9月1日(日)
9月も、猛暑で始まった。アメダスの最高気温は、35℃を超えていた。海洋性の影響を受ける地としては、非常に珍しい猛暑だ。
こんな高温化の作業は、朝から汗だく。乾燥籾のタンクへの移動も、最上に近ずくと、常時、籾を均していないと出口に詰まってしまう。気温以上の籾の熱に足元から温められながらで、田んぼの本格作業へ出かける前に、朝シャンだ。
一日、家の近場の田んぼの刈り取り。コンバインで作業している田んぼは、さながら、鳥達の狩場だ。ツバメは、すいすいと田面や稲の穂の上を飛び交いながら。他の小鳥たちも、畔の上に降りたり、田んぼの切藁の上に降り、走りながら。カラスもやって来て、田面に降りる。トンビもやってくる。上空をゆっくりと輪を描くように回りながら、時折、急降下して。トンビは、数が増えてくると、上空では、ニアミスの危険があるのか、田面に降り立ち。
田んぼの、イネの中は、イナゴやバッタ。その他の虫たち。カエルやトカゲなどなど。数限りなく生き隠れている。その静寂を破るコンバインのエンジンと、刈り取る機械音。そして、バサバサと刈り取り藁を裁断して、吐き出す。大騒ぎで、稲草の中から飛び出し、逃げ惑う。それらは、コンバイン作業を待ち、待機している鳥達に捕獲され、胃袋へと飲みこまれてゆく。
刈取が終わっても、しばらくは、餌場となった田んぼに、トンビは居座っている。