有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

66:まつ君つながり、軽井沢東部小学校

2005-11-01 15:13:16 | 身体障害者福祉
 軽井沢東部小学校でデモをさせていただきました。人権のお話のご要望です。
 しろ君、タカちゃん、まつ君が一緒にうかがいました。
 しろ君の介助犬と聴導犬のお仕事を披露。タカちゃんとまつ君とで、聴導犬のお仕事をご披露いたしました。

 話はそれますが、実は、まつ君を育ててくれた和合小学校という全校生徒6名という小学校の教頭先生だった方が、校長先生でした。
 お目にかかったのは、その時が初めてでしたが「和合小学校の踊り場の書はね・・」などと、内輪の話に花が咲きました。
 捨て犬だった子達に、人間の愛情を信じさせることが、(福)日本聴導犬協会の一番最初のお仕事です。愛情を信じた犬は、人のために働ける「真」の伴侶となれると、信じております。それと、愛情を信じられる自信が、「新しいことへのチャレンジ」を進めさせます。犬にとっては、聴導犬の仕事も介助犬の仕事も、まったく未知のことでしょ? それでも、それらの訓練を進んで受けられるのは、自信をもった犬だからこそだと、思います。

 さて、3頭のことを紹介した後で「みんな、形も姿も能力も違うでしょ」と、「おのおのの命には役割がある」ことを、お伝えしました。
 ご参加者は、小学校1年生から6年とPTAの方々までの幅広い年齢でのご参加でしたので「みんな違って当たり前」「違うことは個性」だから、お互いの個性を受け入れながら「できることをして、できないことは助けてもらう」。
 共に生きるということが、人権ですという、お話をさせていただきました。
 なので、補助犬も、障害を持っていらっしゃる方々の権利であり、自律するためのお手伝いをする犬たちなので、「犬」ではなく「身体障害者の方の伴侶(パートーナー)」として理解してください、とお願いしております。
 でも、人権の話って難しい。

 この機会を創ってくださいましたのは、塩沢様という女性の方で、協会への支援もしてくださっています。今回の講演料は塩沢様を中心とされたたくさんの方たちが、バザーをして集めてくださいました費用などを、当ててくださいました。当日は、聴覚障害者の方も参加していただけました。「関心はあったけど、聴導犬をじかに見るのは初めて」という方ばかりでした。
 塩沢様のような方々の応援があって、聴導犬は普及することができます。
 お一人お一人の応援がいただけること、本当に感謝しております。
 
 今、助成金で「聴覚障害者関連」の団体に無料で講演会ができるように、お願いをしております。助成がいただけるようなら、あちこちの聴覚障害者団体や手話サークるさんなどへ、ご要望をお聞きしようと思っています。
 じかに見て、触れていただくことが、聴導犬普及にはかかせない、地道でありながら、近道であると、思っております。