート”授与式。

<サッカー元日本代表で1月に現役引退した元浦和GK都築龍太氏(32)らが政治団体「埼玉維新の会」を設立することが2日、分かった。議会改革やスポーツ振興を打ち出し、大阪府の橋下徹知事が代表を務める「ローカルパーティー大阪維新の会」との連携を目指す。3日に設立の手続きを取り、記者会見する。都築氏は4月の統一地方選の埼玉県議選で、さいたま市内の選挙区から出馬する。>(スポニチ 3月3日付

<ACL1次リーグ・アレマ戦を前に、(中略)日本代表MF香川の発案でホームゲーム10試合に100人を無料で招待する「SHINJIシート」の目録授与式が行われた。(中略)ハーフタイムには「香川コール」を浴びながらピッチに登場。「昨年僕が移籍した後、チームの調子が良くなって悔しかった」と笑わせた後、「ドルトムントで活躍する姿を見てほしい」と話した。>(スポニチ 3月3日付

(随時追記・加筆。3月3日以降は別エントリで継続)

苦い旅立ちと団結の意味/第1節 柏戦

2011-03-06 15:32:19 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
日立柏サッカー場で柏戦
前半20分、ゴール真正面でワグネルにFKを決められる。展開としてはこの先制点がすべてだったような気がする。
その後もトップにボールが収まらず、ボールロストがあまりにも多過ぎた。そしてプレーが落ち着かないままにカウンターで追加点を奪われるという悪循環。展開は違うとはいえ2年前、柏が降格した年に0-5で惨敗したゲームを彷彿とさせた。
やはりボランチというポジションで慎重になってしまったのかもしれないが岩下のプレーも軽く感じた。とはいえエディのあの程度のプレーで一発退場させるようなレフリーならば、結果的にはそんなにナーバスになる必要もなかったわけだが(ゲーム全般を通して本当に下らないレフリングを繰り返した)。

浦和が負け、鹿島、名古屋も引き分けたように開幕戦は難しい。力がありながら降格し、圧倒的な強さでJ2を勝ち抜いてチームを熟成させてきた柏のようなチーム相手ならば尚更だろう。
何ができたか、何ができなかったのか。それを知ることから始まる。未知数の期待感が大きかっただけに、まあ苦い旅立ちになったが、決してそれは悪いことばかりじゃない。

伸二「練習の中で自分たちがやっていることは、相手にとって脅威になることをやっていたはずが、ナーバスになってしまったせいか、自分たちで自分たちの首を絞めてしまったような感じになってしまったので。初戦というのは、つねにこういう状況が待ちかまえているというのはわかっていたので、みんなもこれで少し気持ちも落ち着いて次の試合に臨めると思うので、しっかりと反省して、やらないといけないことをみんなで立て直していきたいなと思っています」(J's GOAL 3月5日付

3失点目を喰らったあたりから最後までゴール裏はずっとリバイブを唄い続けた。
この後半終盤から試合後の応援について、ちょっとどうかと思う文句をTwitterでツイートしている人たちがいるので、自分なりに反論しておく。こういうことを言い始める人は前々から少なくなかったわけだが。
キミたちは本当にゲームに集中していたの? プレーヤーに何かを伝えたいとは思わなかったの? サポートやチャントってのはキミたちが楽しむための道具じゃなくて、プレーヤーを鼓舞したり、支える自己表現なんだよ?
3失点を喰らってゴール裏に挨拶に来たプレーヤーに拍手なりやブーイング、罵声を浴びせれば、それはそれで無駄な議論が生まれる。自分たちのスタンスを表明するために、またそういう下らない議論を起こさないためにもリバイブを唄うしかなかったとオレは理解している。
楽しくないとか関係ないんだよ(3失点喰らっても「楽しく」応援したかったの?)。ライトサポへのアピールなんて関係ない(あっという間に完売した柏戦のゴール裏にその程度のアピールが必要なライトサポがどれぐらいいたの?)。椅子が壊れて放置なんてのは個人(団体)の意識の問題だ。
そんな下らないことよりメッセージを伝えることの方が大事だよ。
オレは最後まで唄ってたよ。口先だけかっこいいこと言っておいて現場で何もやらない(声出さない)ほどかっこ悪いことはないから。かっこいいこととかっこ悪いことに年齢は関係ねえですから。

いつだったか日本平での横浜Fマリノス戦で、マリノスサポーターが45分間まるまる(ほぼ)ひとつのチャントを唄い続けたことがあった。相手チームだったけれども、オレはその姿に感動したよ。
ひとつのチャントを唄い続けるということには、それ自体に意味がある。
それはスタイルの問題ではなくて、伝えるメッセージがあるのか、意思があるかないかという問題でしかない。
あの状況でリバイブ以外に何を唄えってんだ?

チームは昨年までとはまるで別のチームのように変貌した。
だから団結するんだろ? いつまでも共に行くんだろ? 信じているんだろ?

アフシン・ゴトビ「多くのことを解決しなければならないだろう。今日の90分のパフォーマンスは本当の自分たちではなかったし、我々はもっといいチーム。私は自信を持っているし、彼らが次戦でもっといいパフォーマンスを見せてくれると思っている」(J's GOAL 3月5日付

(追記)
普段から三保へ行っている方ならご存知だったのだろうけれども、ゲーム前のウォーミングアップは新鮮だった。シュート練習ひとつをとっても、とにかく昨年までとはスピードがまったく違う。今回は苦い結果になってしまったが、それを観ているだけで今季の期待感が増していったのは確かだった。
とにかく、まだ始まったばかりだからね。
次は12日、ホーム開幕戦で不倶戴天の敵・鹿島戦。

編集不在と場の問題

2011-03-05 06:14:29 | News
昨日の朝方にようやく「把握」したライター女史と非モテタイムズ編集長とケツダンポトフのそらのさん、三つ巴トラブルの件。

「francesco3氏」と「めがねおう氏」の炎上ツイートまとめ

発端の非モテタイムズ編集長氏の主婦ライター氏への一方的な罵倒・中傷はそもそも議論にすらなっていないので論外なんだけれども、ここに来て「炎上マーケティング」が指摘され始めている(これとかこれ)。これ、確信犯としてやっているのならば本当に怖い話である。他人の存在を完全に商売道具にしか見ていないわけだから、メンタリティとしてはオレオレ詐欺と変わらんよね。何だ?炎上マーケティングって。
ということで、非モテとライター女史のトラブルに関しては議論の余地はない「人権」以前の問題でもある。これを「議論」だとか、「どっちもどっち」だとか、さらにはライター女史を「クレーマー」扱いできる人が心理がわからない。
問題は生々しいやりとりの余韻が残っている中で、火に油を注いだダダ漏れライブだ。
ケツダンポトフの「そらの」とかいう女の子はツイートを読む限り、何の当事者(加害者)意識もないし、自分が批判されている意味すら理解していないだろう。彼女自身はどこまで行っても無邪気な「広報」さんである。さらに今日トップページに掲載された、彼女のボスが書いたらしき放送中止を伝える謝罪文も何だかまるで他人事で、事態を把握していないような、通り一遍の謝罪文にしか読めない。
「オレ(私)だって表現していいはずだ」「メディアを持っていいはずだ」、さらには「私たちはメディアだ」というのは今の時代の気分としては正しいとは思うが、要するに彼らはやっぱり無責任な「素人」なのだと思う。

既存メディアの「編集」に批判が集まり、「ノー編集のダダ漏れ」が過剰に持て囃される背景には、やっぱりネットの「編集」という発想のなさがあると思うのだ。
ネットが世間に溢れるほどいる素人の名文家を生み出しているのは間違いない。一応プロライターを名乗っている方々よりも遥かに論理的で、構成も巧みな素人ライターの方々は数多い。
しかしそれはプロの世界と同じで、玉石混合のパイが大きくなったということでしかない。
例えばネットでサッカーブログを書く人は数多いが、分析は丁寧で見事だけれども、文章や構成がいまいちこなれてないという人は少なくない。大事なのは編集者なんだと思う。彼らに編集者が適切にアドバイスすればもっと素晴らしいライターになる(はず)。
しかしブログレベルでそんな余計なお世話をする「編集者」などまずいない。それがブログがチラ裏と呼ばれる所以である。

非モテの社長のブログに掲載されている「商品」のキャッチコピー<世の中の全てのコンテンツを、見やすく編集できる>って凄く皮肉だと思わない?
具体的な(実に地味な)作業はもちろんあるけれども、編集の仕事って人間関係そのものなんだよ。「場」を作り、整えることが編集なんだ。頭を使って手間暇をかけて、そうやって価値が生まれる。「ノー編集」なんて何の価値もない。彼らは編集を単なる「素材の整理」としか思っていなくて、「素材を放り出しただけの場」で何かが成立するとしか思っていないようだ。

ustを使った「ダダ漏れ」なるメディアの内実も決して新しい方法ではなく、素材主義という意味ではメジャーなメディアのやり方をトレースしただけとも言える。だってその方が考える必要ないし、ラクチンだもん。それってバラエティ番組の台本に大まかな構成だけ書いて、「あとはよろしく(アドリブで)」ってタレントに丸投げするようなもんでしょ。
この現象も過渡期かねェ…たぶん過渡期だろう。いくら持ち上げたって(蔑んだって)ネットは所詮方法でしかないんだから。

そらのさんは「私は場を作ってるだけ」とかツイートしていたけれども、皮肉の意味で治ちゃんの「原っぱの論理」を思い出した。場って、作ってる人間にとってはもっと切実なものだと思うけどな。

2011シーズンの幕開け、前

2011-03-05 03:45:44 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
いよいよ2011シーズンが始まる。
Twitterでも2ちゃんでも言われている。そして「(開幕まで早かった?)早いっすね。早いっていうか、開幕までっていうか、天皇杯が終わってから早かったっす」(Sの極み 3月4日付)とコースケ本人も言うように、確かに天皇杯決勝からの2ヶ月は早く感じた。何てったって、今オフの清水ほどいろんなことが起こり過ぎたチームはないのだから、それに付き合って、ヲチして、一喜一憂しているオレらが早く感じないわけがないのだ。
そんな身体に良くない一喜一憂もようやく終わる。シーズンが始まってしまえば(例のニュースのヲチは続けるとは言え)、ただサポートするしかないのである。無用なストレスなど感じる必要はなく、実に健全である。

例年転載していたサカマガ、サカダイの順位予想を引用(晒し上げ)するのは、今回は止めた。まあ、「専門誌」の連中の「予想」はほぼ想像ができるし、「未知数」をどう評価するかによって予想は大幅に変わってしまうのだから、昨季までのデータがほとんど転用できない今季の順位予想では清水の評価はどうしたって、「専門家」であろうとも所詮主観にしかならない。 
ただし「選手層が薄い」という評価には反論しておく。清水というチームは昨季までの6年間にしてもほぼ固定の11名+アルファ(16人程度か)メンバーで戦ってきたのである。つまりリーグ有数のバックアップは確実にあったものの、それを活用する機会が健太体制の間にはついに訪れなかった。健太にその術がなかったのかもしれないし、バックアップのメンバーは健太が望むクォリティには達していなかったのかもしれない。しかしオレはこの数年間、清水の選手層の厚さとバックアップの選手のポテンシャルの高さについては書き続けてきたし、今もその思いは変わらない。
ということで「昨季までのデータ」は使えないが、「昨季までの選手層の厚さ」はメンバーが大幅に入れ替わった今季こそ証明されると信じているわけだ。アフシンへの信頼も日に日に高まっている。もちろん優勝は清水である。
totoで清水の引き分け・負けをマークしたことが一度もないのに、どうやったらこれ以外の予想ができるんだろう。
第1節柏レイソル戦は本日19時キックオフ。NHK-BS1でライブです。

こういう日に限ってCHABOの物凄く大事なライブがあったりするんだが、こればかりは仕方がない(CHABO'S 60th Aniv. BANDにタイジ参戦という…しかも来週もSION…)。
3時間前には敵地に乗り込む、か。