宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、宇宙での撮影が可能となるスーパーハイビジョンカメラ(4K・8Kカメラ)を共同開発し、JAXAの火星衛星探査機(MMX=Martian Moons eXploration)に搭載することを決定した。
史上初めて、間近からの火星および火星衛星の8K撮影に挑むとともに、探査機の実際の飛行データと組み合わせることで、3億キロ彼方の火星やその衛星(火星圏)の探査の様子を超高精細映像で再現する試み。
JAXAは、火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにすることを目的として、2024年度の打上げを目指し、現在、MMXの開発を進めている。
MMXは、火星の衛星であるフォボス・ダイモスや火星の科学観測を行うとともに、フォボスに着陸してその表面から砂を採取し、地球に帰還することを目指す国際的に注目度の高いサンプルリターンミッション。
NHKは、MMXの挑戦をスーパーハイビジョンで映像化し放送などで広く伝えるため、JAXAと共同でMMXに搭載する宇宙空間での撮影が可能な4Kと8Kカメラの開発を進めている。
一定間隔で撮影した画像は、一部を地球に伝送して滑らかな映像にする。また、オリジナルの撮影データは、MMXの帰還カプセル内のメモリに記録し地球に持ち帰ることを計画中。
MMXのイメージCGは、以下のリンクから。
「JAXA Channel」→https://youtu.be/SLEeW6krmCk外部サイト