5月19日(木)
まとまった雨の後、一週間ほどたったので、水持ちの悪い田んぼを見に行く。水の少ない所は、バルブを回し、水を出しておく。夕方に、締めに回ればよい。労力がかからず助かる。一枚の田んぼは、田面の三割ほどが、土が露出している。そばの田んぼは、一面水の鏡だから、明らかな漏水だ。畔を一回りすると、田んぼの中ほどに、穴があいている。田植え後すぐにも穴が開き、水漏れした所のそばだ。前の穴は、畔波シートで、丸く囲って、水が流れて行かないようにしておいた。今回も、そうしておくしかないだろう。家に畔波シートを取りに帰る。
この穴、水田の暗渠排水用に配管を埋設した上に当たる。深さ1mほどの所に暗渠用パイプを埋設し、周囲にもみ殻を入れて、土で埋め戻す、という工事をしている。工事後、何年か経過し、籾殻が腐り、体積が少なくなり、その部分が、空洞となる。強粘土質の土だから、その空洞に周囲の土が入り込むということは、おこりにくい。暗渠パイプの配管ルートが、地下トンネルのようになっている。地盤の弱い所で、ぽっこりと土が落ちて穴が開く。そんな現象である。
この地域では、そうした水の漏るような穴を、ボラという。粘土質の土に、モグラが穴を開ける。それに、ザリガニや、オケラもトンネルを掘る。そんな、目には見えない地下の穴のルートが、水漏れの原因となる。どこに漏るのか分からないような、水漏れ田んぼになることも珍しくない。そんな田んぼを、ボラ田と呼んでいた。
基盤整備をして、暗渠排水を完備しても、それが原因で、ボラ田になることもある。この場合は、ルートが判るから、改善できるが、それは、収穫後、秋に田んぼを乾かしてからになる。
畑耕起。宮畑。花畑。次の、畝マルチの前に、耕して、表土を柔らかくし、発芽している草対策も兼ねる。