三菱重工業は、世界の大手衛星オペレーターであるテレサット社(カナダ・オタワ)の通信放送衛星TELSTAR 12Vの打上げ輸送サービスを受注した。同社が商業衛星の打上げ輸送サービスを受注したのは今回が初めて。打上げは2015年後半の予定。
通信放送衛星TELSTAR 12Vは、テレサット社が運用する西経15°の通信放送衛星TELSTAR 12の後継機で、南アメリカ、大西洋、EMEAの広範なエリアをカバーする。テレサット社は9月初めに、このTELSTAR 12Vを衛星製造企業である仏Astrium社から調達すると発表している。
今回のロケットは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において開発を進めているH-IIAロケット第2段機体を改良する高度化開発の成果を活用するもので、衛星をより静止軌道に近い軌道に投入することが可能となる。今回は、その初号機。
H-IIA ロケットは、これまで22機中21機で打上げに成功している日本の基幹ロケット。打上げ成功率は95.5%で、高い成功率を誇っている。
わが国の実用衛星打上げ用ロケットは、1975年打上げのN-Iロケットを皮切りに、宇宙開発事業団とその後のJAXAにより、N-II、H-I、H- II、H-IIA、H-IIBと開発が進められてきた。これらの開発で主要な役割を果たしてきた同社は、JAXAからの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、同社が製造から打上げまで一貫して衛星打上げを担う体制となっている。
そのような中、2009年に、海外顧客からの初となる韓国航空宇宙研究院の多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3、打上げは2012年5月)の打上げを受注したのに続き、今回、初の商業衛星打上げを受注した。
通信放送衛星TELSTAR 12Vは、テレサット社が運用する西経15°の通信放送衛星TELSTAR 12の後継機で、南アメリカ、大西洋、EMEAの広範なエリアをカバーする。テレサット社は9月初めに、このTELSTAR 12Vを衛星製造企業である仏Astrium社から調達すると発表している。
今回のロケットは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において開発を進めているH-IIAロケット第2段機体を改良する高度化開発の成果を活用するもので、衛星をより静止軌道に近い軌道に投入することが可能となる。今回は、その初号機。
H-IIA ロケットは、これまで22機中21機で打上げに成功している日本の基幹ロケット。打上げ成功率は95.5%で、高い成功率を誇っている。
わが国の実用衛星打上げ用ロケットは、1975年打上げのN-Iロケットを皮切りに、宇宙開発事業団とその後のJAXAにより、N-II、H-I、H- II、H-IIA、H-IIBと開発が進められてきた。これらの開発で主要な役割を果たしてきた同社は、JAXAからの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、同社が製造から打上げまで一貫して衛星打上げを担う体制となっている。
そのような中、2009年に、海外顧客からの初となる韓国航空宇宙研究院の多目的実用衛星3号機(KOMPSAT-3、打上げは2012年5月)の打上げを受注したのに続き、今回、初の商業衛星打上げを受注した。