有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

76: ストレス緩和と、興奮を抑える前のご指導  

2005-11-17 22:05:10 | 犬のしつけ&愛犬家
 しつけ指導のテレビの取材をいただいております。来年予定の放送です。

 歩行訓練は、11月14日の一回目の指導で、飼い主さんがとてもがんばられたので、ずいぶんと良くなりました。今回は2回目の指導です。歩行訓練のことかと思いましたが、それよりも、すれ違うワンちゃんへの飛びつきと吠えでした。

 人間で考えてみると、ストレスが高くなると、タバコをすったり、コーヒーを飲んだり、自分で工夫してストレス緩和をしています。
 犬たちの場合は、ストレスの症状として、首を掻く、頻繁なおしっこ。あくび、吠え、噛みつき、とびつきなどの行動とともに、フケやよだれが出る子もいます。
 あまりにストレスが高まると、人でも犬でも「キレル」ので、その前に、緩和をしなくてはなりません。

 ワンちゃんの場合は、興奮した後で、大声でたしなめたり、怒ったりするよりも、ストレスが高まる前の段階で「緩和」や「警告」が効果的です。
 「緩和」では、ストレス性の緊張が現れたら、体を軽くパッティング(パタパタとやさしくたたく)したり、「ご褒美」を与え、落ち着かせます。
 それらがあまりきかない子の場合は「警告」です。
 小さな声で「オフよ」とか「ノーよ」といった言葉によるものと、(福)日本聴導犬協会の場合は、臭いか、音を使います。臭いは、犬が嫌がるミント臭のものをかがせます。または、犬が嫌がる音か、金属音で警告をしておきます。
 それだけでも、ストレスがあふれない前に、おこなうことで飼い主さんにとっては、とても扱いやすいワンちゃんになるのです。今日は、その収録でした。