国立天文台、東京大学、アストロバイオロジーセンターを中心とする研究グループは、国立天文台 岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡と系外惑星観測用の最新装置MuSCAT(マスカット)を利用して、生命がいるかもしれない太陽系外惑星「K2-3d」のトランジット現象(惑星が主星の手前を通過する現象、言わば惑星の“影”)を地上の望遠鏡で初めて捉えることに成功した。
同研究チームは今回の観測により、惑星の軌道周期を誤差約18秒という高い精度で測定し、将来のトランジットの予測時刻の精度を大幅に高めることに成功した。
これにより、次世代の大型望遠鏡を用いてこの惑星の大気を調査できる見通しが高まった。今回の研究成果により、将来の地球外生命探索に繋がる重要な足がかりが得られたと言える。