有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

72: テレビでの「しつけカウンセリング」のご依頼 

2005-11-10 16:54:00 | 犬のしつけ&愛犬家
 テレビでのしつけカウンセリングをさせていただきます。

 吠え、ひっぱり、噛みなど、ペット犬の問題行動って、一言で言ってしまえば、一緒ですが、1:犬の気性 2:一番世話をする人(ファースト・ケア・テイカー)の性格 3:ファースト・ケア・テイカーとの関係 4:取り囲む家族(セカンド・ケア・テイカー)との関係 などの視点からみれば、治す方法は、その飼い主の数と同じだけあるということになるでしょう。

 なので、テレビでカウンセリングをする前に、ファースト・ケア・テイカーへのインタビュー、セカンド・ケア・テイカーへのインタビューと、観察をした上で、おのおのの犬の気性がどうなのかを、診させていただいた上で、数ある治療法のうちから選ぶ必要があるのです。

 治す方法は、さまざまありますが、一番大事なのは、その犬にとって、トラウマ(恐怖心)にならないように、気質を考慮すること。そして、飼い主家族の根気がどこまで続くかを診て、方法を決めます。
 取材が終わり、来年の放送日が決まったら、みなさまにお伝えいたしますね。
 よろしかったら、見てください。

71: 名前はアンちゃん。心肺蘇生法の講習会

2005-11-08 17:25:37 | 身体障害者福祉
 身体障害者の方にお泊りいただく施設なので、救命に関する講習会を、消防署から受けました。心肺蘇生法ということで、人工呼吸と心臓マッサージ、怪我の応急処置を習いました。
 心臓マッサージのための人形は、アンちゃん。スウェーデンで溺れてなくなった17歳の少女のデスマスクをモデルに顔が作られているそうです。

 なんとなく、その話をお聞きすると「助けなくっちゃ」と、真剣になるものです。

 ほとんどの方が同じように考えていられると思うのですが、今まで、脳梗塞や脳出血などの場合は、脳のダメージを考えて、倒れている人を動かしてはいけないと、信じておりました。なので、3年ほど前、道でお年寄りが倒れていたとき、冬でしたが、車のライトでそのお年寄りを照らし、ほかの車にひかれないようにして、警察を呼びに行ったことがあります。
 警察を待っている間に、ほかの車が来て、私たちがひいたと勘違いされ、ビックリ。訳を話すと「看護婦さん」とのこと。声をかけ、肩をたたいたので「動かしちゃいけないんでしょ?」というと「大丈夫ですよ」と。
 結局、そのおじいちゃまは、酔っ払いでした。
 道のど真ん中で、寝ていたのです・・・。やってきた警察の方に無理やり起され、両脇を抱えられて、自宅へパトカーで帰っていかれましたっけ。

 今は、心肺停止の場合は、心臓停止による死亡や、酸素が脳に行かず、社会復帰率が下がるよりも、心臓マッサージをして、蘇生や脳のダメージを低くしたほうがよろしいということで、呼吸が止まっていて、心臓も止まっている場合は、マッサージをすよう勧められました。

  ほかにも、常識と思っていたことが、非常識で、勉強になりました。
  本番がなければいいにこしたことはありませんが「知識は荷物にはなりません」とおっしゃったのは、ご支援者の藤井先生ですが、本当にそうですね。万が一に備えて、きちんと復習です。

70: 高橋和尚さんと研修会(長野NPOセンター主催)に参加

2005-11-07 16:22:48 | 身体障害者福祉
 いつも写真がなくてすみません。スタッフには、必ず撮ってきてねとお願いしてますが、私自身もバタバタしてつい、撮るのを忘れるので仕方ないですね、

 11月5日 長野でのNPO法人の研修会に、MAYUMIさんが参加させていただきました。助成金のお話というか、資金繰りのお話でした。勉強になったそうです。懐かしい方々とも拝顔でき、ご挨拶ができたことも幸せでした。

 コーディネーターは、高橋様とおっしゃる住職さんでした。(福)日本聴導犬協会は、内閣府のNPO法人のため、今まで長野県内のNPO法人の方々との接点がなく、高橋和尚さんにお目にかかるのは初めてでしたが、ご人柄やユーモアのセンスに、MAYUMIさんは感服。その話をみんなとしていたら、6日の夜に、松本市の少年院へお話に行かれる高橋和尚さんの姿がテレビで紹介されていました。

 淡々と、少年院に入られ、犯罪を犯してしまった少年たちに、ベトナム戦争だと思うのですが、これから処刑になる青年の写真を見せて、命ということを伝えていらっしゃいました。写真は、処刑寸前のもので危機せまる表情でした。高橋和尚は、それについて深く説明するよりも、少年たちにじっと見つめて、自分自身の心の中に問いかけるように導いているように見えました。
 すばらしい方との出会いは、かけがえのないものですね。MAYUMIさんも、偶然のテレビでの再会に、感動していたようです。

69: おいしかった、沖縄のむらさき芋タルト

2005-11-07 16:04:47 | とっても私的
 沖縄のむらさき芋タルトを頂戴いたしました。
 かわいい一口大のタルトで、おいしかったです。感謝!!
 沖縄のコンビーフ缶、食べてみたい。どうも、消費量が日本一とうかがいました。コンビーフというより、味の良いソーセージって感じと、知っている方に、うかがいました。

 そんなことを考えていたら、新宿で、沖縄物産展に出会いました。
 メンソーレ、沖縄!

 うこん入りの麩と、もずくのり(江戸紫を想像してください)と、真空パックのコンビーフを買いました。
 めずらしい食材でしたが、試食もできたのと、売っている女性がとても感じ良かったので、購入させていただきました。味ももちろんですが、商売って、やっぱり人間関係ですだなぁっと、商品を買った白いビニール袋をプラプラさせながら、新宿から宮田行きのバスに乗りました。
 
 翌日は、スタッフと沖縄フェア昼食になりました。  

68: 愛犬家がいっぱい。飯田のしつけ。下原さんに感謝

2005-11-06 20:23:09 | 犬のしつけ&愛犬家
 毎年、飯田市生活と環境祭りに「愛犬のしつけセミナー」をさせていただいております。「しつけ」といっても「座れ、伏せ、待て」といった行動ではなく、それよりも「しつけ=人間社会のマナーを教える」のために、「健康」「栄養」「仲間」「教育」そして、何より大事なのは「飼い主家族からの愛情」というお話しをしております。
毎年、この講演会を聞きにきてくださいます飯田市の下原さんと加藤さん。本当は、参加者としていらしたのに、勝手に、ボランティアさんとしてお手伝いに借り出されてしまい、申し訳ないように、お手伝いをしてくださいました。感謝申し上げております。いつもこのブログで申し上げておりますが、応援してくださいます方がいらっしゃってくださいますと、がんばれます。ありがとうございました。
 
 買うときは「かわいい」と、愛情いっぱいで購入し、だんだんに思春期になると、手に負えなくなり、そのうちに、愛情よりも憎しみになっていくような、そんな悲しい飼い主と、愛犬の関係が、結構あります。毎年、春からの長野でのしつけ教室にいらっしゃるときは、離婚寸前の夫婦くらい、冷ややかな関係だったりします。
 それが、しつけができ、歩行を周囲に誉められるくらいになっていくと、関係も一変します。
 結局、飼い主さんのほとんどが「聞き分けのいい子が好き」なんです。
 それと、愛犬が誉められるのは、自分が誉められるのと同じ。自尊心ややりがいになります。誉められれば、がんばるのは、犬も人もおんなじってことですね。

 そういったお話をいたしました。
 2時間の講習のうち、30分は実技。10頭が野外でお待ちでした。
 特殊なリードをつけて、歩行したら、いっぺんしますので、後は、つめきりや吠え止め、飛びつきの防止などをお見せすば、大体は、終わりです。
 でも、一番てごわいのは、吠えの問題です。

 吠えは、その子がいる環境、家族との関係、遊びの時間、知的&運動欲求が満たされているか、栄養、病気など、吠えにつながるストレスの原因や、時には、犬の勘違いなど、さまざまな観点から見なくては、止めることはできません。なので、簡単にはお返事はできないんですね。
 来春、テレビで「吠えの子を治すカウンセリング」をさせていただきますが、ご家庭までうかがって、お話をお聞きして、とステップが必要です。
 
 ワンちゃんのカウンセリングは、「人にも動物にもやさしい環境創り」をめざす、(福)日本聴導犬協会の使命のひとつでもあります。
 

67: 府中ロータリー様 5年目のご支援「明星学苑インターアクト」社会貢献事業

2005-11-04 17:40:08 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑府中ロータリー様からは5年間引き続きご支援をいただいております。
 今年も、府中の「明星学苑インターアクト」社会貢献事業」に4回継続で参加させていただきました。ありがとうございます。
 毎年、明星学苑様の文化際にうかがわせていただいております。今年も、インターアクトさんたちの社会貢献事業として「聴導犬、介助犬のデモンストレーション」として、参加させていだきました。
 
 50名ほどの方が、デモをする教室に来てくださいました。

 ここで、ちょっとだけロータリークラブ様の活動を聞きかじりでご説明いたしますと、ロータリークラブというのは、地元の各職種ごとの経営者の方たちの社会奉仕団体だそうです。ロータリークラブさんが世話人として、ローターアクトクラブ(18歳からの青年の奉仕団体)と、インターアクトクラブ(高校生の社会奉仕団体)があるそうです。

 そのうちのインターアクトクラブさんの活動で、府中にお招きをいただきました。
 明星学苑のステキな制服を着た高校生のみなさんが、お手伝いをしてくださいました。みなさん、ありがとうございました。

 ななちゃん、しん君の2頭でのデモです。途中、しん君の介助犬デモはとても上手ですが、カードがフローリングにくっついてしまい、その上、よだれで、もっとくっつき、なかなかとれません。
「しん君のあきらめないでがんばるのを、見てくださいね」とは言ったものの、3分間以上、ひたすら床とカードとの格闘では、30分しかないデモの時間をとられてしまうので、しん君の努力には申し訳なかったのですが、ちょっとカンニングで、敷物の上に落としなおして、カードを拾ってもらいました。
 それでも「成功させて終わらせる」という、(福)日本聴導犬協会の訓練の鉄則は、みなさまにお伝えできたようです。
 ななちゃんのデモも油がのって、失敗なしですね。
 
 デモの後、府中ロータリーさまとのお食事会に同席させていただきました。
 年1,2回ですが、温かなみなさまと、快談させていただけて、スタッフの矢沢さんも、元ロータリアンで、今は、(福)日本聴導犬協会のボランティアの小栗さんも、楽しいひと時でした。
 ひさびさに懐かしいお顔を拝顔できるのは、うれしいものです。
 おいしいお魚料理でした。 
  


66:まつ君つながり、軽井沢東部小学校

2005-11-01 15:13:16 | 身体障害者福祉
 軽井沢東部小学校でデモをさせていただきました。人権のお話のご要望です。
 しろ君、タカちゃん、まつ君が一緒にうかがいました。
 しろ君の介助犬と聴導犬のお仕事を披露。タカちゃんとまつ君とで、聴導犬のお仕事をご披露いたしました。

 話はそれますが、実は、まつ君を育ててくれた和合小学校という全校生徒6名という小学校の教頭先生だった方が、校長先生でした。
 お目にかかったのは、その時が初めてでしたが「和合小学校の踊り場の書はね・・」などと、内輪の話に花が咲きました。
 捨て犬だった子達に、人間の愛情を信じさせることが、(福)日本聴導犬協会の一番最初のお仕事です。愛情を信じた犬は、人のために働ける「真」の伴侶となれると、信じております。それと、愛情を信じられる自信が、「新しいことへのチャレンジ」を進めさせます。犬にとっては、聴導犬の仕事も介助犬の仕事も、まったく未知のことでしょ? それでも、それらの訓練を進んで受けられるのは、自信をもった犬だからこそだと、思います。

 さて、3頭のことを紹介した後で「みんな、形も姿も能力も違うでしょ」と、「おのおのの命には役割がある」ことを、お伝えしました。
 ご参加者は、小学校1年生から6年とPTAの方々までの幅広い年齢でのご参加でしたので「みんな違って当たり前」「違うことは個性」だから、お互いの個性を受け入れながら「できることをして、できないことは助けてもらう」。
 共に生きるということが、人権ですという、お話をさせていただきました。
 なので、補助犬も、障害を持っていらっしゃる方々の権利であり、自律するためのお手伝いをする犬たちなので、「犬」ではなく「身体障害者の方の伴侶(パートーナー)」として理解してください、とお願いしております。
 でも、人権の話って難しい。

 この機会を創ってくださいましたのは、塩沢様という女性の方で、協会への支援もしてくださっています。今回の講演料は塩沢様を中心とされたたくさんの方たちが、バザーをして集めてくださいました費用などを、当ててくださいました。当日は、聴覚障害者の方も参加していただけました。「関心はあったけど、聴導犬をじかに見るのは初めて」という方ばかりでした。
 塩沢様のような方々の応援があって、聴導犬は普及することができます。
 お一人お一人の応援がいただけること、本当に感謝しております。
 
 今、助成金で「聴覚障害者関連」の団体に無料で講演会ができるように、お願いをしております。助成がいただけるようなら、あちこちの聴覚障害者団体や手話サークるさんなどへ、ご要望をお聞きしようと思っています。
 じかに見て、触れていただくことが、聴導犬普及にはかかせない、地道でありながら、近道であると、思っております。