宇宙航空研究開発機構(JAXA)と名古屋大学などの研究グループは、JAXAの小型高機能科学衛星「れいめい」の観測データの分析と、名古屋大学などにおいて実施したコンピュータシミュレーションの結果、「コーラス」と呼ばれる宇宙の電磁波がオーロラを引き起こす電子を変調させることで、オーロラの瞬きを作りだしていることを解明した。
小型高機能科学衛星「れいめい」は、2005年にドニエプルロケットのピギーバック(相乗り)衛星としてカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打上げられ、世界最高の時間分解能による電子の観測と、世界で唯一のオーロラの画像とオーロラを光らせる電子の同時観測を行うことができる。
同研究で示された電磁波による電子の変調過程は、2016年度に打ち上げられる予定の「ジオスペース探査衛星(ERG)」によって、さらにその性質の理解が進むことが予想される。