有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

71: 名前はアンちゃん。心肺蘇生法の講習会

2005-11-08 17:25:37 | 身体障害者福祉
 身体障害者の方にお泊りいただく施設なので、救命に関する講習会を、消防署から受けました。心肺蘇生法ということで、人工呼吸と心臓マッサージ、怪我の応急処置を習いました。
 心臓マッサージのための人形は、アンちゃん。スウェーデンで溺れてなくなった17歳の少女のデスマスクをモデルに顔が作られているそうです。

 なんとなく、その話をお聞きすると「助けなくっちゃ」と、真剣になるものです。

 ほとんどの方が同じように考えていられると思うのですが、今まで、脳梗塞や脳出血などの場合は、脳のダメージを考えて、倒れている人を動かしてはいけないと、信じておりました。なので、3年ほど前、道でお年寄りが倒れていたとき、冬でしたが、車のライトでそのお年寄りを照らし、ほかの車にひかれないようにして、警察を呼びに行ったことがあります。
 警察を待っている間に、ほかの車が来て、私たちがひいたと勘違いされ、ビックリ。訳を話すと「看護婦さん」とのこと。声をかけ、肩をたたいたので「動かしちゃいけないんでしょ?」というと「大丈夫ですよ」と。
 結局、そのおじいちゃまは、酔っ払いでした。
 道のど真ん中で、寝ていたのです・・・。やってきた警察の方に無理やり起され、両脇を抱えられて、自宅へパトカーで帰っていかれましたっけ。

 今は、心肺停止の場合は、心臓停止による死亡や、酸素が脳に行かず、社会復帰率が下がるよりも、心臓マッサージをして、蘇生や脳のダメージを低くしたほうがよろしいということで、呼吸が止まっていて、心臓も止まっている場合は、マッサージをすよう勧められました。

  ほかにも、常識と思っていたことが、非常識で、勉強になりました。
  本番がなければいいにこしたことはありませんが「知識は荷物にはなりません」とおっしゃったのは、ご支援者の藤井先生ですが、本当にそうですね。万が一に備えて、きちんと復習です。